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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
最終章 決着編
  第57話『壊す者と護る者』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
今のフェイトを守る為に過去の世界を救い、異変が起きた全ての世界を回ったチームディロード。ついに、最後の戦いの時がきた。─

「みんな、これでディケイドによって改変されかけた世界は全て救うことが出来た。あとは、元凶たる仮面ライダーディケイド、そしてディケイドが率いる大ショッカーを倒せば、この旅も終わりだ。今まで、ありがとう。」
「雅、まだ早いよ。大ショッカーを倒すまでは、私達は一緒だよ。」
「その通り。それで、みんな準備は大丈夫?」
雅はワールドワープのカードを取り出す。
「はい!」
フェイト達は返事をする。
「では行こう、大ショッカーの拠点へ!」
【ATTACK RIDE-WORLD WARP-】
雅はワールドワープのアタックライドをスキャンし、宝物庫は大ショッカーの拠点がある世界へ向かう。

「ここって…」
宝物庫を出たフェイト達は驚く。
「今居る場所は元凪風流道場。すなわち、僕の出身世界だ。」
雅は現在の場所を説明する。
「炎囲さんの世界より悲惨な状況ですわね。」
「ああ。今は12月23日。半年もの間大ショッカーの好きにしてしてしまったんだ。仕方のないことだ。」
雅が説明しながら歩いていると、
「チームディロードだな!大首領様がお呼びだ。来い。」
大ショッカーの一員となったデスガロンが現れる。
「まさか大首領の方が呼んでくれるとは。」
「雅、罠かもしれないよ。」
「大丈夫。もし罠だとしても、その時は全精力を注いで敵戦力を壊滅に追い込む。デスガロン、案内してもらおうか。」
「いいだろう。来い。」
デスガロンは雅達の道案内をする。

「それにしても長いな…」
「お前達が遠い場所にいただけだ。」
「それにしても、かつて光太郎さんを苦しめた怪魔ロボットが一兵卒扱いとは。」
「俺とて納得いかん。だが全てはジャーク将軍、そしてクライシス皇帝のお考え。今は大ショッカーに身を寄せる方がクライシス帝国の未来の為とのことだ。怪魔ロボットという最下層の俺さえも引き抜いてくれたガテゾーン様、それを束ねるジャーク将軍に従うことが、今は一番重要なことだ。」
「そうだったのか…」
「くだらない話はいい。それよりあれが大首領様の拠点だ。」
雅とデスガロンが話していると、目の前に大ショッカーの拠点が見える。
「デスガロン、こいつらは!」
雅の顔を見た怪人達はざわつくが、
「こいつらが大首領様の言っていたチームディロードだ。」
「客人なら仕方ない。」
デスガロンの言葉を聞き怪人達は道を開ける。
「ついて来い。」
デスガロンは道案内をする。

