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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百三十話 勝利か敗北かその十八

「私達も負けていましたね」
「そうだな、しかしな」
「私達は勝ったんですね」
「ああ、間違えたところがあるかも知れないがな」
「それでもですね」
「俺達は勝った」
 このことは紛れもない事実だというのだ。
「だから今ここにいる」
「そうですか、それじゃあ」
「全ては終わった」
 オルガが来た、そして言うのだった。
「ならだ」
「はい、戦いが終わった後は」
「また別の世界で戦うことになるが」
 それでもとだ、オルガはリオネスにも応えて話した。
「しかしな」
「今は、ですか」
「俺達は勝った」
 このことは紛れもない事実、だからだというのだ。
「間違いなくな」
「だからですね」
「このことは祝う」
 是非にと言うのだった。
「その場所はもう用意してある」
「パーティーですか」
「そうだ、それをしよう」
「パーティーの場所は何処だ」
 草加はオルガにこのことを尋ねた。
「それで」
「支部の食堂だ」
「あそこか」
「これまで以上にご馳走を用意してある」
「そのご馳走でか」
「パーティーだ、寿司も鍋も何でも用意してある」
 美味いもの、それをというのだ。
「それでお祝いだ」
「そうか、わかった」
「勿論酒もだ」
 こちらも用意しているというのだ。
「皆でお祝いだ」
「いいことだ、それじゃあな」
「皆で支部に戻ろう」
 オルガはここで微笑んだ、見ればだった。
 戦いが終わった戦士達は笑顔で一つの場所に集まっていた。乾はその彼等を見て静かな声で言った。
「また戦いになるけれどな」
「それでもですね」
「今はですね」
「勝ったことを喜べばいいんだよ」
 素直にそうすればいいというのだ。
「だからな」
「これで、ですね」
「私達も」
「美味いもの食って飲みに行くんだよ」
 こう美親とアテナに話した。
「いいな」
「次の戦いはその時のことだよ」
 三原も言ってきた。
「なら行こうか」
「はい、じゃあアテナ行こう」
 美親は今も自分の隣にいる女神に顔を向けて声をかけた。
「そして今は」
「美味しいものを沢山食べて飲んで」
「楽しもう」
「そうですね、勝ったんですから」
「そうすればいいさ」
 にこりと笑っての言葉だった、そのうえで。 
 戦士達は宴の場に向かった、雪はまだ降っているが今はその雪の降る場所から勝利を祝う場所に入った。


第三百三十話   完


                   2018・6・1 
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