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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE187 オズマの過去・・・反逆の為の結束!

西暦2020年・・・小田桐弭間は小学6年生であった・・・っ! by立木ナレ


大志「さっすが弭間先輩っ!モテる男は辛いって事ですかねぇ~?6年3組の若槻葵(わかつきあおい)さんって言ったら、6年生だけじゃなくて、5年生の男子からも結構な人気の女子じゃないっすか!なんでもファッション雑誌のモデルにスカウトされた事もあるって聞いてますよ!」

弭間「からかってんじゃねぇよ・・・要は相手の事を事前に調べておけばやり様なんて幾らでもあるんだよ」

当時オズマが通っていた小学校では時折5年生と6年生の共同のレクリエーションが行われていた。その為今日は弭間と後輩の大志は共にレクリエーションを適当に遊び過ごしていた。

ちなみに、今回のレクリエーションは男女別に分かれており、男子はドッジボール、女子はバレーをやっているわけで・・・体育の授業ではなくあくまで自由に楽しむためのレクリエーションであるがゆえに、教師たちの目が行き届いていない部分も多々ある為か――男女別である事も影響し、普段は女子達の前では控えるような会話もあるわけで――

大志「そ、それで弭間先輩・・・・」

弭間「どうした大志?変な妄想でもしてるみたいに顔赤くして・・・」

大志「は、弭間先輩は・・・モデルにスカウトされるほどの美少女の葵さんをまんまと落として・・・その後はその・・・大人の本とかDVDでやってるような・・・」

弭間「セックスか?」

大志「ふわぁぁぁっ!!」

弭間「なんだよ、気持ち悪い声出しやがって・・・」

大志が言おうとしているが初心な小学生男子であるがゆえに言い難そうにしているその禁断の18禁ワードを・・・・弭間は僅か一歳年上の小6に過ぎないにもかかわらずあっさりと口にする!気が付けば、レクリエーションに参加していた5・6年生の男子たちの半分以上はドッジボールそっちのけで本来であれば大人の男女がやっていると噂される――ネット上などでの知識程度しか持ち合わせておらず、ほぼ全員が未経験の領域の話に興味津々に聞き入っていたのであった!!

大志「で?で?ど、ど、どうなったんですか先輩!?」

弭間「まあ、最初は中々乗り気じゃなかったけどな・・・事前にちゃんとスマホにダウンロードしておいた18禁動画をわざと見せつけてやって・・・そうして徐々にその気にさせてな」

大志「どえぇぇっ!弭間先輩・・・って事はあのモデル級美少女の葵さんの裸を見ちゃったんですかあぁぁぁ!?」

弭間「そりゃ見るだろ。服着たままやるなんて面倒だしな」


その弭間の決定的な一言の直後――話を聞き入っていた思春期の入口と言える年齢の男子たちは自らの性への目覚めを自覚するかのように・・・・学校でも最上位の人気女子の裸体を不可抗力で妄想し興奮・・・・っ!抗う事の出来ぬ性への目覚め・・・っ!思春期への第一歩!


大志「スゲェェェ!流石は弭間先輩ですよ!良いな良いなくぅぅぅぅっ!!」

弭間「ぴょんぴょんと飛び跳ねるなっての」

大志「だってだって誰だって羨ましいですよォォ!あの若菜葵さんを彼女にしちゃうなんて・・・そんな男子、弭間先輩じゃなかったらなぶり殺してやりたいくらいですよ!」

弭間「いや、お前、早合点し過ぎだ」

大志「はい?」

弭間が少々説明するのがめんどくさそうに軽くため息を付き、さっきまで有頂天に興奮していた大志はポカンと口を開けっぱなしになり、周囲の男子たちは一体更にどんな話が聞けるのだろうと更に距離を詰めるのだった。

そして――

弭間「確かにまぁ・・・やる事はやったけどよ。別にアイツを彼女にした覚えはねぇし、交際宣言みたいなのだって特にしてねぇよ」

大志「は、は、はいぃぃ!?ど、どういうことですか先輩!?意味わかんないですよ!!」


やる事はやったにも関わらず・・・交際は否定!!もはや男子小学生たちにとってそれがいったい何を意味するのか・・・・理解不可能っ!!


