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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百九十七話 読破してその六

「だからね」
「その皺寄せが利用者にきて」
「普通に利用者にツケ支払わさせるからね」
 自分達が損害を被るよりだ。
「自分達の失敗のね」
「そんなサイトにいてもね」
「いいことはないよね」
「僕もそう思うよ」
「だからなんだ」
「そうしたサイトにいない方がいい」
「本当にね」
 別のサイトで書いたり描いた方がいい、それが身の為だ。
「一刻も早く逃げるべきだよ」
「そうしたサイトだってわかったら」
「自分と作品の為にもね。結局作品を護るのは」
「作家さん自身だね」
「荒らしが攻撃してきて運営がそれを放置する様だと」
 そんな事態がまかり通るサイトならだ。
「もう作品を預けてもね」
「その作品を消されるから」
「だからね」
 それでというのだ。
「逃げるべきだよ」
「他のサイトに」
「嫌な思いをするよりはずっといいから」
「サイトも選ばないと駄目ってことだね」
「そうそう、まあそれは作者さんのことで」
「読者の場合は」
「それでもね」
 今まで話したことはあくまで作者さんのことだ、描いたり書いたりする人の問題でしかないのだ。
「読む側にとっては」
「それなら」
「そう、面白い作品があれば」
「それでだね」
「いいからね」
「だからなんだ」
「そうしたサイトでも」
 面白い作品があればだ。
「基本ね」
「読者さんには関係ないね」
「そう、面白ければいいから」
 そうした作品があればだ。
「いいからね」
「うん、けれどね」
 原田君は僕のその言葉を聞いて述べた。
「そうしたサイトから面白い作品を書く作者さんが逃げたら」
「他のサイトに移ったら」
「読者さんはそちらに行くから」
「結局運営はちゃんとしないといけないってことだね」
「変なサイトでは書く人も少ないから」
 自分が危害を受けて運営がそれを守る気がないなら当然のことだ、そうしたサイトから作者さんが逃げることは自然の流れでだ。
「それで読者さんもね」
「減るんだね」
「何もしなくても人が集まるとか」
 それこそ真っ当な運営をしなくてだ。
「そんなこと有り得ないから」
「楽は出来ないってことだね」
「サイト運営もね、こうした動画サイトや小説サイトの話は」
 僕はより具体的な話をした。
「ある国で起こったらしいけれどね」
「ある国?」
「それが日本かどうかはね」
「わからないんだ」
「うん、ただ盗作だって言ってこじつけて盗作ってことにして」
 それこそ何処がどうどの作品に似ているか、モデルとなったキャラがいてもそれが盗作になるとは思えないのが普通だがだ。
「運営がそれを盗作だって断定してね」
「その作品を消すとか」
「そうしたことがある国の小説サイトであったらしいんだ」
「日本だったら嫌だね」
「うん、まあ日本人も色々だから」
 いい人がいれば悪人もいる、立派な人がいれば駄目な人もいる。これはどの国でもどの社会でも同じことだ。
「中にはね」
「そんな腐った運営も有り得るんだね」
「あと動画サイトも」
「差別だの何だの言って」
「気に入らない動画を削除させまくるとか」
「ある国であったんだ」
「それが組織的なものであっても」
 組織かそれに準ずる集まりが何らかの意図を以てある場所を占拠してそこを拠点としてそうした工作をしてもだ。 
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