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ドリトル先生と日本の鉄道

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第五幕その三

「だからね」
「部活だね」
「部活の道具だね」
「部費で購入した」
「そうしたものだね」
「そしてね」
 さらにお話する先生でした。
「あれだけの道具がある部活となると」
「部費あるね」
「部費がある部活だね」
「お金持ちの学園の中にあるのかな」
「そうした部活だね」
「そしてね」
 先生の推理は続きます。
「この辺りでお金がある学園は」
「公立だとね」
「難しいよね」
「お金のことは」
「どうしても」
「そう、国公立の学校はね」
 実際にと言う先生でした。
「お金にはね」
「税金で運営されているから」
「どうしても限界があるね」
「お金のことについては」
「どうしても」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「ああしたものを揃えることも」
「幾ら部費でもだね」
「難しいね」
「そのことは」
「現実として」
「うん、だから違うよ」
 こう言うのでした。
「多分私立の学園に所属しているね」
「そうした部活だね」
「そこにいる子達なんだね」
「そうなんだね」
「そしてあそこまでの立派な道具を揃えるだけの部費がある」
 それはというのです。
「この辺りの学園でそうした学園は」
「うちだね」
「八条学園だね」
「僕達がいる学園だね」
「そうだよ、八条学園はね」
 先生達が通っているこの学園はというのです。
「何といってもね」
「そうそう、世界屈指の企業グループが経営しているから」
「八条グループがね」
「あれだけの学園だし」
「施設だって凄いしね」
「だからね」
 部活の用具や道具もというのです。
「あれ位は用意出来るから」
「だからだね」
「あの子達は八条学園高等部の学生さん達だね」
「そうなんだね」
「うん、そしてね」
 さらに言う先生でした。
「彼等の部活はね」
「今度はそこへの推理だね」
「それをするんだね」
「今から」
「するよ、もうこれは簡単かな」
 ハンバーガーを食べつつ笑顔で言う先生でした。
「ここまできたら」
「鉄道研究会かな」
「先生がこの前お話していた」
「大学にも高等部にもあるっていう」
「本格的って評判の」
「その部活ね」
「うん、高等部のね」
 まさにというのです。
「そこの子達だろうね」
「それでだね」
「高等部に入って」
「そうしてだね」
「今からだね」
「八条駅に入って」
「撮影だね、お話は聞こえないけれど」
 もっと言えば聞く趣味もありません、先生は紳士なので盗み聞きやそうしたことはしない人なのです。 
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