弭間「いや・・・確かにやりたいからやったけどな。実際に彼女彼氏として付き合うのはめんどくさそう――って言うか、一人の女に縛られて他の女子に手を出しちゃダメとかって言うのは俺としては・・・楽しみがなくなるみたいな?」

その時の弭間の表情は、本人に自覚こそない者の・・・まさにゲスっ!小学6年生にして肉体関係を含む女遊びを学び、挙句の果てに正式な交際は面倒だと言う理由で拒みつつも身体だけの関係を求める故の発言を平然と口にするその姿はまさにまごう事なきゲス・・・だが、大志は――

大志「おお・・・さ、流石は先輩・・・っ!女なんて一人と言わずに、二人でも三人でも・・・いっその事10人以上でもまとめて遊んじゃうって事ですか!?」

弭間「ま、遊びの関係くらいが丁度良いよな。親父や爺さんが言うには、セフレって言う関係の女子を何人かキープしておくのが楽で楽しいって―――ぐッ!!」

得意気に話していた弭間の左の頬に、直撃したのは小さな・・・小さな拳!自分と同い年の男子の小さな拳であった!

大志「うわぁぁッ!は、弭間先輩、大丈夫ですか!?」

大志は目の前で殴り飛ばされた弭間に駆け寄るが、見た感じ程ダメージは大きくなかったようで弭間はスグに自力で起き上がっていた。
だが、その唐突な弭間に対する暴力行為にそれまで興味津々に話を聞き入っていた男子たちは驚愕・・・・っ!その視線は必然的に弭間を殴った一人の男子生徒に向けられるのだった。

弭間「おいおい・・・いきなりなんのつもりだよこりゃ・・・!?」

大志「そうだそうだ!先輩に謝れよ!土下座だ土下座!!」

一方的に不意打ちで殴られた弭間は流石に腹立たし気に自分を殴った男子生徒の方を睨み付ける。

「黙れッ!不愉快なんだよ!お前のそんな話!葵の事を何だと思って――ッ!」

弭間「ああ・・・お前って確か。葵の幼馴染の三神(みかみ)だったっけな・・・?」

そう、弭間を殴り飛ばしたその小学6年生の少年三神は、弭間によって体の関係を結んだ葵の幼馴染!ついでに言えば可愛く育っていく幼馴染に片思いの感情を寄せてもいたのであった!そしてそれ故に・・・大切な幼馴染を遊びで抱いた弭間への憎悪は圧倒的!

三神「このおぉぉぉっ!」

弭間「やんのかよ・・・この失恋男がっ!!」

こうして小田桐弭間・・・小学6年生で女遊びを覚えて早々にその相手の女子の幼馴染に殴られた挙句の乱闘により、この噂を気にした葵からはそれ以降、一切の接触が叶わぬのであった!


※ ※ ※


大月の物品販売はまさに奴の私腹を徹底的に肥やしまくる為の私欲のビジネス・・・・っ!施設の職員たちも大月の方針に一切逆らう事は出来ず、そして奴の物品販売によって俺達の給料は本来の使い道である勤労奨励オプションに使える金額に溜まる事無く消えゆく仕組みが確立されていたのだった・・・・


浩美「つまり・・・弭間は大月施設長の思惑によって私達は搾取されているこの状況をどうにかして外部に伝えたい・・・・と言うわけなの?」

俺「ああ、こんなところで馬鹿正直に・・・・大月が言う治療の名を借りた低賃金労働なんざ何時までもやってるよか、そっちの方が圧倒的な近道、ここから出る為の上等手段なんだよ!」

俺は給料日の翌日の日曜日、大月を含めた施設の職員の数が少ないこの時に同じ作業場での労働に従事されてる収容者の連中を集めて、前日に俺が大月と女性職員と交わしていた会話の内容を伝えていた。

「あの野郎・・・っ!あの嗜好品の物品販売がべらぼうに高いのはそう言う事だったのかよ!」

「私達の事をつくづく安く扱える消耗品の労働力としか見てないってわけじゃない・・・・何がネットゲーム依存治療よ・・・っ!」

当然、元々この施設に入れられたことに対して不満、鬱憤、ストレスを感じていた連中は大月や施設に対する怒り、不満を露わにしていた。

俺「そうだ、大月にとっちゃ俺等がネットゲーム依存症から脱却できるかどうかなんて大して問題じゃねぇんだよ。奴は俺達の事を徹底的に安い労働力として利用して・・・その上さらに僅かに得た給料すらも奴の私腹を満たす為に搾取する都合の良い養分に過ぎねぇって事だ!」

