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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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第53話:行方不明の兄貴だが、誰も気にしない

 
前書き
私はあじまんはカスタードクリーム派なんです。
後はチョコレートの奴

あれと熱いホットミルクかコーヒーの組み合わせが好きなんですよ 

 
ブイモン達が新聞を読みながら大判焼き(カスタードクリーム)を頬張っていたが、ある記事を発見した。

「何々?天才少年・一乗寺治が行方不明?事故か何かか?」

「こいつ賢にそっくりね」

同じく大判焼き(あんこ)を食べているテイルモンは治の容姿がどことなく賢に似ていることに気付いた。

「あ、こいつ賢ちゃんに暴力振るおうとした最低な奴だ。賢ちゃんの一応の兄だよ」

落ち葉を集めてきたワームモンが新聞を覗き見て、治の記事を見て呟く。

「えー?お兄さんなのに弟に暴力振るおうとしたの?全く、タケルのことを大切にしてる俺のヤマトの爪の垢煎じて飲ませてやりたいくらいだね」

「まあまあ、そんな風に言っちゃ駄目だよガブモン。きっと頭の病気なんだよ。」

「アグモン、酷いだがん」

「反抗期なんだよきっと」

「反抗期の家出か、全く最近の若い奴は考えなしに行動するから困るな」

パタモンの言葉にブイモンは呆れの溜め息を吐いて新聞を丸めて火種にするとさつまいもを焼くのであった。

「じゃからお主達…道場はお主らの遊び場では…」

【誰も来ないじゃん】

「ぬう…」

「ほれ、伊織。熱いから気をつけて食えよ」

「ありがとうございます」

美味しそうに焼けた焼き芋を伊織に差し出すと伊織は熱そうに、しかし美味しそうに食べるのであった。

一方、人気のない公園では大輔とヒカリがブランコに2人乗りしていた。

「なあ、ヒカリちゃん」

「何?」

「ヒカリちゃんはこれでいいのか?この前の遊びを断っちゃったことの代わりがこれで?」

この公園の遊具は1人分のブランコと、小さな滑り台とそれなりの大きさの砂場があるくらいで、雑草が伸びている辺り、忘れられた公園というのがしっくりくる雰囲気だ。

「いいの、それに我が儘言っちゃったでしょ?ブイモンとテイルモンをみんなの集会所に行かせちゃったし」

「正確には道場なんだけどな」

ヒカリの言葉に苦笑しながら大輔はヒカリと共に乗っているブランコを揺らす大輔。

「久しぶりに大輔君と2人でいたかったの」

「?」

「大輔君には沢山沢山、助けられたから。」

「え?そう?」

何のことか分からないと言いたげな大輔にヒカリは笑顔を浮かべる。

「大輔君とブイモンに会ってからずっと私は助けられっぱなしだったよ。私がコロモンのことで引きこもっていたのを2人が引っ張り出してくれた」

大輔とブイモンに引っ張り出された時、今まで止まっていたヒカリの時間は動き出した。

そしてテイルモンや仲間達に出会って今の自分がある。

「だから言葉じゃ言い切れないくらい感謝してるの」

「…そっか」

「…うん」

ヒカリの言葉に大輔はブランコを揺らす勢いを少しずつ上げていく。

「もう少し揺らすよ?ヒカリちゃん大丈夫?」

「私のことは気にしなくていいよ大輔君?」

「ヒカリちゃんの好きな速さで動かしたいんだ。」

「ありがとう」

穏やかな空気の大輔とヒカリを見つめる2つの影。

「ふう…」

「仲良しですねあの2人」

「まあ、結構前から2人で色々してたみたいだしな。もう一緒にいるのが当たり前みてえだ」

「寂しいですか?」

「んー、少しな…俺がずっと見てやらないといけないって思ってたんだけどなあ」

太一の言葉に芽心は少しだけ微笑んで口を開いた。

「大丈夫ですよ、きっとヒカリちゃんにとって今でも太一さんは大好きなお兄さんです」

「そうか?」

「そうですよ、きっと何時までもヒカリちゃんにとって大好きなお兄さんなのは変わらない。私はそう思います」

芽心の言葉に太一は柔らかく微笑んだ。

「…ありがとな、芽心ちゃん。ああ、寒くなってきた。近くで大判焼き売ってるから食おうぜ」

「いいですね、食べましょう。私はあんこが好きです」

「俺もだ。あ、でも紫芋の奴もあるぜ?食ってみるか?」

「なら、2つ買って半分こにしません?」

そうすれば2つの味を楽しめるし、安く済む。

「確かにな、それなら安く済むし」

大判焼きを売っている屋台に向かって歩き出す2人。

そして…。

「はふはふ…大人になったね太一~」

「はふはふ…メイも~」

焼き芋を頬張りながら見守るアグモンとメイクーモンであった。 
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