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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE130 エルダとの対談

オズマがアルヴヘイム・オンラインでアスナに似た謎の少女の写真を得てから数週間……!オズマは相変わらずそれまでと変わらぬ怠惰で自堕落な生活を謳歌する一方、例の写真に関してようやくエルダにコンタクトを取る事となった!


エルダ「確かに似てるわね、閃光のアスナさんに」

俺はエルダをダイシーカフェに呼び出して、例の写真を見せていた。俺はエルダを確実に呼び出す為にまずは俺はレイナの入院している病院に見舞いついでに、病院の受付に対して『玲奈の姉に渡してほしい』と一枚の封筒に同封した写真を預ける形でエルダにこの事を伝えたのだった。

エギル「あいよー、レモンスカッシュサービスだ」

一対一で席が二つのテーブルで向かい合っている俺とエルダに注文したわけでもないレモンスカッシュを店のマスターであるエギルが運んできた。

俺「頼んでねーよ、ここでジュース一杯頼むよりか、その辺のスーパーでペットボトルのジュース買った方が安いじゃねーか」

俺が断ろうとするとエギルはしかめっ面を浮かべながら頭に手を抱えて口を尖らせて言った。

エギル「サービスだよ。せっかく若い男女がこの店で二人きりになってるってのに、辛気臭い話が続くと滅入ると思ったんだよ」

サービスって事はただか?それなら有難く頂戴するとしようか。

エルダ「頂きますエギルさん」

エルダは俺にはもはや絶対に見せ無さそうな誠意ある笑顔を向けてそう言葉を掛けると、エギルもその表情はだらしなく弛み笑みを返していた。

そしてエルダの誠意ある笑顔は俺の方を向いた途端に……一転して見下すような、馬鹿かにするような冷笑に変わった。

エルダ「本当にオズマ君は人のご厚意を何だと思ってるのかしらね?」

俺「仕方ねーだろ……ぼったくり商店の経営者がまさかリアルじゃこんな粋な計らい見せるなんて誰もおもわーねだろ?」

俺はSAO時代のエギルの店の経営を引き合いに出して言い返す、するとエルダも少しばかし思い当たる節があったのか小声で呟く。

エルダ「言われると少しは頷けるわね……」

俺「んな事よりか、これってやっぱりアスナなのか?」

ひとまず話を軌道修正。


エルダ「アスナさんはSAOクリア後もログアウト出来てない300人余りの被害者の一人だから私も彼女が実はまだALOに捕らわれてるんじゃないかと疑いたくなるんだけど、それだと妙なのよね」

俺「何が妙なんだ?」

エルダ「もしね、SAOクリア後も目覚めない人たちがこうしてアスナさんみたいにALO内のどこかに捕らわれてるのだとしたら、その人達はALOのどこにいるのかしらね?……少なくとも今現在明らかになってるのはこの写真のアスナさんだけなのよ」

エルダが言うのはつまり、何故アスナだけが目覚めない300人の中でただ一人、ALOにいるのだと言う事か。
確かに300人の中でアスナだけがこうして妙な特別な扱いを受けている事には疑問が残る。

俺「アスナをこうした奴は……アスナと現実(リアル)で何かしら関係のある奴だって言いたいのか?」

エルダ「そう、SAO開始以前からアスナさんと何かしらの関係性のある人なんじゃないかと……少なくとも私は考えてるわ」

俺「成程ねぇ、そう言っとけば取りあえず、お前や茅場は容疑者から除外できるもんな~」

俺はワザと得意気な笑みを浮かべてエルダにそう言ってやった。ぶっちゃけ俺はこの一件に関しては茅場の事をそれなりに疑っていたし、茅場の関係者であるエルダに対しても何かしらの共犯関係にある事も僅かながら視野に入れていたのだった。

エルダ「その言い方ムカつくわね……オズマ君は私の事も疑ってたみたいだけど、残念ながらこの一件に関しては私はノータッチ。茅場先生はどうか知らないけど、少なくともあの人はアスナさんとは現実(リアル)では特に何の関連も無いはずよ」

悪魔で自分は無関係であると平静な態度でエルダはそう言い切った。ぶっちゃけ、エルダが茅場と共犯だったのは第75層でのキリトとのデュエルでの一件以降のみであり、それはあくまでゲーム内の事に過ぎない。SAO事件そのものに関してはエルダも被害者の一人にすぎないのでエルダはこうして今も総務省やらなんやらの管理下に置かれる事なく、他のSAO事件の被害者と同じ扱いなのだろう。

