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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE171 最終決戦!オズマVSカレラ

SAOサバイバーバトル決勝戦……オズマはビーストスタイルにより二足の巨躯の獅子と化したカレラに辛うじて勝利し、三本勝負の一本を制した!
だが、続く二戦目でカレラが披露したのは――ビーストスタイル第二段階!それはまさにキマイラ……ライオンの頭部、山羊の胴体、尻尾が蛇、オズマはこのキマイラと化したカレラをどう倒すか……! by立木ナレ



カレラ「ウオワァァァァァ!!」

俺「―――っ!」

まさに猛獣の如き雄叫びをあげたカレラが――四足歩行のキマイラが凄まじい勢いで疾走して来る。俺との距離が6~7メートルほどまで縮まると、カレラはその場で高くジャンプ。ばねでもついているんじゃないかと思えるくらいの跳ね上がるようなジャンプだった。

飛び掛かって来るコイツを剣で迎え撃つのは流石に分が悪すぎると直感し、俺はスグに背後を振り向き、ワープビジョンで後方に瞬間移動する事で、飛び掛かってきた彼らから回避した。
ワープ直後の俺とカレラの距離は精々3メートルほどで俺はその場で即座に疾走しカレラに攻撃しようとし――

カレラ「くらえぇぇぇ!!」

俺「んな事まで出来るのかよぉぉぉっ!!」

口からカレラが吐き出したのは青い炎の火炎放射だった。まだワープビジョンのクールタイム中の俺は青い火炎放射が直撃する寸前で真横にジャンプしたが、それでも背中を青い炎が掠めていた――

カレラ「貰ったぁぁぁ!」

俺「―――ちっ!」

火炎放射の直撃は何とか免れたが、そこをカレラが逃す事は無く、すぐ眼前にカレラの巨大なライオンの頭部が迫りそのまま巨大な顎が全開に開くと、すぐに俺に食らい付いたのだった。

俺「くそが――――ッ!!離れねぇ……!」

カレラ「当たりめぇだろっ!もう離さないよ……なんてなっ!!」

右腕を含む胴体をバックリと噛まれている俺は、辛うじて自由に動く左手のソードブレイカーを使いカレラの顎を突き刺すが、ソードブレイカー程度では大したダメージを与える事は出来ず、カレラの大顎は全く俺を放す事が無かった。更に、カレラは――

カレラ「おおっと、ワープビジョンで逃げようたってそうはいかねぇよ」

俺「抜け目ねぇな……!」

俺のワープビジョンが視界に頼っている事を既に知っているカレラはその状態から更に、左前脚を使い俺の顔面を覆い隠すように掴んできやがった!



まさに回避不可能!減り続けるオズマのHP!懸命に抵抗するオズマ……既にワープビジョンのクールタイムが終わり、本来であればワープビジョンでこの状況から脱したいオズマであったが、それすらも不可能となったオズマにはまさに詰み!そして――― by立木ナレ


教祖「決勝戦二本目はカレラさんの勝利です……」


オズマ、敢え無く二本目を取り逃す!そして、これがオズマにとってデュエルでの初の敗北となる!幸いにも3本勝負なのであと一本勝負が控えているが、キマイラの姿と化したカレラの力は圧倒的無慈悲!!
SAO時代に攻略ギルドのリーダーを務めていたオズマがまさか――ALSの一介のメンバーに一本取られると言う、SAO生還者たちにとっては俄かには信じ難い光景はALO内のライブ映像、現実世界での動画サイトなどで仮想、現実を問わず多くの物が目の当たりにし驚愕する事になる!! by立木ナレ


※ ※ ※


アスナ「あのオズマ君が負けるなんて―――あのカレラって子は覚えてるけど、まさかあそこまで強くなってるなんて……」

キリト「オズマ以外で唯一の種族専用の結晶スキルか……あのキマイラ形態を維持するのに、どの程度のMPを消耗してるのかは分からないけど、向こうが強引に短期決戦に持ち込んで来たらそのデメリットも無いに等しいよな……特に一対一のデュエルは短期決戦で決まり易いからな」