「大首領様、例の者達を連れて参りました。」
デスガロンは傅く。
「よくやった。それにしても、久しぶりだな、兄貴。」
玉座には、雅の弟の流夜が座っていた。
「まさか、流夜が大ショッカーを率いていたとは。海東から真実を聞いた時はショックだったが、僕達の世界を襲撃した理由や納得がいった。だが、僕が憎いならどうして母上と望実を殺した!?」
「決まっているだろ。あいつらにも殺したい理由があった。凪風流ってのは、人を殺すのに使っちゃいけないんだろう?だから俺は大ショッカーを手に入れ、その力で全てを自分の物にしようと思った。だが、兄貴さえ殺せればどうでもいい。」
「流夜…」
「今までご苦労だったな、大ショッカー。もう用済みだ。」
流夜はディケイドライバーを装着する。
「大首領様、これは!?」
ジェネラルモンスターは驚く。
「お前達には死んでもらう。俺のことを利用するだけ利用して、裏切る可能性もあるしな。」
「流夜、一体何を…」
「兄貴、大ショッカーを潰したいんだったよな?俺も、こいつらに決着を邪魔されたくもないし、まずは準備運動だ。こいつらから先に片付ける。変身!」
【KAMEN RIDE-DECADE-】
流夜はディケイドに変身する。
「みんな、行こう!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
【KAMEN RIDE-X-】
【KAMEN RIDE-SUPER1-】
【KAMEN RIDE-KIVA-】
【KAMEN RIDE-DARK CHAOS-】
雅はディロードに、圭一はXに、沙都子はスーパー1に、理科はキバに、羽入はダークカオスに変身し、フェイトはライトニングフォームのバリアジャケットを纏う。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディケイドはブラストのカードをスキャン。ライドブッカーからエネルギー弾を放ち、怪人達を撃ち倒してゆく。
「ライドルロングポール!」
Xライダーはライドルを伸ばす力を利用して怪人達を突き倒す。
【ATTACK RIDE-REINETU HAND-】
「同時発射!」
スーパー1は両手を冷熱ハンドに変えて二種類の直射攻撃で怪人達を粉砕する。
【FINAL ATTACK RIDE-KI KI KI KIVA-】
キバは早速必殺技を使い、ダークネスムーンブレイクを発動して怪人達を倒してゆく。
「雅!」
「はい!」
ディロードはロードスラスターを合体解除させ、鬼狩流桜をダークカオスに渡す。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストのアタックライドを使い、その拳で怪人達を撃破してゆく。
「これで行きます!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ダークカオスはスラッシュのカードを使い鬼狩流桜を強化させ、怪人達を斬り倒し、大ショッカーの拠点を破壊。一部が崩れたことで瓦解する前にディケイドとディロード達は脱出する。
「まさか流夜が我々の目論見を知っていたとは!」
「こうなれば、チームディロードもろとも始末するのみ!」
拠点が崩れたことで大幹部怪人達が現れると、
「圭一、今だ!」
「わかってます!待っていたぜ!」
【FORM RIDE-J JUMBO FORMATION-】
圭一は更に仮面ライダーJ ジャンボフォーメーションに変身し、大幹部怪人達を次々に踏みつぶす。
「アルカス・クルタス・エイギアス。煌めきたる天神よ。いま導きのもと降りきたれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス。」
フェイトは儀式魔法、サンダーフォールを唱え、魔力と雷を使い怪人達を打ち抜く。
「一気に終わらせる!」
【FINAL KAMEN RIDE-DELOAD SIDE LIGHT-】
ディロードはコンプリートフォーム サイドライトに変身し、
【ALL RIDER KAMEN RIDE-FINAL FORM-】
ディケイドを除くクウガからフォーゼまでの最強形態のライダーを召喚する。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードは必殺技を発動する。
「ディメンションパーフェクトヒストリー!」
ディロード達13人のライダーはそれぞれ別方向に必殺の一撃を放ち、怪人達は殆どが倒され、
「俺を利用し続けていた罰だ。消えろ。」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DECADE-】
ディケイドは必殺技のディメンションブラストを使い残る怪人達を全て撃破し、大ショッカーはあっという間に全滅してしまう。
「さて…」
ディケイドは変身を解除する。
「流夜…」
ディロードも変身を解除する。
「ちっ、やっぱり兄貴もカード補充の為に変身を解除したか。」
流夜は残念そうに言う。
「流夜、どうしても()けられないのか。」
「当たり前だ!邪魔な大ショッカーも消えた。俺を否定した奴らも殺した。後は兄貴、お前を殺せれば全てが俺のものだ!」
流夜はディケイドのカードを取り出す。
「…父上が言っていた流夜は凪風ではないという意味。理解が出来た。」
雅はディロードのカードを取り出す。
「雅、本当に戦うの!?」
フェイトは雅に言う。
〝ディケイドライバーさえ破壊すれば、きっと大丈夫だ。〟
雅は流夜に作戦が悟られないように念話で答える。
「行くぞ、変身!」
【KAMEN RIDE-DECADE-】
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「ディケイド、この世界で決着をつけて見せる!変身!」
雅はディロードに、流夜はディケイドに変身する。
「まずはこいつだ。」
【FORM RIDE-AGITO BURNING-】
「なら!変身!」
【CHANGE RIDE-J SPIRIT-】
ディケイドはディケイドアギト バーニングフォームに、ディロードは仮面ライダーJに変身する。
「なんだ?アギトが相手だからそれに変身したのか?」
ディケイドアギトは特筆すべき拳を放つ。
「そんなくだらない理由な訳ないだろ!」
仮面ライダーJは指でJの形を作りながらその拳をよける。仮面ライダーJは基礎的な力は高くはない。しかし、指でJの形を作る度にパワーが上昇する。雅の狙いはそこにあったが、
「今度は避けられると思うな。凪風流、白虎咆哮!」
ディケイドアギトは土地を隆起させる攻撃を放つ。アギトの強化された拳から放たれたそれは、流夜が初めて使用した時の更にはるか上の力となり、仮面ライダーJはジャンプして回避するが、
