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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE143 理不尽なシステムの壁!

圧倒的に多勢に無勢……レコンの決死の自爆魔法により活路を見いだせたかに思えたが……!新たに守護騎士が並の様に溢れ出没!もはやこれまでと思われた時であった、絶望の淵に現れたのはシルフとケットシーの合同部隊とインプ領領主のディオが率いる部隊であった! by立木ナレ


数多の助っ人軍団の雄叫びを聞いた守護騎士の群れは俺とキリトを狙っていた呪文の詠唱を中断し再度移動を始めていた。
既に遥か下層で繰り広げられるその様子を目の当たりにしたキリトは、ようやく穏やかな表情を浮かべて声を上げる。

キリト「このタイミングで来てくれるとは……こりゃ良い所持ってかれたかな?」

俺「何言ってんだよ、どうせ最後の最後に一番おいしい所は持ってくんだろ?―――SAO時代に何度もLAを掻っ攫った感じにな」

キリト「……っく!また、昔の事で」

俺の皮肉に対して一々反応を示す余裕も出てきたか、シルフとケットシーの合同部隊に加えて、ディオの奴まで仲間を引き連れて現れてくれたとなっちゃ、ここでしくじったら後で『せっかく助けてやったのに』なんて事を言われかねない。

俺「ようやく、グランドクエスト突破の道が開けて来たって感じだな……」

キリト「ああ、別にオベイロンの謁見とか、アルフへの転生とかはどうでもが……この先にアスナがいるんだ、協力してくれた皆の力で必ずアスナを……」

ユイ「パパ、オズマさん、新たにガーディアンモンスターの出現反応です!」

俺とキリトはユイの警告を機に会話を打ち切り再び次々と現れる守護騎士たちのの戦闘を続行する。だが、多数の助っ人たちがその多くを引き付けてくれることにより、俺達が上に登り詰めるペースは格段に速くなっていた。
デレックたちの方でどんなやり取りが為されてるかと思うと、少しばかし気にはなるが、それは後でおいおいと聞かせてもらうとするか。



※ ※ ※


一方その頃デレックやリーファ達は援軍を率いて現れたシルフ領の領主サクヤ。ケットシー領の領主アリシャ・ルー。インプ領領主のディオと対面し言葉を交わしていた!by立木ナレ


サクヤ「すまない、遅くなった」

アリシャ「ごめんネー、レプラコーンの鍛冶匠合を総動員して人数分の装備と竜鎧を鍛えるのにさっきまでかかっちゃったんだよヨ~。スプリガンの彼から預かった分も合わせて、うちもシルフも金庫すっからかんだヨ!」

サクヤ「つまり、ここで全滅したら両種族とも破産だな」


サクヤはさらりとそんな事を涼しげに笑いながら言っていたが、これは領主の地位を失う危険を背負いながらの行動である。リソースの奪い合いと言うMMORPGの本質を乗り越え、ありとあらゆるリスク計算をかなぐり捨てたこの二種族の合同部隊は、ゲームマスターの思惑すらも超えた力を発揮するとリーファは確信していた! by立木ナレ


リーファ「……ありがとう……ありがとう、2人とも」


震える声でリーファはどうにかそれだけを口にしたのであった。そして、インプのデレックとディオは―――

ディオ「悪い、遅くなっちまったな」

デレック「いや、別に君の事は待ってないしさ。来るなんて思ってなかったからさ」

右手を広げ垂直に立てて、軽い言葉を掛けるディオに対してデレックの冷めた表情での言葉……by立木ナレ

ディオ「いや、マジで済まねぇって!シルフとケットシーが合同部隊組んでグランドクエストに挑むって話をよ、奴らの領に送り込んだスパイ連中から聞いてよ。急いで部隊編成してアルンに直行して、無理やり土壇場でねじ込んで参戦しちまったぜ!」

デレック「ああ~、捨てアカを使ったスパイはディオの十八番だったっけ~。んで、狙いは何?あちらさんの合同部隊に比べるとそれ程豪勢な装備は整って無いみたいだけど?」


デレックの指摘通り、ディオが急ごしらえで編成したインプの部隊はシルフとケットシーの合同部隊に比べお世辞にも人数分に整った装備が配備されているとは言い難く、ハッキリ言ってケチっている!この領主はグランドクエストと言うALO最大のメインクエストに参戦すると言うにも拘らず、予算をケチってやがる!! by立木ナレ


ディオ「けけけ、安い予算だけどよ、今回編成したメンバーの中には隠蔽(ハイド)に長けた奴が何人も紛れててよ、上手く敵をやり過ごしてだ、インプの誰かが密かに最初にオベイロンとやらに謁見すりゃ……俺等全員アルフに転生して万々歳ってわけよ!!」

デレック「ゲスいね~、こ~んな下種丸出しなクソ領主の元で働いてる俺等ってなんだかな~……」


……台無し……!!自らの勝利を見据え、この一蓮托生(いちれんたくしょう)……種族の垣根を越えて一段となって戦うべきこの場において、ディオ……圧倒的打算!悪魔的悪略!まさにリソースの奪い合と言うMMORPGの本質そのままに、自らのリスクを徹底的に回避し、協力関係にある二種族合同部隊を狡猾に利用しようと目論むこの行動は、きっとゲームマスターの思惑通りであろう! by立木ナレ