リーファ「オズマさん、厳しい勝負になりそうだよね……と言うか、あんな怖いのと正面で向き合ったらそれだけで腰引けちゃいそうだよ……」


※ ※ ※


時生「オズマの奴、苦戦してやがるじゃねぇか」

恭史郎「なーにモタモタしてんだ馬鹿垂れ!さっさとその化け物倒して200万円取ってきやがれってんだ孫が!」

時生「アイツが200万円ゲットしたところで、アンタにポンとくれてやる分けねぇだろうけどよ」


※ ※ ※


ユッチ「ああっ!何してんっすかオズマさ~ん!あと一勝……あと一勝で200万円なんだからしっかりしてくださいっすよぉ~!!」

男子A「あ、あのさ裕一君……このオズマって言う人が優勝して200万円取ったとしてもさぁ……君に何か関係あるのかぁ?」

ユッチ「あるに決まってんだろぉ!バカな事聞きやがって!……良いか、僕とオズマさんはな、SAOの初期の初期の……第二層の頃からの付き合いなんだぞ!!艱難辛苦(かんなんしんく)――苦楽を共にしてきた間からなんだ!!」

男子B「あ、うん……それは何度も聞いたから……」

ユッチ「なら分かれよ!その付き合いの深いオズマさんが200万円なんて大金をゲットしたら、当然親友のよしみとして、その内の一割くらいが僕の手元に入ってもおかしくないだろ!」

男子A「そうかなぁ~?SAO時代にリアルマネーゲームって言うのがあって……オズマさんは1000万円―――あ、もう一人の人からの分も含めて2000万円を手に入れたけどさ……君が散々言ってる分け前の一割だってまだ貰ってないんでしょ?」

ユッチ「それはまだきっと色々とあるんだよ色々と!!いずれそっちに関しても一割の200万円がいずれ入る予定なんだって何回も言わせるな!!」


※ ※ ※


安藤「へへへっ!ザマァァァァァ!!あの野郎、キマイラにガブッと食い付かれてくたばってやがんの!」

古畑「す、凄い迫力だなあの娘……あ、あんなのと戦うなんてぼ、僕には出来そうにないな……」

安藤「お前の感想何て良いんだよ!このままあのカレラとか言うガキがオズマをブチのめしてくれりゃ、俺等としちゃスカッとするんだからよ!!」


※ ※ ※


カレラに思い切り食い付かれてDeadした俺はエンドフレイムと化して漂っていたが、即座に教祖によって蘇生魔法を掛けられて元の姿に戻り、その頃にはカレラも本来の少女の姿に戻っていた。

カレラ「アンタ、ALOでDeadしたのは初めてなわけ?エンドフレイムになって漂うのはどんな気分だったよ?」

俺「あんまし、心地良いもんじゃねぇな……普通に今の姿のままでいたいもんだぜ」

強気な表情と口調で、SAO時代にも見せた生意気な態度でカレラはエンドフレイムになった際の感想を聞いてきたので、俺は虚勢を張り、余裕ぶった態度でそう言い返した。カレラは『ふんっ』と鼻を鳴らし、俺を鋭い目つきで睨みつける。

カレラ「ま、良いよ。どうせあともう一回、アンタはまたエンドフレイムになってフラフラとその辺を漂う羽目になるんだからさ」

俺「ご遠慮しておくぜ、つか……んな事になったら折角の賞金がパーじゃねぇか」

教祖「お話はそこまでにして……最後のデュエルを開始しますよ」

俺とカレラの会話も教祖によって打ち切られて、いよいよ最後のデュエルが始まる事になる。俺とカレラ――このデュエルに勝利した方が優勝者となり200万円の賞金を獲得する事が出来る。
お互いに言葉を一切交わす事無く、俺とカレラの間に妙に冷たい空気が流れて……そしてデュエル開始までのカウントダウンが0となり最後のデュエルが始まるのだった。

カレラ「もう一度、ガッツリと食らってやるよぉぉぉ!!」

俺「もう食われたかねぇよ!!」

俺は既にビーストスタイルで返信しようとしているカレラの目の前まで全力疾走で急接近し鞘に収まった状態の剣で納刀術ソードスキルの抜砕竜斬(ばっさいりゅうざん)を放ち神速の居合いでカレラを切り刻んだ――が、それでもカレラのスキルの発動は止まらず、ダメージを負いつつも姿がキマイラの形態へと変化していく。

