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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)

作者:あちゃ
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第2章:リムルダール編
  14:空腹は最高の調味料……のはず

 
前書き
新人YouTuberあちゃは
DQB2も実況するよ。 

 
(リムルダール)
リュカSIDE

倒れたミノリを連れ帰り(変な事をするためではないぞ!)ベッドに寝かせてエルに診察してもらう。
すると……「如何やら空腹になる病に蝕まれているみたいですね。取り敢えず栄養のある食べ物を……」と言われた。

なので予定通り蟹の爪を茹でて食べさせる。
適温に冷まして身をほぐして、少しずつ口の中へと。
それを見ていたザッコが……

「オイラと対応が全然違うべ……」
とつぶやく。
だから俺は言う。

「黙れ。あれは男限定の特別対応だろ! 特別扱いしてやってんだから、ありがたく思え」
「“特別”って付けりゃ許される訳じゃぁねぇべよ」
うるせぇー……細かい事をウジウジうるせぇー!

そんなザッコは無視して、俺は引き続きミノリの口へと茹で蟹を入れていく。
多少呻きながらだが、「ウマウマ」と言いながら完食。
追加を茹でようかと思ったんだが、静かに寝息を立て始めたので、エルに視線を向ける。

エルも「一晩様子を見ましょう」と言うので、俺は再度旅の扉赤の地方へ行く事に。



(リムルダール・旅の扉赤地方)

またもや訪れた湿地帯は、すでに日が傾き始めており、厚い雲の奥から届く夕日を鈍く乱反射させている。
その乱反射のおかげで気づいたのだが……
ここの山壁には銀が眠っていた!

採掘開始!!

一心不乱に採掘するイケメン。
泥だらけになっても水面に映る姿はイケメンだ。
そんなイケメンは気付く。

この山の上……小麦が生えてるんじゃね?
湿地に浸かった状態だと見えなかったが、多少高いところに上ると山の上側が見えてくる。
しかも夕日効果のおかげで、風にそよぐ小麦のシルエットがくっきり。

銀の採掘もしながら上方向へと掘り進んで頂上へと出る。
辺り一面小麦畑……とまではいかないが、それなりの数の小麦が自生していた。
取り敢えず採取……でも料理場が整ってないから、小麦を加工する事ができないなぁ。

メルキドでは煉瓦調理台が必要だったよね。
煉瓦かぁ……
どこかに落ちてないだろうか?

眼下の湿地帯に目をやると……
少し離れた場所にボンヤリ明かりが灯っているのが見えた。
遠いし暗いから全容は見えないけど、人工的な場所なのかもしれないから、煉瓦造りの何かがあるかもしれない。

淡い期待を胸に、うっすら明るい場所へと向かう。
だが近付いて分かったけど、松明が灯っているだけで建物があるわけではなかった。
ただ……何かが変だ。

湿地帯に浮かぶ小島の中央に、こんもりと盛られた小さな山。
その天辺に松明が刺さっており、周囲にはそこそこ太い樹木が数本。
うん。罠だね! これは近付かない方が良い……んだけど。

その小島からは美女の匂いがするんですよ!
如何する? 如何しちゃう?
無視する? もうリムルダールには美女が3人も居るし、美女の匂いを無視しちゃう!?

3人……美女が3人って多いの? それとも少ないの?
つーか美女は何人居れば十分なの?
大勢居たって十分になることなんて無いよね!

……うん。
行こう!
あの小島に上陸だぁ!

颯爽と小島へ乗り込んだ途端、ただの樹木だと思っていた木々が一斉に変身。
“人面樹”っての?
ルビスパワーで名前が頭に浮かんだよ。

5匹(5本?)の人面樹……でも敵じゃ無いね。
サクッと3匹(3本?)倒して残りに向き直る。
すると2匹(2本?)が何やら黄色い煙を吐き出した。

何だか解らんが当たってやる義理はないので華麗に避ける。
そして賺さず反撃。
アッサリ人面樹を倒して周囲に敵影なし。
これでゆっくり美女を探せるね。

……ってか、美女どこ?
もしかしてこの小山の中?
埋められてるの!?

慌てて小山に耳を当てる。
すると中から微かに美女の声が聞こえる。
生き埋めかよ!

凄い勢いで山を崩して中の美女を救出。
少し(いやだいぶ)土で汚れてはいるが、やっぱり美女だった。
「大丈夫!?」
俺は急ぎながらも優しく聞く。

「あ……うぅ……お……お腹……すいた……」
この()もかよぉ~。
ミノリと同じ『お腹すいた病』?

「僕はリュカ。君は?」
「わ……私は……ヘイザン」
ヘイザンと名乗る美女は生き埋めにされた経緯を教えてくれた。

何でも突然人面樹に襲われ、黄色い煙を吐き付けられたと思ったら、突然空腹が襲ってきて動けなくなったそうだ。
そして倒れてると人面樹連中は何かの気配に気付き、慌てて彼女を埋めたそうだ。
もしかして俺が近付いてきたから埋めちゃったのかな?

まぁ兎も角……彼女も病人なのだしリムルダールへと連れて帰らないとね。
ミノリと同じで取り敢えず何か食べさせれば何とかなるだろう。
優しくお姫様だっこで帰還だ!

……不可抗力で胸に手が添えられてるんだけど、ヘイザンってば巨乳♡
エル以上か?
いやエルもかなり大きい……



(リムルダール)

大急ぎで拠点に帰ってヘイザンをベッドに寝かせる。
結構旅の扉から離れてた所為で、戻ると夜が明けていた。
まぁエルも起きてきてたわけだし、ちょうど良いっちゃちょうど良いね。

早速エルに彼女の説明をすると「やはりミノリ様と同じように栄養価の高い食べ物を与えましょう」と言う。
まだまだ大量の蟹の爪があったはずだから、それを茹でてヘイザンにもあげよう……と思ったのに、倉庫の中に蟹の爪が無い!

慌てて探しまくってると、アホリン(ノリン)が現れて……
「何探してるんだ?」
と聞いてきた。忙しいのにうるせぇな!

「蟹の爪だよ。まだ沢山あったはずなんだけど……」
「あぁ、アレなら俺が食べたよ。いやぁ美味しかった」
……食べた? ……美味しかった??

(ゴチン!!)
「いてぇ!!」
「馬鹿者! あれは病人用だ馬鹿!」
あれだけあった蟹の爪を全部食べ切りやがって!

「そ、そんなの知らないよ! 俺だってハラがへるんだから」
「ハラがへったら鰯でも食ってれば良いだろが!」
「そう思ったけども、蟹の方が美味そうじゃん!」
「だから病人用なんだ馬鹿野郎!」

「俺だって……美味い物……食べたいよぉ」
「あぁもう、うるせぇ! どうするんだよ。と、取り敢えず鰯の炭焼きを食べさせておくか……」
俺は鰯を手に調理部屋へと行く。

そして有りっ丈の鰯を調理し、ヘイザンの下へと舞い戻る。
鰯の身を解し彼女の口へと少しずつ運び入れた。
それを見ていたザッコが、また同じ事を言う。

「女には甘いべ」
「うるせぇ。病人の看病をしないのならあっち行ってろ!」
煩い外野(ザッコ)をあしらって、作った鰯の炭焼きを全部ヘイザンに食べさせた。

視線をミノリに移したが、彼女もまだ空腹で苦しんでいる。
如何するか……
もう栄養価の高い食べ物が無い。

もっと色んな料理を作れれば……

リュカSIDE END



 
 

 
後書き
リュカはブレないなぁ。
アホリンブレないね。 
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