※ ※ ※

シルフとケットシーの合同部隊の協力と……ついでに何かしらの打算塗れなのだろうディオ率いるインプ部隊の掩護により状況は好転した。
背後からは守護騎士たちの轟く声が聞こえ、すぐ俺とキリトを追ってくる気配。更にゲートの周囲の天蓋発行部分からも守護騎士たちがこれでもかと言うほどの数が生み出され、俺とキリトを目掛けて押し迫って来る。
だが、俺達の方が速かった。ゲートはすでに手を伸ばせば届くであろう程の距離にまで迫った。

そして、キリトがゲートに手を伸ばし、その閉ざされた十字の溝が――

キリト「……開かない……!?」

キリトの叫び声が、その予想外さを物語っていた。その言葉通り、俺達がすぐそばまで接近しているにもかかわらず、ゲートの十字の溝は一切揺るぐことなく行く手を達塞いでいた。
俺はワープビジョンでワープすればこの高速飛行の加速を止める事も出来るが、キリトは今から減速する余裕はないだろう。
案の定キリトは右手の剣を腰溜めに構えて、それで石壁を打ち砕くつもりで一体となって突進していた。

俺「ったく……本当に欠陥ってレベルじゃねーぞ!」

俺も半ばどうにでもやりながれと思いながらキリトと同じ行動をとった。そして直後、凄まじい衝撃と共に俺とキリトはゲートにぶち当たった。
だが――その表面は、一切ダメージを負ってる様子は無かった。

俺「なんだってんだ……ここを開ける鍵でもあるってのかよ……?」

キリト「ユイ――どういうことだ!?」

キリトの混乱は俺よりはるかに大きいようで絶叫するようにピクシーのユイを呼んでいた。そして衝動のままキリトは再び剣を振ろうとしたが、キリトの胸ポケットからユイが飛び出し、両手でげ^戸を塞ぐ石板を撫でる。
そして、こちらを振り向くと早口で言った。

ユイ「パパ……この扉は、クエストフラグによってロックされているのではありません!単なる、システム管理者権限によるものです」

キリト「ど――どういうことだ!?」

俺「それってようするに――ゲームマスターが俺たちプレイヤーにここを開ける手段を最初から用意してねぇって事かよ……」

ユイ「はい……この扉は、プレイヤーには絶対に開けられません!」

キリト「な……」


キリト……圧倒的絶句!このグランドクエスト――世界樹の上の空中都市に達した者が、真の妖精アルフに転生できると言うそれは……プレイヤーの鼻先に釣り下げられた単なるエサに過ぎないのであった!難易度を理不尽なまでに設定するだけに留まらず、決して解除できぬ扉―――システム権限!キリトは全身から力が抜けるのを感じ、オズマは極限の状況下を切り抜けた直後という事も有りやるせなさを実感し、背後からは二人に目掛けて津波の如く勢いで守護騎士たちの叫びが絶叫!! by立木ナレ


俺「舐めやがって、こりゃ運営に……いや、そもそも最初からクリアさせねぇのが目的なんだからGMコールなんて相手にされる分けねーよな」

いっその事この事実をALO中に広めて運営をネット上で総スカンにされるような状況を作り出してやろうか?幸い倉崎あたりがその手の炎上を引き起こす事に長けてるらしいし、こういう時位奴に社会貢献?でもさせてやるべきだろう。

キリト「ユイ――これを使え!」

が、そんな俺の無駄な思考を打ち切るようにキリトがユイに向かって叫んだ。キリトがユイに渡したのはシルバーのカードで、それはALOの世界観には妙に似つかわしくない代物だった。
ユイは小さな手でカードの表面を撫でると、光の筋が幾つか、カードからユイへ流れ込む。

ユイ「コードを転送します!」

俺「コードだって?」

こいつらが何をしているのかまるで分らない……だが、何かの可能性に掛けていると言う事だけは分かる。
そして――ユイの手が離れた箇所から、放射状に青い閃光のラインが走り、直後、ゲートそのものが発行を始めた。

俺「どうなってんだよマジで……」

ユイ「――転送されます!!パパ、オズマさん、掴まって!!」

ユイが両手を伸ばし、キリトは右手を、俺は左手をしっかり掴んだ。一体これから本当に何が起こるんだよ……と思いながら掴んだ途端、光のラインはユイから俺とキリトの身体にも伝わり流れ込んできた。


※ ※ ※


ほんの一瞬、意識が空白と化していたようだった。俺の身体は転移などで転送された時に引き起こされる独特の感覚の余韻を感じるが、それも一瞬だった。
そして、周囲は完全な静寂だ。近くにいるのは膝をついた姿勢のキリトと……いつの間にか普通の人間の子供程度のサイズになっているユイだった。

ユイ「二人とも、大丈夫ですか?」

俺「―――HPもMPも転送前と変わっちゃいない……何ともないって事だな……」

キリト「――ああ、だが、ここは……?」


オズマとキリトが周囲を見渡すと、そこは奇妙の一言に尽きる場所であった!過剰なほどに精緻な装飾を施されていたアルンの街並みと異なり、視界に入るのはディティールやテクスチャの一切ない白い板のみ……そこマまるでどこかの通路の途中……緩やかな右へ湾曲し、後方も同様に曲がった道なり、すなわち、円形の通路であった! by立木ナレ

 
 

 
後書き
またまた中途半端なところで終わってしまいましたが次回をお待ちください 
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