抜砕竜斬発動後の長めの硬直をキャンセルすべく俺は即座に抜刀で鞘から剣を引き抜くと同時にカレラに更にもう一撃の斬撃を浴びせた。
本来であればここから更に片手直剣ソードスキルでソードスキルの3連コンボを狙うのだが、既にキマイラへの変形が完了しようとしているカレラの姿を見て、これ以上欲を張ってソードスキルを使用すれば、硬直中にキマイラ化を完了させたカレラを眼前にし、無抵抗に食い付かれてしまう可能性が高いので俺は抜刀後は敢えてソードスキルを発動しなかった。

俺「間に合え――――っ!」

幸いにも抜刀の硬直時間は比較的短く、カレラがキマイラ化を済ませるのとほぼ同時のタイミングで俺の硬直は終わり、ワープビジョンによる瞬間移動によりカレラから可能な限り離れた場所まで距離を取る事に成功した。

カレラ「あ~あ、アタシがキマイラになる前に散々やってくれちゃったねぇ~……この借りは即刻返す!!」

俺「来やがった……!!」

今度はカレラが四本の足で凄まじい勢いと足音を立てながら急接近して来る。あのカレラに食い付かれればもうその時点で敗北は濃厚故に迂闊に近づいての攻撃が難しい。
俺は直ぐにカレラに接近されるのを避ける為に――

カレラ「なに逃げてんだテメェェェ!!」

迷わず逃避だった!キマイラ化したカレラが背後から怒鳴り声をあげてくるが、背中を向けて全力で追ってくるカレラから逃げまくる。
背後から追ってくるカレラの姿を首を後ろに向けて見てみると、やはりキマイラ化したカレラの方が俊敏性も高くその距離は見る見るうちに縮んでいく。

カレラ「食ってやらぁぁぁぁ!!」

俺「お前、怖すぎだっての!」

俺は背後を振り向きながら、ワープビジョンのクールタイムが終了したと同時に再びワープビジョンで瞬間移動。
この時俺は首を後ろに向けて、常に背後を見ながら走っていたので、俺が瞬間移動する先は俺の背後―――更に言えばすぐ後ろまで迫りつつあったカレラの背後を取った。

カレラ「ちぃっ!小賢しいぃぃぃ!!」

俺「これならどうだっ!」

剣を鞘に納めたままの状態だった俺は納刀術ソードスキル最大の威力の単発技の裂震虎砲(れっしんこほう)をキマイラ化しているカレラの尻に叩き込んでやった。
獅子の形をした闘気がまるでキマイラの尻に吸い込まれるようにぶち込まれる。

カレラ「うおっ―――!?」

巨体なキマイラの身体も流石に重い一撃だったのでノックバックが発生して、巨体が前屈するように揺れ動いていた。
俺は当然、術後の硬直を課せられるのだが、カレラが体勢を立て直して背後を振り返る事にはギリギリで硬直が解除されたので再びワープビジョンの瞬間移動で距離を取る。

カレラ「ちょこまかしやがって……」

俺とカレラは互いに正面を向き合った状態だが10メートルほどの距離があるのですぐに食い付かれる心配はない―――

カレラ「離れてるからって安心してんなよぉぉ!」

俺「こんな技まで―――」

カレラがその場で口を大きく開けたので、再び青い炎の火炎放射が来ると思った俺だったが、カレラが大きな口から吹き放ったのは巨大な火の玉……火球攻撃だった。
火炎放射よりも圧倒的に速いスピードの火球は10メートルそこそこの距離などあっという間に正面に立っていた俺に迫り……俺は直撃を食らった。

俺「クソ……派手に食らっちまった……!」

カレラ「オラオラァァァァ!まだまだこんなもんじゃねぇぞぉぉ!!」



火球の一撃はオズマのHPを三分の一以上を削り取った!一方でオズマが納刀術ソードスキルのみでカレラに与えたダメージもそれとほぼ同等!
現時点では五分と五分と言う状況下の最後のデュエルの行方は如何に!? by立木ナレ 
 

 
後書き
次回でついに、オズマとカレラのデュエルに決着が付く予定です。 
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