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新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション

作者:ムーン
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10話

ルナツーとロンデニオンコロニー群がベクトラ級5隻と合流してからすでに三ヶ月が経過していた。


ルナツー内部では元々の地球連邦軍が溜めてあった膨大な戦闘データや季節のデータとマブラヴ側の地球のデータを使い。

マブラヴ側の地球の環境に合わせたセッティングを【ベクトラ級母艦ベクトラ一隻】の最終調整を行っていた。



「なるほど、これはこうして、大体は元の地球と環境データが一緒だったから、モビルスーツにも合わせておけるが、やはり譲渡用のフルアーマーガンダム100機とバナージ機のユニコーンガンダムはフルメンテナンスが必須だな、フルアーマー装備はどうしても機体に色々と負荷がかかっちまうからな」

「それしてもよく整備士達と修理用のハロ達ではどうしようもない場所や機体データの最適化も済ませていたな、ただそれでも戦闘はここまで激化していたのかこの戦闘データは本当にすごい」

などと整備士の連中は地球で戦ったフルアーマーガンダムの機体500機の戦闘データは本当に貴重な情報源となっていたから。

それでも事実やはり最後は人の手によるメンテナンスが行われないと、MSも戦艦もまともに動かないということなんだろう。

それにだ、広域半径の戦場をたったの500機というМSでしかもだすべてガンダムタイプで戦っていたのだ。

ところどころはBETA戦闘での戦いの機体に相当な負荷があったようで、だがそのおかげで色々と地球上のデータを得たのだから、必要経費と言えるほどのコストでもあった。


もっともそのおかげでルナツーの内部の工房では現在フルアーマーガンダム100機とウイングガンダムのフルメンテ中であり。

サトシが使えるMSはガンダムタイプを除けばほとんどがジムシリーズかガンキャノン・タンク・そしてジェガン程度のMSに分けられているが。


今後地球へ降りる可能性が高いとすれば、ロンド・ベル隊の分艦隊が一番可能性が高かったりするだが

元々も独立部隊として元の地球連邦政府でも使われていた部隊なのだ、そしてなによりもルナツーという拠点と人が住めるロンデニオンコロニーのコロニーが500基あるだけでなのだ。


だからこそ今ルナツーの船の工房ではベクトラ級母艦の1番艦ベクトラを使えるようにメンテナンスを行っており。後数日中にはロンド・ベル隊の新たな旗艦として使われる予定であった。


また地球への大気圏突入能力ならびに離脱能力を有しているベクトラ級にロンド・ベル隊の部隊を配備させて地球圏の動向などをとらべて貰うことができる唯一の動かせる戦力なのだ。

それにだ地球に降下する艦隊のほとんどがラーカイラム級とアーガマ級などMSが多く乗せれる戦艦が合わせて250隻を含めて一大船団で地球に降りる予定なのだから。


他の戦力はやはり、ルナツーの防衛戦力として元々配備されているラーカイラム級を中心としてルナツーの宙域に配備されている上に、ラーカイラム級のミサイルは全て核ミサイルというとんでもないほどの仕様になっているが。



これにはわけがあった、どう考えても月面からのハイヴがルナツー方面に向かって飛んでくる可能性があるために、それの迎撃用として艦隊の核ミサイルを普通に配備していたのだ。


しかもプロト・スタークジェガン【核武装タイプ】が普通に配備されているのだから、力の入れようが疑える。

しかもだ宇宙世紀に作られた核兵器なのだ、マブラヴ側の核兵器とは普通に核の威力が核一発で1個艦隊が消滅してしまうほどの威力を有していたのだ。

普通にルナツー内部に核兵器を置いておけるスペースがあること自体驚きなのだが。

それに加えて、普通にメガ粒子砲を配備した攻撃衛星や探知のみ特化した探知衛星がルナツーとロンデニオン・コロニーの回りに最大で300機は普通に飛んでいるのだから。


地球連邦軍の物量と配備は驚くしかないのだ、最も監視衛星や攻撃衛星は比較的に楽に作れるためにこのように大量に作られているが。


ベクトラ級1番艦の修理と補修が無事に終わり。ブライト率いる、ロンド・ベル隊の旗艦として配備されて、完熟訓練もかねて地球の衛星軌道上へやってきた時。



一方の地球側の国連軍ならびに、国連に加盟している国の主導作戦がようやく開始されようとしていた
三ヶ月も前に国連の会議を得てようやく三ヶ月の準備を入念に行った作戦名。



