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詩集「月影」

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どこかへ続く明日へと



泣き出しそうな晩秋の空
囀る鳥は何を語る?
窓辺に見える梢が揺れて
不意に涙(アメ)は落ちてくる…

見える今をユラユラと
見えない未来へ流されて…

どこかへ続く明日へと歩く
飛べない僕の空はない
仰いだ月は朧気で
落ちた影さえあやふやで…


ベールのように覆う雨雲
過ぎゆく風に香る冬
街角の歌はまるで哀歌
きっと今日も涙(アメ)が降る…

たった一人フラフラと
心を隠して彷徨って…

どこかへ続く明日へと祈る
希望(ツバサ)を持った君の空
雲間に見えた光る蒼
どこに居ようと変わらずに…


もう交わらないこの道の先…
思い出の中にだけ咲う君…
僕の明日は何処へ…

どこかへ続く明日へと走る
募る想いを抱きつつ…
静かな刻の寂しさに
見えない月を仰ぎ見て…

どこかへ続く明日へと記す
飛べない僕の空はない
恋しさが放つ哀しみよ
いつか優しい詩(ウタ)となれ…



 
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