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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百五十八話

文化祭二日目一般公開日、通学路にて一夏は居心地の悪そうに歩いていた。

「むぅ……」

「どうしたのよ一夏、さっきからため息が多いわよ?」

「視線が……」

通学路を歩く生徒達の注目は、四人に集まっていた。

「なんか…五人に一人くらい目がヤバいんだけど…」

「そうだな。今日は一般公開日だ……『大きなお友達』も来るんじゃないか?」

「やなこというなよな!」

「トイレでは気を付けなさいよ一夏」

「嫌な想像させんなや!」

「一夏を襲うのは簡単そうだな。お菓子を渡せば着いてきそうだし」

「子供か!?」

「真面目な話一夏を襲うのはお薦めしない。逆に精力を絞り取られて死ぬぞ。
私が薬で生やした時はそうだった」

「ここでそんな話してんじゃねぇよ!?」

「はやっ……何でもアリなのね…」

「うむ姉さんに頼んでな……あの時は搾り殺されるかとおもった」

「自業自得だバーカ!」

一夏がフイっとそっぽを向く。

((((((((((((((可愛い…))))))))))))))











09:45 入場開始十五分後

「遂に来たぞ! ご主人様の通う中学校に!」

「神原落ち着きなさい神原。守衛につまみ出されるわよ」

「その時は逃げるだけだ」

「育、本当につれてきて良かったのか? 僕は不安しかないんだが」

「大丈夫だよ暦。二人ともファッション変態だから」

「なんだその斬新なワード…」

「わ、わたしの変態はファッションなどではないぞ! 証拠が見たいなら脱いで見せるぞ老倉先輩!」

「はいはい、変態変態」

「軽くあしらわれた!?」

「ところで阿良々木君、貴方の妹達はどうしたのかしら」

「千石が先に連れてったよ」








同時刻 漫研部

「お久しぶりです千石先生」

「あはは…てれちゃうなぁ…」

「それで本日はどのような御用向きで?」

「あ、はい。コレをこーっそり売ってはいただけませんか?」

「こっこれは!?」

「はい、織斑一夏君のえっちなイラスト集です。
そこのコピー機で増刷してください」

その背後。

「なぁ、月日ちゃんあれ放っといていいのかよ?」

「え? 売り上げの一部が私達に入るよ」

「マジで!?」

「マジマジ大マジマジ卍」

「という訳で二人には私達のボディーガードを頼みたいんだよ」

「ほう、ボディーガード。撫子ちゃんもなかなか危ない事を私達に頼んじゃったね」

「あっれー? 報酬要らないのかな月日ちゃん?」

「喜んでやるよ!」

(月日ちゃんチョロい)