通称【オペレーション・ネプトゥーン】国連軍、米軍、欧州連合軍ワルシャワ条約機構軍の4軍による


BETAの大規模漸減作戦へと参加することとなった第666戦術機中隊だが、

ブリーフィング後にカティアとシルヴィアのすれ違いが再発する。

さらにはテオドールが属する第2小隊は揚陸艇を含めた、海軍の戦術機との共に戦場に出ていたが。

やはりなれない最新鋭機ということもあり、ファムが負傷してしまったのだ。

代わり臨時で指揮を執るグレーテルだったが、一番厄介でも会ったのだ。


ただでさえ中隊に配属されたばかりのリィズという不安要素を抱えていた、上に指揮をするグレーテルははっきりいえば。


「チッ、最新鋭機を得たからといってこんな激戦区に一小隊のみだなんて冗談はきついぞ」

自分達の上を平然と海岸から戦艦や巡洋艦からの砲撃が普通に飛んでくる中戦えというのだ。

冗談ではない中でしかもだ位置的に色々とおかしいとテオドールは感じていた。

だからと言ってBETAは戦場では止まってくれない、ただ単に国連軍として戦力とともに撃破するしかないのだから。

それにだ補給も十分に受けられているのだから、無駄口をたたく程度済まされているテオドールはやはり特別扱いされている証拠だったするのだか、それを本人が気づかないまま戦場で戦っている。


また十分な指揮に不安を抱える小隊長、国家保安省のスパイ疑惑が晴れぬままの義妹とともに、カティアを守らなければならない。

そんな思いを抱えながら戦っているテオドール、だがグレーテルにしてみれば上からの指令が別に存在していた。


この作戦が始まる少し前まで時間はさかのぼり


「いいか同士グレーテルよ、契約者なっている同士テオドールとアイリスディーナの存在は我々東ドイツ陸軍の期待の星である、いざとなれば部隊の損害率は気にするな、契約者二人の命と部隊をどちらをかけるべきか同士にもわかるだろう」


「それはつまり私にもテオドールやアイリスディーナの盾となり二人を最優先で生き残らせという命令でしょうか?」


グレーテルもわかっているのだ、現在の東ドイツ側の経済と戦力・補給物資どんなに逆立ちしてもだ。

外国側から援助を得て存在しているということを知っているから、今回の大規模の作戦で東ドイツも西ドイツも強制参加なのだ、


どんなに東ドイツ・西ドイツは自由意志で参加したといってもソ連や国連によって物資や戦術機などを輸入している時点でどう考えても無駄であったのだ。


こうした会話を受けていたグレーテルにしてみれば自分達の存在意義を見出さなければ
また使い捨ての部隊にされるという懸念が有る為に

砲撃が飛んできている中でも一歩も引かずにただ単に近くにいるBETAを殲滅するという命令を出すしかなかったのだ。


『こんな命令しか出せないなんてでも私は契約者達の盾ではないちゃんと存在意義を見せないと』

そんなことを思いながらグレーテルは指揮をしていたのだ。



そしてなによりも同志としてアイリスディーナが課した状況にテオドールは覚悟を決める。

国連太平洋方面第1軍東方遠征軍隷下の全部隊に作戦発動が達せられる。

艦隊からの砲弾、光線級のレーザー照射が飛び交い、重金属雲と爆炎が巻き起こる中、次々と揚陸部隊が展開していく。


その中には戦術機揚陸艦ペーネミュンデから戦術機中隊の姿があった、元々は第666中隊を運ぶ船であったが


政治的判断もあり、第666中隊は最初揚陸地点の一つの周りに存在しているBETA群を排除して

補給を済ませて内陸に進めていた。 これもグレーテルの小隊のみが突出した形で現状も戦っているのだから西も国連軍も


「なるほど確かに東ドイツ最強の部隊といわれる第666中隊の一角だな1小隊で揚陸地点の一つを手に入れたあとは補給後これほどの戦果を出すとはさすがというべきか」


旗艦の戦艦ペンシルバニアの艦橋では戦場から若干外れた場所でこの戦いを観測して明確な指揮をどんどん出していた。

その片割れには、揚陸地点を手に入れた時に負傷したファムは頭と左に包帯を巻きながら、この艦橋に普通にいること自体破格の扱いだろう。



だがやはりというべきか衛星からBETAの増援が一万と出ていたために、ゆっくりとではあるが国連軍、米軍、欧州連合軍も砲撃を休めるどころか


逆に砲撃のアメあられという形でどんどん打ち込んでいた。

これにもわけがあった確かに前回の二回ともでかい進行は火星軍の偵察艦隊により防がれてしまったのだ、それどころか少しではあるが絶対防衛ラインがBETAが支配している地域に対して押し込んだのだ。


これは普通はありえなかったことではあったが、どう計算してもやはり50mほど防衛ラインが押し上げられた真実は地球側も衝撃をうけていたが。

実際にBETA側としても500000以上の損害が出ているためか、突撃級を含めて多くの量産がされている時期だったからこそ、防衛ラインを押し込めた理由だったりするが。

