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ドリトル先生と日本の鉄道

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第七幕その五

 SLから蒸気機関車が出ました、それでなのでした。
 模型はリアルさを増しました、宮田さんは先生に笑顔で言いました。
「これで、です」
「模型のディオラマはですか」
「前以上にですね」
「よくなりました」
 こう先生に言うのでした。
「お陰で」
「それは何よりです」
「はい、ただ」
「ただ?」
「模型のスペースが増えまして」
「それで、ですか」
「そこにも新たな模型を置くことになりましたが」
 ここでどうかというお顔になった宮田さんでした。
「果たして何を置くか」
「それがですか」
「もう我々がこれはという模型は全部置きました」 
 そうしたというのです。
「ですから」
「何を置くかですね」
「今考えています」
「そうですか」
「面白い模型があれば」
 そうした鉄道模型がというのです。
「置きたいですが」
「リニアモーターカーもSLも置いて」
「普通の鉄道もかなり置きました、新幹線もあります」 
 日本の鉄道を象徴するこちらの車両もというのです。
「ですから」
「それで、ですか」
「他に何を置くか」
「そうなりますと」
 先生も考えるお顔になって答えました。
「少しです」
「先生としてもですか」
「考える時間を頂きたいですが」
「はい、それでは」
 宮田さんもこう応えました。
「お願いします」
「今回もですね」
「何か知恵を出せれば」
 宮田さんに応えて言うのでした。
「そう思っています」
「それでは」
 宮田さんも快諾しました、そのうえで先生にこうも言いました。
「あと前に博物館にいらした時も駅弁を召し上がられましたね」
「はい、そちらも楽しませてもらいました」
 先生もにこりと笑って答えました。
「美味しいです」
「そうですか、しかし」
「しかしとは」
「駅弁はどうも日本だけのもので」
「そうですね、日本の食文化ですね」
「他の国にはないとのことで」
「イギリスなんて」
 お国のお話を笑ってお話した先生でした。
「そんなものはないですよ」
「そうですか」
「あるとすればサンドイッチですね」
 このお料理だというのです。
「ですがこれは何処でもありますね」
「どの国にもですね」
「パンを食べる国なら」
「駅弁というものがここまで発展することは」
「日本だけですね」
「様々なお弁当がそれぞれの場所にある」
 このことはというのです。
「本当に日本だけです、ですから僕も鉄道博物館に行くと色々食べていますが」
「全て食べるにはですね」
「かなり時間がかかりそうです」
「コンプリート目指して下さい」
 これが宮田さんの返答でした。
「ここは」
「長い時間をかけてですね」
「はい、コンプリートされますと」
 鉄道博物館にある全ての駅弁をです。 
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