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八条学園騒動記

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第四百九十八話 朝風呂でその五

 二人はシャワーを浴びた後は身体を拭いて髪の毛も乾かしてから寝た、歯は既に磨いていたので問題なかった。
 プリシラは結局ソファーで寝ることになったがジュディはそのプリシラにかけ布団を渡す時に彼女の寝間着を見て言った。
「パジャマ派だったの」
「ええ」
 見ればライトブルーで白い水玉があるフリルが一杯あるものだ。
「これで寝てるの」
「そうなのね」
「そう言うジュディは」
「これよ」
 上下共ピンクのジャージであった。
「これが一番快適だから」
「それでなのね」
「いつもこの恰好で寝てるの」
「負担がかからないわね」
「そう、寝る時にね」
「だからジャージなのね」
「基本誰かがお家に来なかったら」
「その時もなの」
「ジャージよ」
 プリシラと飲んでいる時は私服だったのだ。
「それで生活してるの」
「ラフに」
「そう、ラフにね」
 まさにというのだ。
「楽よ」
「そうなのね」
「それで今もね」
「寝る時もなのね」
「ジャージよ、けれどプリシラがパジャマ派なのは」
「意外だったの」
「それも可愛いから」 
 ジュディはこうも言った。
「余計にね」
「意外なのね」
「どうもね、いやしかし」
「しかし。どうしたのかしら」
「立ってるのもね」
「限界なのね」
「きてるわ」
 酒がだ、もうジュディの足はかなりふらついている。実は目もかなり回っていて力尽きかけてもいる。
「だからね」
「もうこれで」
「お休みなさい」
「それじゃあ」 
 二人で話してだ、そしてだった。
 プリシラはソファーの上でジュディは自分のベッドの中でそれぞれ寝た、朝二人共早くに目が覚めた。それは二人共喉が渇いてだ。
 それで起きたがジュディは頭がかなり痛く身体が重いことを自覚した、それでも何とか起きてであった。
 プリシラが寝ているソファーに行くともう彼女は起きて立っていたが。
 表情は変わらなくても死相の様などんよりとした感じになっていてジュディに顔を向けて言ってきた。
「お風呂。入るわね」
「・・・・・・ええ」
 ジュディも死にそうな顔で応えた。
「これから」
「生きてる?」
「生きてるけれど」
 それでもという返事だった。
「見ての通りよ」
「ゾンビみたいね」
「自覚してるわ」
 それはというのだ。
「この通りね」
「じゃあ復活する為に」
「お風呂入りましょう、お湯の温度は」
 それの話をした、二人共何とか風呂場に向かいはじめた。
「熱くして」
「そうしてよね」
「一気に汗かいて、シャワーの水温は」
「低くして」
「熱くして冷たくして」
 入って浴びてを繰り返してというのだ。 
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