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ドリトル先生と日本の鉄道

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第一幕その三

「馬よりもね」
「だからだね」
「しかも歩くよりずっと疲れないから」
 鉄道に乗って移動すればです。
「だからなんだ」
「沢山の兵隊さんやものを速く沢山戦場に送って」
「プロイセンは勝っていったんだ」
「それでドイツが建国されたんだったね」
「こうしたことを見てもわかる通りにね」
「鉄道は凄く役に立つよね」
「だから日本もね」
 先生達が今暮らしているこの国もというのです。
「鉄道も凄いんだ」
「本当に世界一だね」
「それは間違いないね」 
 オシツオサレツも言います、動物の皆は今も先生の周りにいます。
「新幹線もあるし」
「あれなんか他の国にないしね」
「新幹線なんてね」
「もうどれだけ凄いか」
 チープサイドの家族も新幹線について言及します。
「あっという間に行きたい場所に行けるから」
「あんなの他の国にないね」
「新幹線の種類も多いし」
 ジップはその種類のお話もします。
「日本全国に路線があってね」
「北海道から九州まで行こうと思えば一日でなんて」
 チーチーが言うにはです。
「飛行機でもないと無理なのにね」
「日本は結構広い国だけれど」
 ガブガブが見るとです。
「その北から南まで鉄道で一日って何気に凄いよ」
「イギリスだとグラスゴーからロンドンまで数時間」
 ダブダブは祖国を例えに出しました。
「ちょっとないわね」
「しかも乗っていて揺れないのよね」
 ポリネシアはこのことをよしとして言うのでした。
「あれも凄いわね」
「あれだけ速くて揺れない」
 トートーも言います。
「このことも凄いよ」
「車内のサービスもいいし」
 老馬はこのことに感激しているのです。
「まるでホテルにいるみたいだよ」
「中も奇麗だし」
 最後にホワイティが言います。
「新幹線って最高だね」
「あれは鉄道の中でも芸術だよ」
 先生もこう言う位です。
「まさにね」
「新幹線もね」
 王子は先生達にその新幹線のお話もしました。
「我が国は学ばせてもらっているんだ」
「王子の国でもなんだ」
「将来導入出来たらって思って」 
 そう考えてというのです。
「それでね」
「うん、王子のお国の事情もあるけれど」
「学んでだね」
「悪いものじゃないよ」
 こう言うのでした。
「だからね」
「このままだね」
「そう、日本と提携していくといいよ」
「それが先生の考えだね」
「これは政治的なお話になって」
 先生はこのこともわかっています。
「そしてね」
「先生は政治にはだね」
「政治家になったこともスタッフになったこともないから」
 それでというのです。
「だからね」
「専門家としてはだね」
「言えないよ」
 このことは断る先生でした。
「だからね」
「政治の専門家としてはだね」
「言えないよ、鉄道もね」
「論文は書いていても」
「技術者ではないよ」
 そうだというのです。 
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