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西瓜合戦

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第五章

 蛸はそんなことは思いも寄らず海の中の洞窟に入った、すると洞窟は上に向かうと水はなく空気があった。その洞窟の中にだ。
 多くの動く西瓜達とコボルトの科学者の白衣を魔法使いの法衣の上に着た若い男がいた、男は彼等を傷ついた蛸を見て驚いて言った。
「どうしたの、その怪我」
「面目ありません」
 蛸はコボルトに申し訳なさそうに答えた。
「畑を守っている二人の女にやられました」
「二人の?冒険者を雇ったのかな」
「おそらく」
「それは困ったね、じゃあね」
「また機をあらためて」
「うん、そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「西瓜を手に入れよう、そして」
「やがては」
「丘に出て」
「我々もですね」
「西瓜畑を耕して」
「西瓜を作っていって」
「動く西瓜達をですね」
「作っていこう。西瓜を盗むことは申し訳ないけれど」
 コボルトは腕を組みそれでもと言った。
「けれどね」
「それでもですね」
「動く西瓜、そして動く植物をもっと広めたら」
「文明の発展に貢献しますね」
「そうだよ、だからね」
 コボルトは蛸に話した。
「僕は今はね」
「是非ですね」
「丘に出て西瓜畑を実現するまで」
「西瓜を盗んでいこう」
「そうしますか」
「お金がないからね」
 だからだと言うのだった。
「研究費でカツカツだから」
「そうですよね、ご主人の食べるものも」
「西瓜と君が獲ってくれる魚介類だけで」
「はい、自給自足です」
「何処かで買うことも出来ない、貧乏は困るよ」
 研究費で使ってないからだというのだ。
「動く野菜達を商品化して儲かるだろうけれど」
「今はですね」
「うん、貧乏なままだよ」
「それで盗むのは駄目だろ」
 ここでだった、玲子が言ってきた。そしてだった。
 玲子が弥生と共に出て来た、玲子は見事な肢体に赤いビキニを着て右手には朱槍を担いでいる。弥生は学校指定の古典的なスクール水着を猫人の身体の上に着ている。二人で海の中を泳いでそうして洞窟の中に入ってきたのだ。
「捨てる西瓜を貰えよ」
「新鮮な西瓜じゃないと駄目だけれど君達は」
「あっ、こいつ等です」
 蛸は玲子達を見てコボルトに話した。
「俺っちを散々破ってくれた」
「その冒険者達なんだ」
「無茶苦茶強いですよ」
 こうコボルトに話すのだった。
「本当に」
「それじゃあここで戦っても」
「絶対に勝てないですよ」
「困ったな、じゃあ逮捕されるのかな」
「観念したら手荒な真似はしないよ」
 玲子もそのことを保証した。
「見ればあんた達そんなに悪党じゃないしね」
「実は私達は星の者ですにゃ」
 弥生が自分達のことを話した。
「これだけ言えばわかりますにゃ」
「あっ、日本の傾奇者と猫巫女さん」
 コボルトもここで二人が何者かということに気付いた。
「お二人ですか」
「そうさ、ここで暴れたり逃げたら殴って大人しくさせるけれど」
「大人しく降れば」
「暴力は一切振るわないよ」
「ご主人、これはです」
 蛸はここでコボルトに話した。
「もうです」
「そうだね、それじゃあね」
「選択肢は他にないですから」
「僕達暴力は苦手だしね」
「大人しく降りましょう」
 こうしてだった、コボルトと蛸はそれぞれ白旗を出してだった。西瓜達と共に投降した。玲子達はその後で洞窟を調べると様々な研究や開発の施設や書、道具があった。 
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