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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第四十二話

 
前書き
遅くなりました。 

 
「痛いのだが」

「むふぅ~」

「痛いぞ、何故俺の腕を噛むのだアンネよ」

シュザンナ姉様とワインボトル5本程空けて帰宅し、今度は日本酒を飲んでいるとアンネローゼが俺の左手を噛んで来た。
噛む姿も可愛いが地味に痛い、噛んでる理由もわからん。
アニメで観るアンネローゼと現在のアンネローゼは別物だった....

結婚してから彼女は変わった。何がって性格は変わらないが夜の性生活が少なくなると俺を噛んで来る。初夜も過ぎてからは性生活は過激になっていた。
一晩に数回は相手しないと収まらない....
アニメの陛下はこれが発端で死んだのか?

恐ろしい、今夜は朝までか?

「アンネ。今夜は寝屋を供にしよう」

「はい」

うん、素晴らしい程の笑顔だ。話は変わるが妻が二人で未だに子供は出来ていないって俺に責任が在るのかな?
週二で頑張っているが予兆も無い。
シュザンナ姉様に子供は未だかと聞かれて初めて気が付いた。これからは週四にするか


明日は陛下もケーキを食べに....

連絡が来ても陛下との約束と言えば...

「ロルフ様。三長官が怒り心頭ですが序にですが...」

「師匠か?」

「はい、額に血管が浮き出ていました」

「明日はケーキだ」

「巧い逃げ方ですな、それなら明日は逃げきれます。一日も置けば怒りのボルテージも下がりますね」

「なので明日は早くからケーキを焼くので連絡は全て拒否ね」

「わかりました。私も適当に対処します」

「偶には付き合わないかい?」

「是非に頂きます」

それから久しぶりにパウルと二人で昔の話をして過ごした。
それとパウルは犬を飼ったらしい!

それって例の犬か?
興味深々で聞いたが違った。

「二月前に朝の散歩中に子犬が5匹段ボール捨てられていました。前日にはいなかったので夜の間に置いていかれたのでしょうね、その子犬たちは日に日に育ち庭で騒いでいます」

「俺もみたいなその子犬たちをさ」

「何時でも、ただ人を見ると突撃し倒した後に顔を舐めてべとべとになりますよ」

パウルの微妙な笑顔がこれまた面白い、犬が好きなんだな。

「それは楽しみだな。我が家の犬は警備専門の犬だし躾前の子犬は本当に面白い何をするのか分からないので本当に楽しい、パウルと逢ってからは本当に楽しい人生を送っている感謝している」


「その様な事はありません、私は目を..... 目を生まれた瞬間に失いました。
家でも外でも軽蔑の対象です。それをロルフ様は虐げられた私に声をそして友と呼んで下さいました....」

「そうだったな、今でも覚えている。あの時は皆が敵と認識して歪んだ人生を歩んでいたのだったしな。パウルを見た時に仲間だと思ったよ、俺と同じように皆からは煙たがれている.....」

そう、自分も同じだった。

財閥の御曹司で他の貴族のそれとは違う存在で俺は友が居なかった誰一人としてだ...


「人生とはまさにギャンブルですね。何が功を奏するか分かりませんので」

「だな。俺に寄ってくるのは俺を利用し我が財団の力で利益を得ようとする者だけで俺を個人として人間として誰も見ていなかった。パウルと逢ってからは見える全てが変わって来たそして今の自分がいる本当に感謝しても足りないな.....」



その夜は静かに供に昔話で盛り上がった。








次話に続く



 
 

 
後書き
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