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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う

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すごく強い魔法だ

 いざとなれば時間を限定空間内で巻き戻す……という禁断だか禁忌の魔法を使うことになった。
 禁断とか禁忌とか、そういったものが付くと何となく強そうな気がする、などと俺が思っているとそこでエリカが、

「でも禁忌の魔法……そういった類のものが存在すると聞いていたけれど、それって厳重に管理されたりしているものではないのかしら」
「そうなんじゃないのか? でも俺、この世界そのものを“知覚”しているから、その程度は簡単にわかるんじゃないのか?」
「……禁断の魔法やらなにやら危険なものを全て知っている人物……頭が痛くなってきた。そういえば私の家にも禁断の秘術があったけれどまさか……」
「どれかは分からないが、多分使えるぞ」

 そう俺が答えるとエリカは、もう何も聞きたくないというかのように自分の耳をふさいでいた。
 いったいどうしたというのか、などと俺が思っているとエリカがため息をつき、

「もういいわ。わたしはこのSSSランク冒険者としての意地を見せればいいだけ。いえ、普通に仕事をすればいいだけ、おちつけ、落ち着くのよ私」

 エリカがそう自己暗示を始めてしまった。
 どうなんだろうと俺が思っている所でエリカが自分の剣に触れる。
 そこで俺は思い出した。

「そういえばエリカの剣といった武器の類は強化していなかったんじゃないのか?」
「……そうね。でも私のこの剣はお気に入りなの。愛剣“ラストエンゲージ”は、私がSSSランク冒険者になるまで一緒にいてくれたいわば“相棒”なの」
「そうなると新調するわけにもいかないか。となると、強化だな」
「別にそれは……」
「だが今回の相手は、なかなか手ごわい相手だ。武器の強化はしておいた方がいいんじゃないのか?」

 そう俺が言うとエリカが呻いて自分の剣を見る。
 大事な剣なので、あまり他人に触られたくないのだろうか? そう俺が思っていると、

「……そうね。この剣もだいぶ使っているし、強化をしておいた方が良いかもしれない。付与しておいた魔法もかけなおしておいた方がいいかも。でも……」

 そこでちらりと俺とルーシーの方を見てエリカは、

「……あまり変なものは付けないでくださいね」
「もちろんサ。それで、俺とルーシー、どっちに強化してほしい?」

 俺はそこでエリカに聞く。
 するとエリカは、

「いつルーシーがしてくれるといった話になったの?」
「ルーシー、事後承諾だ、エリカの剣を強化してくれないか?」
「よろこんで~」

 ルーシーが俺の事後承諾をあっさり決めてくれた。
 これでいいなと思っているとエリカが、

「もういいわ。……ユウスケにお願いする」
「俺なのか?」
「ええ。だってルーシーは女神様だもの。女神様の力で剣を強化したら、神聖な気配と言ってルーシーが女神と見破られるかもしれないし」

 そう言ってエリカがルーシーの方を見るとルーシーは、

「う、確かに言われた通りかもしれない。私が女神だとばれれば、今の楽しい冒険ライフが……仕方がありません。ユウスケ頼みましたよ!」
「わかった、じゃあエリカ、剣を貸してくれ」

 そう俺はエリカに言って剣を貸してもらい魔法を付加してさらにいくつかの強化もしておく。
 バランス調整用のものも入れておく。

「ふう、これで俺のイメージする“最強に強い剣”が完成したぞ」
「……ちょっと待って、その変な表現も気になるけれど、今つけていた魔法、何?」
「すごく強い魔法だ」
「……」
「すごく強い魔法だ」

 俺はそう、大事なことなので二回告げるとエリカは、

「ユウスケがそう言っているのならそうなのでしょう。うん、深く考えるのはやめないと」

 そうエリカが疲れたように呟いたのだった。 
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