これは地球側もBETA側も規定外の損害によって色々と時期がずれた結果、このような戦いの作戦が行われているのだ。


地球側としても次の交渉の時に自分達がこれだけがんばれるという、体裁を見せておかなければ火星側との交渉も色々と自分達が不利になってしまうと考えたために。

忠実より二倍ほどの戦力と戦略物資を運ぶ補給艦隊や戦艦があったためにこの砲撃の物量が成功していのだだが



「チッ、おいグレーテル小隊長、そろそろ戦線から離脱したいんだが砲撃の中動くのもそろそろ限界が来ている」


それは事実であった、幾ら最新鋭機を得られたといえやはり戦場での稼動時間が問題になっているのだ。


だがグレーテルとしてみれば。やはりというか

「駄目だ同士テオドール中尉まだ我々がやるべきことが多く残っているそれにだ最新鋭機を与えられながらこの程度の戦果で帰ってみろ東ドイツ最強部隊はやはり嘘であったかと基地連中に言われてしまうぞそれにまだ戦えるだろう」


確かにそうではあるがだがそれは戦場で死亡しろといっているようなものである、

「確かにそうだけど基地に戻るまでにも、うっとうしいぞこいつらそれに撤退中にもこいつらと戦う羽目になるぞその余力が無ければ無事に戻れるわけ無いだろうが」


テオドールの言っていることは間違いではない、現にすでに突撃砲の残弾は5,000発を切っており
その後はとつりかれた時の様の装備されたナイフが二本しかない状態であるのだ。


他のシュバルツも似たりよったりであったがそれでも踏ん張ればやはり指揮官として器が少々低いといわざる得ない中。

「黙っていろ、テオドール中尉まだ残弾は残っているだろうそれが無くなったら泣き言をいえ」

これはある意味暴論に近いがグレーテルにしてみればここでがんばらないと存在感を出さなければという焦りがあった



そこを戦場の死神は見抜いてしまうそう突撃級のBETAが20体も一機にグレーテル機に襲いかかってきた。

「しまった!!!!」


だがグレーテル機が突撃級によって突撃されて爆発するはずが


ドドド ドドド ドドド ブシャツーー



「グレーテル中尉、貴殿はなにを考えている、すでに撤退命令は出されているぞもうこのあたりに我々しか残っていないぞ」


そう別の所で戦っていた第666中隊の1小隊を率いていた「アイリスディーナ率いる隊長達と他の国の戦術機がわざわざ助けに来てくれたのだ。


「貴方は馬鹿なの? 戦場は簡単に移動する生き物のようなものですよ、それをこの場にとどまり続ける貴方の指揮の為に私達はある程度犠牲を出したんです」



そう西ドイツの戦術機やアメリカの戦術機など含めた50機の支援砲撃によってなんとかこの窮地をグレーテルは脱することが出来た


こうして国連軍や他の軍隊に迷惑をかけたが無事に撤退を果たした瞬間にその場所にも普通に流弾のあめあられが大量に降ってきて


この戦場を完全に支配したのは人類側であった。


これを衛星軌道上のベクトラの艦橋から地上の戦闘の映像など、ブライト達は確認していた。

この時地球上の衛星軌道上に集まっていた火星軍の艦艇はベクトラを中心におおよそ戦艦だけで。

300隻が集まっていたが、ハイヴを一つ落とす程度の勢力といえば、これでもギリギリなのだ。
そしてその中に一番異形な形をした、モビルアーマーアプサラスⅢの姿が存在していたのだ。


これはGジェネシステムによって1年戦争時に作られたアプサラスⅢではあったが。

ジェルレーター出力をZZガンダムの出力動力を2つ装備した上で、ミノスキークラフトも最新型に換装
さらには、大型メガ粒子砲も大出力のハイメガ砲に換装を行ったり、大気圏突入用と防御用としてビームシールド発生装置などを付けた最新型に生まれ変わっていた。

このパイロットにはアイナ・サハリンと部隊指揮官としてシロー・アマダの二人が載って状況によってはハイヴの上層部を完全に破壊する砲撃用のモビルアーマーとして活躍が期待されているのだ。

「アイナ、大丈夫か、宇宙世紀では」

「大丈夫です、シローそれに今回のこのアプサラスⅢはBETA大戦限定に使われる兵器です、それに人類を天災としてしか見てない機械兵器に相手には問答無用でこの引き金を打てます」


「そうかならば、俺は、自分の役を戦場によってはこの機体の主砲を使う予定だから、危なくなったら08特殊小隊によって絶対に守るからな」


「はい、それはサトシ中将によって確約されていますが」

「なら、この機体の最終確認をしないとな、色々と機体のアップデードしているおかげで、この機体が耐えられるかどうかわからないらしいから、装甲も最新鋭機と同様にしていると聞いているが」

「はい、それで問題はありませなが、兄のギニアスが、病がないだけであそこまで落ち着いた正確になるとは、思いませんでした」


確かにそうなのた、呼び出された人物の大半は元々宇宙世紀に時代によっては病持ちとか、強化人間で薬物汚染とか色々といたが、基本それがなくなっているのだから、科学者の一部の人間は狂気に走る必要性がなくなったといえるのだ。


こうして静かに宇宙空間では、地上でのBETA戦の戦いを見守っていたのだ。

もし危なくなったら問答無用で戦闘に入るために今のうちに、それぞれの部隊は大気圏突入の準備の最終確認を行っていたのだから。


 
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