「うおぉ?」

「む、どうした一夏、そんな声を出して」

「や、なんか寒気が……」

「ふむ……誰かがお前をオカズにトイレでオナ「言わせねぇよ!?」

一夏と箒が騒がしく廊下を歩いていると……

「お兄ちゃん!」

「ぐえっ」

「一夏お姉ちゃん!」

「がふっ…」

「お兄さん!」

「うきゅぅ……」

背後から円香、エレン、リムの三コンボを食らった。

ドスっと一夏が倒れる。

「お、幼女まみれだな一夏」

「おーい…おまえらー。重くはいけど外聞が悪いから退いてくんない?」

ロリsがおとなしく一夏の上から退く。

「ふぅ………でお前らなんで『星空』で揃えてんの?」

「私のコーディネートだよいっ君」

立ち上がった一夏は後頭部に柔らかい感触を覚えた。

「ゅ? 束さん? その格好なに?」

束が着ているのはパツパツのレディーススーツだった。

何時もの兎耳もメルヘンチックなドレスもない。

その上髪色はホログラムを纏わせて赤くしている。

「これなら私だってバレないでしょ?」

「別の意味で目立ってるけどね」

なお、一夏の後頭部にあたる柔らかいものは胸ではなく腹だ。

「いっ君の格好のせいじゃない?」

「しょうがないじゃん。PRのためだもん」

一夏は昨日に引き続きうつくし姫の衣装を着ていた。

「そういえば、さっきのでやぶれたりしてない?」

「ん? 俺の服が破れると思う?」

「それもそっか」

一夏が着ているのならば、その服は全てをはね除ける鎧になりうる。

全くもって魔法力の無駄遣いである。

「あ、そういえばさっきヴァルハラコンビとこーくん見かけたよ」

「うげ…あの二人来てるのかよ…」

「私が呼んでおいた」

「おい何で呼んだ!? 言え!」

「奴隷の慰労も主の務めだろう?」

「…………もう何も言うまい」

一夏は片眼を瞑り、知覚を広げた。

(あー…居る居る……)

