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ドリトル先生と日本の鉄道

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第三幕その十一

「もうね」
「そうだよね、何かリニアモーターカーからね」
「災害のこともだね」
「学べたよ、日本は災害が多いだけに」
「災害のことも考えてね」
「鉄道を敷いて動かしているんだね」
「国土の隅から隅までね」
「山も多いのにね」
 このことについても言った王子でした。
「というか日本っていう国は」
「四方は海の島の集まりでね」
「どの島も山だらけで」
「本来は鉄道を敷くのに向いていないんだ」
「そうした地形だね」
「それがだよ」
「今みたいにだね」
「国の隅から隅までね」
 先生は今ご自身がお話したことをお話しました。
「線路を敷いてね」
「鉄道が動いているんだね」
「そうなんだ」
「地形をものともせず災害のことも考えて」
「そうしているんだ」
「凄い努力だね」
「努力をして」
 まさにそうしてというのです。
「今に至るんだ」
「凄い地道な努力をしてきたんだろうね」
「そう、その地道な努力こそがね」
 先生はそこに重点を移して王子にお話しました。
「日本の鉄道を作ってね」
「日本人もだね」
「しっかりとね」
 まさにというのです。
「そうしてきたんだよ」
「地道な努力を続けてきたんだね」
「少しずつでも休まず着々と積み上げていって」
「凄いものを造り上げるのがだね」
「日本の本当の強みでね」
「それが鉄道にも出ているから」
「凄いんだよ」
 こう王子に言いました。
「日本はね」
「よくわかったよ、鉄道は地道だね」
「そして産業全体がね」
「地道だね」
「線路だって少しずつ敷いていくね」
「確実にね」
「そうしていって長い線路を敷くからね」
 そうするからこそというのです。
「山に敷くんだったら山を切り開いてでも」
「そうして敷いていって」
「それからだからね」
「そう、そしてね」
「線路を敷くんだね」
「そうだよ、線路を敷いていったんだよ」
「凄いことだね」
「地道にやっていってこそ」
 そうしてというのです。
「鉄道は動いていくんだよ」
「地道だね」
「そう、一つ一つのことを確実にやっていく」
「それが鉄道なんだね」
「だから日本人にはね」
 まさにというのです。
「元々向いていたのかもね、ただ」
「ただ?」
「誰でも出来るから」
「鉄道を敷くことは」
「そう、勿論王子の国もだよ」
「地道にやる様にしていけばいいんだね」
「そうだよ、線路を確実に敷いていって」
 そしてというのです。
「車両も作ってね」
「運転士の人達も育てて」
「駅も用意してね、時刻表も考えて」
「本当にやることが多いんだね」
「地道なね。じゃあそうした風にね」
「僕達の国もやっていくよ、そして」
 王子は先生に確かな声で言いました。
「絶対にね」
「鉄道を上手に動かしていくね」
「そうしていくよ」
「その意気だよ、鉄道は少しずつ確実に進めていくものということはね」
「頭の中に入れて」
「そしてやっていこうね」
「それじゃあね」
 王子は強い声で頷きました、そしてでした。
 先生とさらにお話していきました、王子は鉄道のことがまたわかったと思って心の中で喜んでいました。 
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