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許されない罪、救われる心

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181部分:エピローグその二


エピローグその二

「とてもね」
「だからだったの。そういえば」
 ここで如月は言った。
「あの娘達も今ね」
「今?」
「彼氏がいるらしいよ」
「三人共なの」
「そう、三人共ね」
 こう弥生に話す如月だった。
「文月は結婚も考えているそうよ」
「そうなの」
「私はまだだけれどね」
 如月は自分のことには苦笑いだった。
「それはね」
「そのうち見つかるわよ」
 弥生は笑顔で如月の今の苦笑いを打ち消した。
「だから焦らないでね」
「焦らないでいいのね」
「こういうことは縁だからね」
 だからだというのである。
「だから。気にしないでね」
「そうなの」
「そうよ。気にしなくていいのよ」
「わかったわ。それじゃあね」
「私もまだだし」
 今度は弥生が苦笑いになった。そうしてそのうえでの言葉だった。
「彼氏とか結婚とかは」
「あれっ、葉月君は」
「彼氏っていうのかしら」
「違うの?ずっとそうだって思ってたけれど」
「まあそう言うのならそうかしら」
 今度はだ。弥生が如月の言葉に考える顔になった。言われて気付いたことだった。
「葉月君がね」
「付き合ったら?この際ね」
 微笑んでまた言う如月だった。
「いい人だしね」
「そうね。ずっと一緒にいられる相手よね」
「だからね。考えてみればいいわ」
「ええ、わかったわ」
 如月の言葉に対して頷く。そしてだった。
 弥生はそのうえでだ。如月に対して言うのだった。
「それでね」
「それで?」
「この前先輩に飲みに誘われたのよ」
「皐月先輩ね」
「そうなの。ほら、私と先輩って同じ学校に勤めてるでしょ」
「そうよね」
「それでなの。お誘い受けたの」
 そうだと話すのだった。
「それで一緒に飲んだけれど」
「先輩お酒強いでしょ」
「凄いわね。どんどん飲んでいってね」
「場所は何処?」
「白鯨よ」
 その店だというのだ。
「そこで飲み放題やってるから行ってね」
「それでなの」
「いや、本当に凄かったわよ」
 弥生の言葉は少し呆れた感じになっていた。
「あの飲みっぷりはね」
「ううん、そこまでなの」
「体育教師だけあってね。もう飲んで飲んでで」
「楽しかったみたいね」
「実際楽しかったわ」
 笑顔で話す弥生だった。
「今度如月も一緒にどうかしら」
「そうね。じゃあ今度のお休みの時に」
「そうしたわいいわ。白鯨って飲み放題があってお料理も美味しいしね」
「あそこはいいわよね」
「そうでしょ。だからね」
「わかったわ。それじゃあね」
「それと」
 また弥生が言ってきた。
 
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