俺「俺がALOで会ったプレイヤーの中にな、ALOの運営と多少のコネのある奴がいたんだが、そいつが話した噂によるとな、ALOのサーバーはSAOのサーバーを丸ごとコピーしたんじゃないかってよ」

ALOの世界でインプ領の領主であるディオから聞いた話だ、俺がその話を切り出すとエルダは直ぐにその問いかけに対する返答を口にする。

エルダ「ええ、実は私もね……体験版で一度だけALOにログインして実際に見て来たわ。それを見て私もALOのサーバーがSAOからの丸ごとコピーである可能性は充分に考えられると思うわね。それに、ALOを運営してるレクトが何よりもSAOの運営だったアーガスから事後処理を託されてる事からもね」

俺「となるとだ、レクトの重役の中に怪しい奴がいるってのか?」

エルダ「あくまで、その可能性が高いって話よ」

その可能性が高いとエルダは念を押すように付け加えてくる。だが、レクトの重役の中に、仮に本当にアスナの意識を捉えている者がいたとしても俺達にどうこうできる問題じゃないだろう。

俺「これって、警察に通報したら動いてくれると思うか?」

エルダ「動くわけないじゃない」

俺が何となく思い付きで行ってみた言葉に対してエルダは呆れ気味にキッパリと否定して切り捨てるのだった。

エルダ「その写真はあくまでALOって言うゲーム内で撮ったに過ぎない写真(スクリーンショット)……それもゲーム内のスクリーンショット故に解釈度が低いからアスナに似てると言うくらいで完全に本人だとは言い切れないわよね?」

俺「まあ、俺もこの写真の女がアスナなのかどうかに付いちゃ、まだ確信が持ててねーしな」

髪の色がアスナと同じ栗色で顔立ちがなんとなくアスナに似ている感じがすると言うレベルに過ぎない。

エルダ「せめて、他にも何人かSAO帰還者の中で意識が囚われてる人に似た人の写真が取れれば警察も流石にただ事じゃないって考えて動いてくれると思うけどね」

そりゃ俺もそうだ、と言うかアスナ以外にも何人か写っていて、そいつらが全員アスナと同じSAOから帰還後も意識を囚われ続けている者たちなのだとしたら、俺は今頃その事をキリトにでも、エギルにでも、エルダにでもなく真っ先に警察に伝えているはずだ。

エギル「少しお話に入らせてもらっていいかな?」

エギルが大きな身体をテーブルに身を乗り出すように前に出し声を掛けてくる。

俺「何か注文しろってか?」

エギル「そうじゃねぇよ……実はな、キリトの奴が少し前にウチの店に訪ねてきやがったんだよ。オズマが撮ったスクリーンショットを送ってやったらすぐに飛んできやがったぜ」

そりゃ何とも分かり易い反応だ。アスナに繋がる僅かな情報とは言え、キリトとしては気が気じゃいられなかったのだろう。
やっぱりキリトへの連絡はエギルに任せて正解だったようだな。

俺「んで、キリトは早速ALOか?」

エギル「ああ、ALOのパッケージは俺が持ってたのを貸してやった。キリトの奴はまだアミュスフィアを持ってねーが、アイツ……本来なら回収されるはずのナーブギアをまだ持ってやがるみてーでな」

エルダ「どんな手を使ったか知らないけど、今となっては悪魔の機械だなんて呼ばれるようになって全回収されるほどの機器をそこまでして持ってるなんて、よほどあれがお気に召したのかしらね?」

よほどあのナーヴギアを取られたくない理由がキリトにはあると言うのだろうか?一応ナーヴギアの内臓データはメモリに移動させて、アミュスフィアに移動させる事が可能な事くらいはオレよりもキリトが知ってそうな事なんだけどな。

まあ、アイツがALOを始めたのだとしたら今頃、俺と同じようにステータスやら何やらと色々引き継がれて度肝を抜かしてるかもしれねーな。


こうして、オズマらがALO内で取れたスクリーンショットに関する話を続けている一方でALO(アルヴヘイム・オンライン)の世界では……囚われの王妃ティターニアとされてしまったアスナが……! by立木ナレ


