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クロスウォーズアドベンチャー

作者:setuna
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第50話:あっさり終わる聖石編

ブラックウォーグレイモンがブラックアグモンへの退化と進化の能力を得たことでブラックウォーグレイモンの様々な問題が解決した。

しかし今度はアルケニモンとマミーモンがホーリーストーンを破壊してデジタルワールドに災いを齎そうとするが、その現場を目撃した大輔達によって…。

「インペリアルドラゴンインパルス!!」

パイルドラモンHMの必殺技の突進を喰らって1個目のホーリーストーン破壊は失敗に終わり。

「トップガン!!」

「アラミタマ!!」

シルフィーモン、シャッコウモンの必殺技をモロに喰らって吹き飛び、2個目も失敗。

「セイントエアー!!」

「ヘブンズゲート!!」

3個目もエンジェウーモンのセイントエアーで力を奪った後にホーリーエンジェモンの即死技の鬼畜コンボで追い詰める。

「邪悪なる者を、ゲートの向こうの亜空間に葬り去るのです!!」

ご丁寧に説明までしてくれたので残りの力を振り絞って逃げ出し、3個目も失敗。

「ちょっとあんた!誰があんたを作って…」

「お前の指図など受けん!!」

大輔のD-3Xから飛び出してきたブラックアグモンがブラックウォーグレイモンに進化し、色々喚くアルケニモンとマミーモンにエネルギー弾を投擲して吹き飛ばす…。

4個目も見事に失敗。

「デスペラードブラスター!!」

最早会話など不要とばかりに生体砲を構えてエネルギー波を放って吹き飛ばすパイルドラモン。

5個目も見事に失敗。

「ミラクルグリッター!!」

6個目も当然のようにマグナモンが光線を放って倒した。

アルケニモンよりアンデッドのマミーモンの方のダメージが深刻だったのは言うまでもないだろう。

「プラズマガイアフォース!!!」

最後の中華の泉にあったホーリーストーンの破壊も、最早自分達とは別次元の存在であるマグナモンBWのプラズマ弾と誘導ミサイルを喰らって失敗に終わった。

「うぐぐぐ!!ホーリーストーンの破壊は子供達に阻止されちゃったし、大体あいつらの戦力が異常過ぎるのよ!!何であいつ(ブラックウォーグレイモン)まで子供達についてんのよ!!?」

「なあ、アルケニモン。もう諦めようぜ?俺達でどうにか出来るレベルじゃないよあいつらは」

「馬鹿お言いでないよ!!ここで逃げ帰ったらどんな制裁が待っているか…」

「このまま負けを繰り返すよりもさっさとボスに報告しようぜ?」

プライドの高いアルケニモンからすれば一方的にやられてばかりは癪に障るのだろうが、マミーモンの言う通り最早自分達でどうにかなるレベルの相手ではないため、諦めてボスに新たな指示を仰ぐべきだ。

このまま戦いを挑んでも返り討ちにされるのがオチ…というか何回かデータの海に還りかけたため、よく生きているなと自分で自分のタフさに感動さえしたものである。

「…………グググ…仕方ないわね、今回だけは負けを認めてあげるわ!!でも次は勝たせてもらう…覚悟しなさい選ばれし子供達!!」

「アルケニモン…今回だけって…俺達は負けっぱなしなんだぜ…」

「うるさいわよ!!」

「へぼおっ!!」

アルケニモンの鉄拳がマミーモンの顔面に炸裂した。

取り敢えずアルケニモンとマミーモンをデジタルワールドから追い出すことが出来たのである。

そして大輔達は。

「皆さんのお陰で、無事営業が始められます!」

「チャーシューメン!」

デジタマモンの中華料理店にて、デジタマモンとバクモンが、嬉しそうにそう言った。

「ささやかですが、私からのサービスです」

子供達の前にあるのは、積み重なって小さな山を作った中華饅だった。

【頂きます!!】

「ああ!それ私が狙ってたのに!むごおっ!!?」

「代わりにそれ食ってろ」

「大輔さん!!京さんが喉を詰まらせて顔が真っ青になってます!!」

「すみません、水!!水を下さい!!」

大輔が手に取ってかぶりついた中華饅を狙っていた京が大輔に突っかかるが、大輔は1つの中華饅を掴んで京の口にねじ込むと、戦闘不能状態にする。

伊織とタケルが段々青ざめていく京を見て慌てて水を取りに向かう。

「それにしてもホーリーストーンは全て守り通せたな。」

「うん、あ…大輔君。口元に…」

口元の食べカスを拭うヒカリ。

「え?あ、ありがとうヒカリちゃん」

「ああ!!それ俺が取ろうとした中華饅なんだぞ!!」

「早い者勝ちよ!!」

「くっ、どうやらお前とは決着をつけなきゃいけないようだな白鼠!!」

「上等よ!!どっちが格上なのかあんたの体に覚え込ませてあげるわ、この青蛙!!」

「2人共頑張れ~!!」

「ナツ…あまり煽るな」

ブイモンとテイルモンの喧嘩を煽るなっちゃんと溜め息を吐きながら諫めるブラックアグモン。

「何だかブイモンとテイルモン。凄く仲良く…なりましたか?」

「お前なんかお前なんかお前なんかお前なんか」

「あんたなんかあんたなんかあんたなんかあんたなんか」

互いの頬に拳をめり込ませながらグリグリする2匹にホークモンが冷や汗を流しながら呟く。

「ふふふ…あれが今の2人の友情表現なんだよ。並行世界の喧嘩友達だった2人に影響を受けたようだね」

「並行世界ですか?」

「僕達が冒険した世界はこことは全く違う歴史を歩んだ世界なんだ。向こうのブイモンとテイルモンは会う度に喧嘩三昧だったらしいし」

伊織の疑問に賢が説明する。

「僕達は?」

「影も形も無かったね」

パタモンの疑問に賢はあっさりと答えた。

「何それ不公平じゃない!!」

生死の境から復活した京は激怒しながら立ち上がる。

「仕方ないですよ。僕達の世界と向こうじゃ色々違うみたいですし…それに完全にいないと言う訳でもなさそうだし」

「仕方ないね!!」

ふう…と溜め息吐きながら言うワームモン。

「ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい!!」

「「うるさい!!」」

殴る対象を京に切り替えたブイモンとテイルモンは京を殴って黙らせたのであった。

こうしてホーリーストーンを巡る争いは終わった。 
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