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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE148 強制プログラム始動!須郷――オベイロンの破滅!

オズマの剣がガチャモンとモックを同時に斬り割き、二体の身体にはオズマの剣に刻まれていたアルファベットのコードが流れ込み、体中にアルファベットのコードが刻まれる……そして、オズマに対してゴッドフェニックスで迫っていたフェニックスはその場で硬直!まるで静止画の様に一切その場から動く事が無くなる! by立木ナレ


モック「あ、あれ?が、ガチャモン、我々はいったい何をすればよろしかったのでしょうか?」

ガチャモン「ええっとぉ~、ボスの命令でオズマ君の排除のはずなんだけど……それよりもやらなくちゃならない事があるっぽいね」

強制プログラムが発動した影響だろう。俺への攻撃が一切なくなり、ガチャモンとモックはそんな会話を始めていた。

モック「え?やらなくちゃならない事でありますか……?それは……えぇ~、何でしたっけな?」

ガチャモン「それはね……あれだよ。一般には知られてない、ボスの知られたくない情報とか、過去の恥ずかしい証拠画像をネット上に大々的に公開する事だよ!」

俺「ようするに、須郷――オベイロンの知られたくねぇ情報だとか、過去の恥晒しな証拠画像をネット上にバラまくってわけか……」

倉崎がやりそうな事だな。ガチャモンとモックであれば須郷が管理しているステルスウィルス故に須郷に関する世間に知られたらかなりマズい、無茶苦茶恥ずかしい情報に触れる事も可能なのだろうと倉崎は踏んで、こんな強制プログラムを設定したのだろう。

ガチャモン「と言うわけでモック!さっそくボスのPC、スマホ、その他ありとあらゆる個人情報の入ったコンピューターにアクセスしちゃおっか」

モック「ぐほほっ!そりゃ面白そうじゃないですか~!言っちゃ悪いですけどね、私以前からボスの事がね―――あんまり好きじゃなかったんですよね~」

俺「AIってのは難儀な存在なんだな……」

さっきまで自分たちのボスである須郷を破滅させようと嬉々として行動を開始しようとしているガチャモンとモックを見て俺はAIってのはどれだけ進歩したところで、プログラムやウィルス一つで立場ややる事を180度転換させて、敵味方の立場を変えてしまう難儀な存在で、所詮はAIはプログラムの塊に過ぎないんだなと実感せざるを得なかった。

そして、そんな感想を抱いていた俺の目の前で、ガチャモンとモックは悍ましい事をするのだった。

ガチャモン「あ、そぉ~れ!召喚魔法発動!」

モック「出でよ、我が分身たちよぉぉぉ!」

ガチャモンとモックが珍妙なスペルを詠唱すると、奴らの周囲に全長が精々30センチ程度の小さなガチャモンとモックが無数に出現していた。

俺「なんだよこれ……気持わりぃな」

ゆるキャラの派生キャラ的な存在のつもりなんだろうか?小さなガチャモンとモック達は『ガチャガチャ』『モクモク』などと、名前のままの鳴き声を上げながらその数を総勢で10体以上にまで増やしていた。

モック「ちょっとオズマさん!気持ち悪いとは何ですかな!?」

俺「げっ!声かけてきやがった……」

強制プログラムが働いている最中でもモックの方が俺の言葉に対して不服そうに反応し声を掛けてくる。
AIとしての機能が完全に損なわれたと言うわけではなさそうだった。

ガチャモン「本当にもう、失礼だよねぇ~。こ~んなに可愛いミニガチャモンとミニモンクを気持ち悪いだなんて美意識に乏しいなぁ~」

モック「ミニモンクってなんですか!モンクじゃなくてモックですよ!サラっと長年の付き合いの相棒の名前間違えるってアンタバグってるんじゃないんですかね!?」

俺「ああ~、悪かった悪かった!気持ち悪くねぇからさ、早い所始めてくれ!」

こんなところで無駄な口論で時間を潰してもらいたくないので俺はそう言って急かす。すると――

ガチャモン「そんじゃ、早速お仕事の仕事だぞお前たち。ボスのありとあらゆるコンピューターにハッキング開始ぃ~」

ガチャモンがそう叫ぶと、ミニガチャモンとミニモック達は一斉にどこかに転移させられた様に姿を消していた。
どうやら、須郷が所有しているありとあらゆるコンピューター機器に侵入したのだろう。

俺「奴の絶対に世間に公表できない情報が含まれたコンピューター機器にな」

そして、一度無数に侵入したステルスウィルスたちの仕事はあっという間だった。

モック「おおっ!早速ボスが自身の研究成果とレクトをアメリカの企業に売り込む計画の証拠となる情報を発見しましたですぞぉ―――!!」

ガチャモン「ありゃま、アスナさんのお父さんがCEOを勤めるレクトを売り渡そうとしてたなんて、ボスってばホント食わせ物だねぇ~」

俺「そりゃ、世間一般に知られちゃ社会的に破滅しちまいそうな、ヤバイ目論見だな……」

そして、それはあろう事が自分が管理していたガチャモンとモックによってあっさりと、ネット上にその情報が流されるのだった。そして、強制プログラムによって行動する奴らの暴走は収まる事は無かった。