アスナ「あなたたちも科学者なんでしょ……!?こんな……・非合法、非人道的な研究に手を貸して、恥ずかしいと思わないの!?」


アスナはALO内では妖精王オベイロンとなっている男によって世界樹の樹の枝の鳥籠に捕らわれていたが……オベイロンの隙を付き、鳥籠の施錠番号を知ることに成功!オベイロンの留守中に施錠番号を入力し鳥籠から脱出を果たしたのち、辿り着いた先で見た光景それはゲーム世界が唐突にオフィスの書庫か何かに変わってしまったかのような光景であった!
だが、真に恐るべしはそこで行われていた実験!それはなんと……自分と同じ、SAOクリアによって本来であれば現実世界に帰還できるはずだったにもかかわらず、無機質に動き続ける機械によって脳を介して意識データを囚われてしまい、尚も現実世界で目覚める事が出来ぬまま、危険な人体実験を強要される300人の意識データであった!

人の思考、つまり魂という、最大にして最後の尊厳を踏みにじり、破壊するに等しい実験行為にアスナはそれを止めようと機械の操作を試みたものの、オベイロンの部下らしきナメクジのアバターを利用してログインしている二人の研究者によってその身を囚われてしまった! アスナは、仮想世界特有の真綿(まわた)に包んだような鈍い痛みに顔をしかめながら、必死に言葉を投げかけたのだったが、それに対するナメクジ研究員たちの返答は余りにも無情であった! by立木ナレ


ナメクジ「んー、実験動物の脳を露出させて電極挿すのよりは人道的だと思うんだけどねえ。この連中は夢見てるだけなんだしさ」

ナメクジ「そうそう。たまにはすっげぇ気持ちいい夢も見せてやってるんだぜ。あやかりたいくらいのもんさ」

アスナ「……狂ってるわ……」


アスナの凍るような寒気を感じながらの呟き、この者達は感情の無いナメクジの見掛けこそが真の姿なのだと確信! そして、ナメクジの片割れは一度ログアウトして、鳥籠から脱出したアスナの処遇に関して出張中であるオベイロンからの指示を確認しに姿を消し、残ったナメクジの片割れは不気味な言葉をアスナに投げかけながら冷たく湿った触手でアスナの頬を撫でる! by立木ナレ


アスナ「離して!!離してよ!!ここから出して!!」

ナメクジ「だめだよぉー、ボスに殺されちゃうよ。それよりさぁ、君もこんな何もないとこにずーっといたら退屈してるでしょ?一緒に電子ドラックプレイしない?ぼくも人形相手はもう飽き飽きなんだよねぇ」

アスナ「やっ……やめて!!なにを……!?」


アスナ…抵抗!死に物狂いの抵抗!そして……唇に触れた触手に対しアスナは思い切り噛みつく! by立木ナレ


ナメクジ「ぎゃっ!!いだだだだ!!やっ、やめっ、いだっ、分かった、わかったから!!」


服に潜り込んでいた触手が撤退するのを確認したアスナは口を開く、痛めつけられた触手が引っ込み、ナメクジ研究員はペインアブソーバを切っていた事を失念していた事を口漏らし、その傍らに効果音と共にもう一体のナメクジが出現したby立木ナレ


ナメクジ「……?お前なにやってんの?」

ナメクジ「なんでもないっす。それよりもボスは何だって?」

ナメクジ「怒り狂ってたよ。すぐにラボの上の鳥籠に戻して、ドアのパス変えて二十四時間監視しとけだとさ」

ナメクジ「ちぇっ。折角楽しめると思ったのになぁ……」


アスナ、失望の余り目の前が真っ暗になるのを感じる!千載一遇のチャンスは隙間から零れるように崩れ落ちる……だが、そんなアスナに追い打ちを掛けるかの如く……新たなる悪夢が形となり姿を現すのであった! by立木ナレ


「お止めなさい……」

ナメクジ「げっ!アイツら見てやがったのかよぉ……」

「当然ですぞ……我々は常にこのエリア一体を監視できる立場なのですぞ……」

ナメクジ「あ~、流石はボスの傑作だよ。こいつ等だけで俺達なんて本当は必要ないんじゃないのって感じするよなぁ……」

アスナ「この声……嘘でしょ!?」


それはアスナにとって聞き覚えのある声……決して思い出したくもない声……だが、アスナのそんな不安は形となり、目の前にハッキリと……その姿を現す事となった!! by立木ナレ








 
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