「それが狙いだ!凪風流、朱雀炎突!」
【FORM RIDE-HIBHKI KURENAI-】
ディケイドアギトはディケイド響鬼 紅に変身し、ジャンプして仮面ライダーJの前に向かい、急降下キックを放つが、
「やばい!?」
仮面ライダーJはディロードに戻り、その衝撃を抑える。
「…これが、闇風の力……」
ディロードは立ち上がる。
「だが負けるわけには、いかない!凪風流、奥義!」
ディロードは凪風流の奥義を打とうとする。しかし、
「凪風流、奥義・始祖!」
ディケイドも奥義を打とうとする。
「始祖だと!?だが、負けるものか!凪絶つ風!」
「天馬牙突!」
ディロードは横薙ぎの一撃を、ディケイドは直線で放たれる一撃を放つ。横薙ぎの一撃である凪絶つ風は一点特化で放たれた天馬牙突に貫かれ、その衝撃はディロードの装甲を破壊する。
「そんな……」
ディロードは死に物狂いの勢いで立ち上がる。
「どうだ!これがお前達が否定していた闇風だ!」
(やはり、流夜には、闇風には勝てないのか……)
ディロードにそんな考えが過ぎったその時、獣の牙のようなものが写された一枚のカードがディロードライバーに勝手にセットされる。
【ATTACK RIDE】
「…しまった!このカードをスキャンするわけには!?」
ディロードはそのカードが読み込まれないようにディロードライバーを押さえつけるが、
「なんだ?面白そうだな。」
ディケイドはライドブッカーからエネルギー弾を放ち、その手を弾いてカードをスキャンさせる。
【-BEAST-】
「ッガァァァアッ!グァアアアッ!」
ディロードライバーから紫色の靄が現れ、ディロードは唸り声をあげる。そして、その靄が晴れると、頭部のディメンションプレートが獣の牙のように引き裂け、ライドアイが赤黒く染まったディロード、激情態がいた。
「よぉ、流夜。お前は俺の逆鱗に触れた。殺すには充分な理由だ。」
ディロード 激情態は唸るように言う。
「おっ、ようやくその気になったか!」
ディケイドは楽しそうに向かうが、ディロードはいつの間にかブラックドラグクローは装着し、ドラグクローファイヤーを放ち、ディケイドを攻撃する。
「やべえ、すげぇ楽しいぜ!」
ディケイドは立ち上がって言う。
「そんなに楽しいんかよ!」
ディロードはフォトンバーストを放つ。
「あれって、母さんの!?」
その攻撃を見てフェイトは驚く。
「グアッ!」
フォトンバーストを受けたディケイドと吹き飛ばされる。
「流夜!てめえそんなんで俺に勝とうとしてたんか!」
ディロードはバブルルートでディケイドを拘束し、ダークキバが放つ波状結界を使ってディケイドを張りつけ、爆発性の独楽を落下させてディケイドを攻撃する。
「なあ、あれって全部雅さんが戦った敵の力じゃないのかな?」
圭一は言う。
「でもどうして!?だって雅は仮面ライダーだよ。」
「おそらく、ディロードのシステムの所為かと思うのです。ディロードは世界にある希望を救う力。当然、敵達の希望も含まれていると思うのです。そして、その敵達の希望が、雅に力を与えていると思うのです。」
困惑するフェイトに羽入は説明する。
「ほら、どうした!俺を殺すんじゃなかったんか!このままじゃ、俺が先にお前を殺しちまうぞ!」
ディロードはディケイドの頭部を鷲掴みにして瓦礫に激しく打ち付け、投げ飛ばす。
「雅!その人は雅の弟なんだよ!」
フェイトは叫ぶが、
「そうだ、仮面ライダーディケイド、世界の破壊者だ。」
ディロードはグラーフアイゼンでディケイドのディメンションアーマーを粉砕する。
「そのままじゃ、流夜は死んじゃうんだよ!」
「なんだ?ディケイドに味方するのか?だったら、まずはお前からだな。」
ディロードはレヴァンティンを持ちフェイトに向かう。
「雅、どうして!?」
「ディケイドに味方することは、既にディケイドに侵食されている証!」
「私だって、ディケイドを倒したい。なのはや、みんなを救いたい!」
フェイトの言葉を聞きディロードは立ち止まる。
「だったらややこしいこと言うな。」
ディロードは再びディケイドの方へ向かい、エターナルエッジを持ち、
「終わりだ。」
〔エターナル!マキシマムドライブ!〕
「フンッ!」
ディロードはエターナルエッジをディケイドライバーに突き刺し、そのまま押し込むようにエターナルエッジを蹴り、ディケイドを突き飛ばす。
「ッ…………」
ドライバーが破壊され、変身が解除された流夜の腹部にエターナルエッジが突き刺さり、流夜は血を吐きながらその命は絶える。
「やった!ディケイドを、破壊者を倒した!」
ディロードは笑いながら変身が強制解除される。
「………あれ?僕は、まさか、あの姿で流夜を!?みんな、早く!ディロードが暴走する前に、僕を殺してくれ!」
雅は混乱するが、時は既に手遅れな所まで来ていた。
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
雅の身体は黒い靄に包まれ、広がってゆく。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
ディロードの最凶の姿が覚醒。その力の前にチームディロードは─次回、『装填の邪龍』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーX:ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダーXに変身できるカード。
仮面ライダースーパー1: ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダースーパー1に変身できるカード。
仮面ライダーキバ:ディショットシステムにスキャンすることで仮面ライダーキバに変身できるカード。
冷熱ハンド:スーパー1への変身中にファイブハンドを冷熱ハンドに換装する。
仮面ライダーキバ(ファイナルアタックライド):仮面ライダーキバの必殺技を発動させる。
仮面ライダーJ ジャンボフォーメーション:Jのフォームライド。ジャンボフォーメーションに変身する。
Jスピリット: ディロードライバーをJスピリットに変え、仮面ライダーJに変身する為のカード。

新フォーム紹介
仮面ライダーディロード 激情態
身長、体重に変更なし
パンチ力:45t
キック力:52t
ジャンプ力: 一跳び63m
100mを4秒で走る
ディロードが目標直前で窮地に陥った時にビーストのアタックライドによって強制的に変身させられる形態。その力は悪に染まり、カードの所持を無視してディロードライバーを介さずに敵達の力を使えるようになるが、理性を失い、目的の為ならば手段を選ばなくなる。 
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