一夏にとって神原は見付けやすい存在だ。

そして神原の座標近くを視れば、直木と暦と育も居た。

「言っておくとお前が暦さんを呼んだなら育さんも当然ついてくるだろうし、育さん経由でヴァルハラコンビに話が行くぞ」

「つまるところ?」

「箒ちゃんが呼ばなくてもあの二人はどのみちいっ君の所に来るって事だよ」

「くそっ…あそこで直木を見捨てときゃよかった…」

「ん? 呼び捨てなんだね」

「アレに敬称をつける必要性を感じない」

「そうだろうな。何せお前の袴を捲って中身を覗くような奴らだものな」

ロリsが互いにアイコンタクトを取った。

そして一斉に頷くと、そろーっと一夏の後ろに近づく。

「俺の後ろでスカートを捲ろうとしているロリっ子三人今すぐ止めろ。
あと中に体操服着てるから無駄だぞ」

「「「ふぁっく……」」」

「こーら、君達にはまだ早いでしょ。あと六歳年を取ったらいっ君をファックしてもいいけどね」

「束さん……頭沸いてるの…?」

「え? 箒ちゃんとおんなじ位の年ならいいんじゃない?
だってえーちゃんもりーちゃんもまーちゃんもいっ君のこ・い・び・となんだから」

一夏が天を仰いだ。

「返事してないからセーフになんない?」

「あれだけキスしといて?」

「うぐぅ…」

「法律関係は気にしないとして…外聞は……ふむ、悪くはならんだろうな」

「おい、どういう意味だ」

「お前が思っている通りだが?」







唐突に円香が『あれ(タピオカドリンク)飲みたい』と言い出した。

「では私が買ってこよう。一夏、お前たちは動くな」

「え? なんで? 俺が買ってきてもいいけど?」

「お前が動いたら周りが動くからな。面倒だ」

「むぅ…」

「あそこのベンチでロリsといちゃついてろ。ではな」

箒がスタスタと歩いていき、列に並ぶ。

「うーん…箒もかなり目立ってると思うんだけど…」

「The王子様なキャラだもんね、箒ちゃん。
昔のちーちゃんみたいだ」

そこで、エレンが一夏の尻の上を触った。

「エレン。何を欲してるか察したけど人前ではやめようね。お前の見た目がロリじゃなかったらただの痴女だからな」

「ちじょ? よくわかんないけど尻尾は?」

「今は出せないよ」

「えー……」

「エレン、無理を言ってはダメですよ」

「そう言いつつりーちゃんも残念そうな顔だけどねー」

「後でやってあげるから待ってろ」

ロリsがガッツポーズを取った。

「はぁ……なーんでこうなっちゃったかねぇ…」











一方その頃の漫研部

「こ、これは…!?」

「うふふ…どうです? 欲しいでしょう? 惹かれるでしょう?」

「ど、どうしてこんな物が…!?」

「さぁ…何故でしょうねぇ……。さぁ、どうされますか? 買いますか? それとも何も見なかった事にしますか?」

「うぐぅ……か、買わせてもらおう」

「うふふ…4500円になりまーす」

「高い…高いが………悪くない買い物だ…」

男は五千円を差し出し、五百円と冊子を受け取った。

受け取った冊子を大事そうにバッグに入れた男は、無言で漫研部を後にした。

「千石先生。すごい売上ですよ」

「そうですね…。予想以上です」

「でもいいんですか? 本人には許可無しですよね?」

「大丈夫です。箒ちゃんには許可をとったので」

「へー…でもあの人よく許しましたね。
恋人が皆のオナペットになるなんてこと」












「ひぃ!? なんか今ゾクッてしたゾクッて!?」

「どうしたのですかお兄さん?」

「なんか…なんか……嫌な感じがするぅ…」

一夏が周囲を見渡す。

殆どの者はロリsと一夏を見てほっこりしているが、本の一部例外がある。

ニタァ…、と笑みを浮かべている数名の男。

「ひぅっ!? なんかマジでヤバイ視線向けられてるんだけど!? ねぇなんか野獣の眼の男がいるんだけど!?」

わたわたと涙目で訴える一夏。

「大丈夫ですよ。お兄さん。何かあれば護ってあげますから。
そんな不埒な輩は灰塵にします」

「リムぅ~!」

リムがそっと一夏を抱き締める。

「むぅ…リムばっかりズルい!」

「私も一夏お姉ちゃんをだっこしたいのに」

束の視界に小人が現れる。

青い長髪、青いつり目、そして背中から生える青い翅。

『女王よ。王に関して報告がある』

それはイザナギの仮想ボディだ。

『なにかな?』

束の視界の端に開いたウィンドウに、一冊の冊子が表示される。

タイトルは【ロリショタプリンス】。

表紙にはあられもない姿の一夏らしき人物が描かれている。

『なにこれ』

『現在この学校で秘密裏に販売されている冊子。作者は千石撫子。販売場所は漫研部の部室』

『うーん……取り敢えずこーくんを仕向けて止めさせといて』

『承った』

束が一夏を見やる。

「なるほど…いっ君はそういうのが苦手なのか…」

『王は半精神生命体である。故に認識や思念といった物の影響を多分に受ける』

「なるほどねー…」

その一夏はプルプルしながら幼女に頭を撫でられている。

『じゃぁ最近いっ君がいっそう可愛くなったのって…』

『恐らくは周囲の認識に左右された結果であろう』

「認識………ねぇ………」

「ゅー……」

リムがぽふぽふと一夏の頭を撫でる。

「さて…お兄さんを怖がらせる不埒者はどこでしょう…見つけ出して燃やさないといけませんね…」

「私もてつだうよリム。窒息させればいいんだよね」

「うーん…じゃぁ私は首をねじ切って…」

「やめなさい」

「じゃぁ束お姉さんが殺りますか? 薬ですか? ウイルスですか?」

「殺らないから…」

「あ、社会的に殺すんですね」

「それも殺らない」

「…………………………………………え?」

「りーちゃんは私を何だと思ってるんだい」

ちょうどそこで箒が戻ってきた。

「すまない、混んでいてな……ん? 一夏はどうしたんだ?」

「なんかイヤらしい視線に晒されて怖いんだって」

「イヤらしい視線…?……………まさか?」

箒が頤に手を当てて考え込む。

「箒ちゃん?」

「いや、アレは健全だったはず…フェイクか…? まぁ…本人に聞くか…」

「どうしたの?」

「ちょっと撫子をとっちめてくる」









数分後、漫研部

「失礼するぞ千石! 言い訳があるなら聞こう!」

ガララ! と引戸が空くと、バチン! と音を発てて冊子が床に叩きつけられた。

「行け! 火燐ちゃん! 飛び膝蹴り!」

「アタシはポケモンじゃねぇぞ!?」

「問答無用! 火燐さんには沈んで頂きます!」

「気功でパワーアップしたアタシの強さを刻み込め!」

「高々数日の素人がほざきおる!」





箒と火燐の壮絶なバトルの動画が出回るのは別のお話。 
 

 
後書き
この話を書く前に私がロリママ系を読んだのに気付いた人はどれだけいるのだろうか。 
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