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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百二十一話 来訪者その三

「場所は厚生労働省の裏側だ」
「あそこですか」
「あそこにいる」 
 こう感じ取ったというのだ。
「あそこに行けばいい」
「わかりました、すぐに行ってきます」
「ではな、しかしだ」
 まだ言う檀だった。
「私の神の域の力をまだ誰もわかっていないらしいな」
「だから紙一重の力だろ」
 九条は檀のその力をよくわかっていて言った。
「そうだろ」
「くっ、まだ言うのか」
「だから何度も言わせるな、とにかく永夢はそっちに行け」
 九条は宝生にも言った。
「いいな」
「はい、それじゃあ」
「さて、後は飛彩と大我にも連絡して」
 明日那は二人のライダーにも連絡を取ることにした。
「院長さんもニコも呼ばないとね」
「ああ、大きな戦いになるだろうからな」
 九条は明日那にも冷静に述べた。
「それじゃあな」
「ええ、皆集めて」
「それでそのお客さんと話をしような」
 こう話してだった、そのうえで。
 宝生がその客人を迎えに行って鏡飛彩と花家大我に鏡の父である院長とニコも呼ばれた。彼等が来る間も檀は不平を言っていたがそれは無視された。
 それでだ、宝生がその客人と共に戻るとだ、鏡は冷静な顔で述べた。
「そうか、それがお客さんだな」
「むっ、えらく冷静である」
 その客人は小さな、人の子供程の大きさの二本足で立つ丸顔のドラゴンだった。頭には一本の角の様なものがある。
「おら様を見ても落ち着いているである」
「ドラゴンだな」
 鏡はその客人自身にも冷静に返した。
「そうだな」
「その通りである」
「そしてだ」 
 さらに言う鏡だった。
「この世界とは別の世界で来たな」
「これまたその通りである」
「まずはそのことがわかった」
「ううむ、化けものとか驚くと思ったであるが」
「ドラゴンみたいな奴もこれまで何度か見てきた」
 今度は花家が客人に言った。
「だからあんたを見ても別に驚かない」
「そうであるか」
「それだけのことだ、それでだが」
「それで。何であるか」
「あんたがこの世界に来たのは理由があるな」
 花家も冷静に客人に問うた。
「そうだな」
「うむ、それでおら様も来たである」
「なら話を聞かせてくれるか」
 花家は客人に目を向けて言った。
「そうしてくれるか」
「まずはあんたの名前聞きたいんだけれど」
 今度はニコが言ってきた。
「いいかしら」
「おら様の名前であるか」
「そう、何でいうのよ」
「オラゴンである」
 客人はこう名乗った。
「覚えておくである」
「オラゴンね」
「そうである」
 ニコに胸を張って答えた。
「覚えたであるな」
「ええ、よくね」
「その名前である、それであるが」 
 オラゴンは今度は自分から話した。
「実は今おら様達の世界が大変なのである」
「何かの組織か種族が出て来ているんだね」
 鏡の父である院長が問うた。
「そうだね」
「そうである」
 オラゴンは院長の質問にも答えた。 
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