浩美「やっぱり・・・・ここは大月施設長が都から委託されているのを良い事に・・・・自分の欲望を満たす為の――」

光太郎「ちょ、ちょっと待ちなよ!」

一同の賛同、協力を得る為の道筋が見え掛けていた――かに思えた矢先、光太郎が慌てふためいた様子で、俺達の反骨心に満ちた空気に待ったを掛ける様に口を挟む。

俺「どうした、光太郎?」

光太郎「いや・・・・この施設を出る為の近道って――それってつまり、ネトゲ依存のままで、この施設から出ちゃうって事なの!?」

俺「そう言う事だな・・・そもそもネトゲ依存脱却なんてロクにやってるとは思えねぇよ・・・」

光太郎「さ、流石にそれは・・・不味いんじゃないかな?」

このメンツの中で唯一乗り気ではない・・・いや、むしろ反対の意向を示している光太郎の水を差す様な言動に対して他の者達の激が飛ぶのはすぐだった。

「あぁん・・・っ!オメェ、何馬鹿正直にんな事いってやがるんだよっ!お前だって長くここにいるんなら見た事あるだろうが!精神がズタボロになっちまって・・・・そんでも安く搾り取る為に何の薬や医療器具かも分からねぇような治験に回されてる連中の事をよぉ!」

光太郎「け、けど・・・・それを耐えて、耐え忍んだ先に僕たちは本当の意味でネットゲーム依存から脱却して・・・・真っ当な社会人として社会復帰の道が切り開けるんじゃないのかい!?」

やはり光太郎はこの施設の中ではかなり、ここでの治療やら低賃金労働に対して前向きに取り組んでいるとだけあって、施設側の裏の一面を盾にとり、ここから出ると言う俺達の考え方には頑なに賛同できないようで、未だに社会復帰だのネトゲ依存からの脱却だのと言う言葉を吐き散らし続けていた――やはりこいつの協力を得るのは難しいのかもしれないな・・・・

浩美「この施設の収容者の数は・・・・約80人程度」

光太郎「え・・・?」

唐突に浩美が光太郎の後ろに回った状態でボソボソと呟き始め、光太郎は身体を一瞬大きく振るわせていた。

浩美「一人当たりの一週間の給料は24000マネー・・・・2400円のうちの大半を大月の高額な物品販売に費やしてる・・・・・」

光太郎「あ、いや・・・僕は20000マネーを毎週の面会券に使ってて――」

「そんなのに使ってるのアンタだけじゃない!!」

光太郎は暗に自分は他の収容者達の様に大月の物品販売に金を無駄に浪費していない事を口にしたが、他の女性収容者の腹立たしいと言わんばかりの怒声によって掻き消されていた。

浩美「あの高額な物品販売は相場の約2倍・・・・大雑把に見積もってあの値段の半分が賞品の仕入れに掛かっている費用とすると・・・黒字は売り上げの50%・・・つまり毎週一人あたりから最大で24000マネーを捲き挙げる事が出来れば一人あたりからの利益は1200円と考えられるわ・・・」

どうやら浩美は既に、大月の物品販売によって奴が得られる圧倒的な収益の仕組みに気が付いているようだった。

浩美「それが・・・・この施設の収容者80人・・・・つまり、1200円×80だから――」

光太郎「きゅ、九万六千円!?」


ざわ・・・っ!ざわ・・・・っ!僅か・・・一週間足らずの副業のような物品販売で96000円!それが、大月がオズマ達収容者達を相手に行うぼったくりの嗜好品販売によって手元に入る金っ!オズマ達が一週間・・・・日曜日以外の6日間をフルタイムで働いて僅かに得た金を搾り取り――大月は思うが侭に私腹を肥やしていたのであった!


「・・・ふ、ふざけてやがる・・・っ!一週間で96000円なら一ヶ月で384000円だぞっ!それに加えて奴はこの施設の施設長の仕事で得る月給まであるんだぞ!」

「つまり大月にとって一ヶ月の物品販売の収益384000円なんてのはお小遣い稼ぎに過ぎないってわけね・・・・アタシらにしてみれば――それだって一ヶ月じゃどう逆立ちしたって稼げない大金だって言うのにっ!!」

俺「そうさ・・・俺達がなけなしの金を大月に搾り取られ続けて、そして奴は俺達から搾り取った金で私腹の限りを――贅の限りを尽くしやがる・・・・っ!!んな事を何時までも許しちゃイケねぇだろ!!」

光太郎「で、でも・・・具体的にどうすればいいんだい?僕たちはここから出る事は許されない――施設長の悪事の証拠を掴んだとしても外部に持ち出せないんじゃなんとも・・・・」

俺「だったら出れば良いさ・・・この施設の規則に則ったやり方でな――けど、それにはお前らの協力が必要になる」


そして、オズマは光太郎、浩美・・・そしてこの場に集まった仲間達へ自身の作戦を進言・・・協力を求めるっ・・・!その内容に当初は一同は協力を躊躇う者・・・あるいは尻込みする者もいたが、この状況を打破する為・・・なによりも、自由を得る為に協力を決意っ!一週間後の給料日を待つことになったっ! by立木ナレ 
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