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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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11部 少女たちの戦いは続く・・・
1章 準備
  戦技披露会間近

 今日はチームナカジマ全員で練習らしい、
ノーヴェに聞いたらスバルも見学に来るらしいから俺も会いに向かった。

「久しぶりスバル」

「綾さんも来たんですか?」

「何?来たらダメだった」

「そんなんじゃないですよ」

「暇なの?結構な頻度で来てない?」

「忙しいですよ、本当にどうしたんですか?」

「これを一人の時に見ておいて」

「え!そんな綾さん、なのはさんがいるのに」

 手紙だったのがいけなかったのかと思いながら、見様見真似の御神流の徹を入れたチョップをお見舞いした。

「イタイ・・・なんですかこの痛みは・・・」

「なのはの実家の武術の見様見真似、まだうまくできないんだけどね」

「すごく痛いんですが」

「スバルが馬鹿なことを言ってるからでしょ」

「これ、なんですか?」

「今私が面倒なことに巻き込まれてるの知ってるよね」

「知ってはいますが、その情報ですか?」

「だね、デバイス経由だと抜き取られる可能性があるから、紙ベースでね」

「了解しました。でも」

「手を貸すのはついでで良いよ
頼みたいのはみんなの事だよ」

「わかりました。」

 俺らの前で若い競技者がランニングをしていた
丁度その会話が聞こえてきた。

「ミウラさんも合流次第協力体制だそうです。
私もお手伝いしますよ」

「リオさんとコロナさんはありがとうございます
でも、ヴィヴィオさんはダメですよ
自分の試合に集中してください」

「うう・・・でも、でも、私のはエキシビションですし!」

 アインハルトはヴィヴィオの頭に軽く手を乗せ言葉をつないだ。

「でも、大切な試合でしょう。
それぞれに大事な試合を目指してなんてことはこの先何度もあるわけですから、
一緒に歩いていきましょう。
あなたが自分のために頑張ってくれるのが、私の励みになりますから」

「はい」

 俺らはその会話を聞いて

「まーあの先輩っぷり
街角であたしに喧嘩売ってきたり
ヴィヴィオをボロクソ言ってた時の映像残ってたら再生してやりてーな」

 ノーヴェの言いたいこともわかる

「頭を抱えてじたばたするか、真っ赤になって硬直するか・・・見ものですねぇ」

 スバルの言うように、どっちかだろうな

「あはは~」

 それを聞いて完全にマネージャーになったユミナは笑っていた。

「何?ノーヴェ観たいの?」

「え!綾さん」

「取ってるに決まってるでしょ、ねぇティア」

≪もちろんです綾様、全部映像として取ってありますよ≫

「見せてやりたいのはやまやまですが、それで調整が失敗したらシャレにならないので、勘弁してください」

「そんなプレッシャーはじくぐらいの精神力持ってないとダメなんじゃない」

「なら綾さんは昔の黒歴史を見せられたら」

「そんなのぶちのめすに決まってるでしょ」

「なら相手の嫌がることはしない方がいいと思いますよ
それにそのこと知ったらヴィヴィオからなのはさんたちに話が行きますって」

「せっかくアインハルトが素で恥ずかしがってるところをみんなで観ようと思ったのに」

「趣味悪いですって」

「そっかな、アインハルトは大丈夫そう」

「色々と計画はしてますよ、ユミナがしっかりしてますから」

「はい、アインハルトさんのマッサージから食事まで、
それから相手の情報収集までしっかりとですが」

 何そのプライベートコーチみたいなポジションは
ユミナから見せてもらった情報はプロ顔負けだと感じた。
何気にナカジマジムって全員スペック高いよな

「問題はヴィヴィオか」

「ええ、一度負けてる相手でも会えいますし、
それに勝ってもなのはさんですからね」

「あの、いつもお聞きしてるんですが、ヴィヴィオちゃんのお母さんのなのはさんってそこまで」

「そのことに関しては綾さんが一番詳しい」

「管理局関係者だと有名でも、一般だとそこまで有名じゃないな
大抵有名になるのは指揮してたやつだからな
何でもありでの戦いならヴィヴィオの勝率0だな
これは断言できる
護身術程度の肉弾戦も出来るし」

「綾さん、あれ護身術程度じゃないですって」

「そお、スバルそんなこと言うと最近たるんでるんじゃないかな?」

「精一杯訓練もしてますって」

「話は戻すけれど、古代ベルガの騎士と接近戦でタイマン張れるレベルかな」

「それって、すごいレベルですよね」

「そお?今の実力ならヴィヴィオの勝率5%あれば良いところかな」


「5%ですか?」

「でもヴィヴィオすごいスピードで強くなってるからあと約2か月後の試合なら、
もう少し勝率上がるかも。
それに、思いを告げるときの戦いの勝率が高いから勝ち目がないとは言えない」

 俺はエネルギーの矢を作りヴィヴィオに飛ばす
それを寸でのところで回避をしていた。

「綾お姉ちゃん危ないってば」

「なのはの攻撃は視界外でも撃ってくるんだよ」

「みんながいるから危ないってば」

 そう言いながらランニングを再開していた。

「前のヴィヴィオじゃあんなことは不可能だったけれど、最近回避力が一段と付いたしね」

「綾さんはいつもあんなことを?」

「ユミナ、たまにね。私は何かを教えたりはしないんだけど
教えるのはコーチ陣だからね
なのはにしろ、ヴィヴィオにしろ、私の大切な家族だから応援はしてるよ
なのはの方が応援力は強いんだけど、でもお互いが不利になる情報は教えてないから安心してね」

「はい」

「でもなのはさん対策私たちも協力してますよ
元六課+リオとコロナで行っちゃいます」

「お・・おう」

 ノーヴェが驚いたようにスバルに返事をしていた
そりゃそうだよな、普通に聞いたら誰と戦う気なんだって思える

「その分ミウラちゃん戦の仕込みもしっかり完成させないとですね」

「まぁ順調と言えば順調だよ
アインハルトのU15世界挑戦とヴィヴィオの運命対決
乗り越えられたらチームもきっと大きく成長するね」

「ですよね」

「言わせんな、恥ずかしい」

 俺たちは幼い競技者を見ながら笑顔で対話をしていた

 アインハルトの試合当日
案の定っていうか1回戦はアインハルト相手も強かったが、
1Rでケリが付いた。
俺が見れば紙一重って感じなのだが、実力伯仲だったと感じた。
勝つとは思ったのだが、相手も俺の予想以上だった。
後は簡単に倒していたな。
インタビューではしおらしいこと言ってたが、
きわどい試合が何度持って全部1RK・Oやった人が何を言ってるんやら
そこでヴィヴィオ達もやる気がすごい出てきたみたいだ。

 一ヶ月アインハルトは連戦連勝
ほぼ全てノーダメで1RK・Oをしてた。
そんなこんなでヴィヴィオの試合が前日まで迫っていた。 
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