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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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第58話:義姉

 
前書き
取り敢えず解散 

 
デジモンカイザーのことで重い空気になったものの、取り敢えず今日のところは解散することにして、大輔とヒカリは太一と芽心と共に少しの間だけ公園に残ることにした。

「まさかデジモン狩りをしてる馬鹿の正体が賢の兄貴とはなー」

「びっくりでしたね」

「うん、でもどうして賢君のお兄さんがデジモンカイザーなんて…」

「そこは本人じゃねえと分かんないだろうな」

太一、芽心、ヒカリ、大輔の順で会話する。

確かに大輔の言う通り、自分達は一乗寺治ではないので、彼の考えなど分からない。

まあ、こんなことするような輩の考えなど理解したくはないが。

「メイちゃん、大丈夫でしょうか…いくらみんながいても…」

「心配すんな、アグモンやブイモン達はこう言うことには慣れてる。メイクーモンのことは必ず守ってくれるさ」

不安そうに夜空を見上げ、メイクーモンの身を案じる芽心を安心させるように太一は断言してみせた。

「太一さん…はい、そうですね。アグモン達もいるし…太一さんが信じるように私もメイちゃんを信じます」

それを聞いた芽心も微笑みながら頷いた。

太一だって本当はアグモンのことは心配なはず、出来ることならこっちに避難して欲しいだろうに。

でも太一はアグモンを信じてデジタルワールドに残したのだから、自分もメイクーモンを信じよう。

「「…………」」

暖かい飲み物を飲みながら、大輔とヒカリは太一と芽心のやり取りを見ていた。

いや、もうこの2人のやり取りは恋人関係のそれに近いことは何となく分かる…と言うかこれでまだ付き合っていないのだろうか?

「(いっそのこと聞いて…いやいや、太一さんと芽心さんには2人のペースがあるんだ。もしかしたら関係を拗らせる可能性だって)」

「ねえ、お兄ちゃん。お兄ちゃんは芽心さんと本当にお付き合いしてないの?」

「ぶふうーーーっ!!?」

「な…な…っ!!?」

「ちょ、ヒカリちゃーん!!?」

ヒカリの爆弾質問に太一は飲み物を噴き出し、芽心は驚愕のあまり飲み物を落としてしまった。

「何言ってんだヒカリ!?」

「お、お、お付き合いって…!?」

動揺している2人を見て、脈は確実にあるようだと再認識した大輔とヒカリである。

「うーん、だってお兄ちゃんと芽心さん。ディアボロモンの事件から仲良いから、もしかしたら私達の知らないところで既にお付き合いしてるのかなーって」

一応、くっつくかもとは思っているが、もしかしたら自分達の知らない内に既にくっついているのではとヒカリは思ったのだ。

「あー、そうか…そこは気付かなかったな。こりゃあ、タケルを馬鹿に出来ねえな俺達」

「ねー」

「いや、“ねー”じゃねえから!!俺達はまだ付き合ってねえよ!!」

「え?」

太一の言葉に目を見開く芽心だが、徐々に顔が更に赤くなっていく。

「“まだ”ってことは芽心さんとお付き合いする気あるんだねお兄ちゃん♪」

「え?…あっ!?」

自分の発言の失敗に気付いて頭を抱えたくなる太一。

「…………」

そんな先輩の姿を生暖かく見守る大輔。

ヒカリは赤面しながら俯いている芽心に歩み寄ると、耳元に囁いた。

「私のお兄ちゃんをお願いしますお義姉ちゃん♪」

「っ!!」

その言葉は芽心の我慢の許容範囲を簡単にぶち破り、頭から湯気を出した。

「こおらっ!!ヒカリぃ!!」

「大輔君、逃げよう!!」

「了解!!」

2人はニヤニヤしながら公園から逃げ出し、太一と太一の怒声にハッとなった芽心が2人を追い掛ける。

「おいこら!待てえ!!」

「待って下さーい!!」

「「待てと言われても絶対に待たない!!」」

しばらくの間、この愉快な鬼ごっこが続き、終わったのは約十分後であった。 
 

 
後書き
芽心って賛否両論あるけど、太一の相手としてはかなり良いと思うんですよね。

前作と前々作を無視したようなTri太一はともかく、無印~02の太一の性格と結構マッチする感じがするんです。

芽心みたいに抱え込むタイプは持ち前のリーダーシップと手を引っ張ってくれる太一とお似合いだと思うんです。 
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