モック「ぶっふぉっ!な、なんなんですかこりゃ!?」

ガチャモン「うおわっ!ど、どうしたんだよモック!?」

モック「ボ、ボスってば……現実(リアル)の世界でアスナさんの病室で……寝たきりで周囲に他の人がいない状況で……アスナさんの髪の毛をくんかくんかと嗅いで……」

ガチャモン「うわ……そりゃキモいね。ボスのそんなキモさを世間の皆さんに知ってもらわなくちゃね~」

そう話しているガチャモンとモックの頭上には須郷が自分で何の目的があってか知らないが、自分で撮影したらしい映像が映し出されていた。

須郷「アスナくぅ~ん。君はなんて美しいんだろうねぇ~、もうすぐこの現実世界で君と体も心も結ばれるのかと思うと毎日が楽しみで楽しみで仕方がないなぁ~」

映像の中の須郷は病室で寝たきりのアスナの髪の毛を掴み、下卑た表情で臭いを堂々と嗅いでおり、その姿は気色悪いの一言に限る。

俺「ありゃ、見るに堪えねぇな……」

ガチャモン「くすす、ボスってばこんなのを夜な夜な隠し撮りして、自分のコレクションにしてたんだってね~」

モック「そりゃいけませんな~。自分だけこんな趣味に没頭しちゃってまぁ~」

これからこの映像がネット上の動画サイトなどにアップされるとなると、須郷は更に世に恥を晒す事になるだろう。
これが倉崎の狙い――大学時代に須郷を徹底的に後輩イビリの対象にしていた倉崎はこの期に及んで迄、須郷を貶める事によって、自分を利用した須郷への仕返しを目論んだと言うわけか。


※ ※ ※


一方その頃現実世界――小田桐弭間の隣人である倉崎が居候する神田川の家では、倉崎のスマートフォンに強制プログラムが発動したことを知らせるアプリが起動していた!! by立木ナレ


倉崎「おおっ!小田桐のガキがやりやがったか!ひゃはははっ!これで今頃ALO(アルヴヘイム・オンライン)の中じゃ、ガチャモンとモックの奴が強制プログラムに突き動かされた須郷ちゃんの奴の知られちゃマズい情報をネット上にバラまいてるに違いねぇ!」


倉崎……大爆笑!!これから待ち受ける須郷の末路……顛末を想像し大爆笑!!アスナを辱める時の須郷を驚愕する下卑た笑みを浮かべ、有頂天となるのであった!! by立木ナレ


神田川「く、倉崎さぁん……飯は、飯はどうすればよいのかのぉ~?」

倉崎「黙れボケ爺!頭すっからかんの認知症の爺は大人しくしてやがれ!押入れに閉じこもってやがれ!俺の許可なく外に出たらどうなるか分かってんだろうなぁ!?」

神田川「ひ、ひぃ!……す、済まん、済まん……」


※ ※ ※


ガチャモン「うわっちゃー、ボスの禁断の情報が出るわ出るわ……これを全部ネット上に公開しちゃったら、ボスの名声は地の底に落ちるどころじゃ済まないね~」

モック「大学在学中に倉崎と言う先輩にいびられた時の情けない映像まで残ってるじゃありませんか~」

ガチャモン「あ、それはなんかね。将来何時か倉崎先輩を裁判にかける為に証拠として敢えてコンピューターに残しておいたんだってさ」

モック「あれまぁ~、それがこんなところで不特定多数の目に晒されるとは……本末転倒な結果ですなぁ~」

俺「確かに、あんなのが不特定多数奴に見られるネット上に晒されちゃ、外を歩けなくなっちまうよな……」

それは須郷が倉崎に命じられてやっていたのだろう。ハロウィンの時期にブタのコスプレを強いられて、街中を下手な歌を歌わさられながら徘徊すると言う恥晒しな映像だった。

俺「もう、オレの仕事は終わりだな……付かれたし暑いし……休ませてもらうとしますか」

後は強制プログラムによって動かされているガチャモンとモックにより、須郷の悪事を含めたありとあらゆる裏の姿は晒されるだろう。
俺はガチャモンとモックが次々と須郷が厳重に守っていた私用のコンピューター内の情報を晒しまくる光景を呆然と眺めながら左手を振り、出現したウインドウの一番下の方にあるログアウトボタンをタッチして、ログアウトを実行したのだった。

 
 

 
後書き
そろそろフェアリィ・ダンス編も完結ですが、もうしばらくお付き合いください。 
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