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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE126 到着!央都アルン

 
前書き
少し更新遅れてしまい申し訳ありません。 

 
地元の昔馴染みから誘われた合コンはまさかのレイナの姉のエルダこと沢井恵梨香(さわいえりか)の参加により地獄と化した!
去り際にエルダからの皮肉と辛辣な言葉をお見舞いされ、オズマは9時のALOでのデレックとの約束の為に原付で自宅アパートに直行……ちなみに、今現在オズマは車の免許どころか原付の免許すらも持っていないのでこれは無免許運転!警察に呼び止められれば一発でアウト……原付を貸している父、小田桐時生(おだぎりときお)共々まさに綱渡りであった!by立木ナレ


時生「弭間ぁ~、合コンはどうだったよ?良い女は捕まったかぁ~?」

俺「それどころじゃなくなっちまったよ!つか、もう9時過ぎちまってるし!」

時生「んだよつれねーな~、上手く女を釣れなかったからカリカリしてやがるのかよ?」

自宅アパートに戻って早々に相変わらず仕事も無く家でスーファミで無為に時間を潰していた親父に声を掛けられるが9時を過ぎてしまっている事に加えて、地獄の合コンの話の事など今更話題になどしたくなかったので俺は直ぐに自分の部屋として使っている屋根裏に直行しアミュスフィアを被った。

俺「リンク・スタート」

あっという間に現実世界からの意識は遠退き、瞬く間に次の瞬間に俺が目覚めるのは昨日俺がALOからログアウトしたルグルーの地底都市の酒場なのだったのだが―――

デレック「10分の遅刻だぞぉ――――――――――――!!」

俺「――!う、うるせぇ!目の前でデカい声で叫ぶなっての!」

ログインした瞬間に眼前にはしかめっ面のデレック、そして大声で叫び散らし俺は思わず耳を抑えていた。そのデレックの大声は他のプレイヤー達も同様したり、こちらを振り返らせたりするのに十分な騒ぎになっていた。

デレック「ちゃんと俺のメッセージ読んだの?既読になってるのは確認したけどさ~」

俺「現実(リアル)の方で地獄を見てきたんだよ、大目に見ろ」

デレック「あと10分以上遅れてきたら僕が君に地獄を見せてやろうと思ってたところだけど…ま、小言はここまでにしておくよ。オズマだって今日中にアルンに辿り着きたいでしょ?」

俺「ああ、行けそうか?」

デレックは恐らく自分のウインドウ画面のタイマーを見ているのだろう、視線を僅かにずらした状態で答える。

デレック「そ~だね、ついでに今はALOでは丁度昼前だし、充分明るい時間帯の内に辿り着けると思うよ、ここから先もしばらくは走りだけどね」

俺「んじゃ、急いでアルンに向かって、ふしぎな飴の効果をさっさと確かめに行くとするか」

デレック「遅刻しておいて何で率先して言うかな~?」

放っておけと内心で言っておいた。ともかく俺とデレックはルグルーの目抜き通りを、アルン側の門を目指して駆け出す。
岩を削りだした大門を潜り、再び地底湖を貫く橋がまっすぐと伸びていた。橋の上でモンスターと遭遇する事は無く、俺達はそのまま洞窟に入っていた。
そこで通路が狭くなってくる箇所に今度は断続的に多数の黄色カーソルが点滅しているのが見えてきた。

デレック「あっちゃ~、ここでオークモンスターの群れに出くわしちゃったか~」

俺「せいぜい6体ってところだろ?ちゃちゃっと倒して先行くぞ!」

デレック「はいはい、もう君の腕前で負けるなんてこれっぽちも思っちゃいないよ~」


モンスター達の雄叫びが次々と響き渡り、そして包丁のような武器を握り締めて襲い掛かるオーク集団であったがオズマの敵ではなかった!
デレックの援護を受けながらオズマは瞬く間にオークの集団を排除!排除!圧倒的排除!!……そして殲滅!容易く活路を開き、再び直行! そして、その後も何度かオークモンスターの襲撃を受けるが、オズマはこれを尽く一撃で排除!この時オズマはその気になればオーク集団の追撃を振り切って突っ走る事も可能ではあったが、それをやれば確実に大量のオーク集団がオズマらを追い続け《トレイン》と呼ばれる非マナー行為に該当してしまい――他のパーティーに擦り付けるような事になってしまえばトラブルになりかねないため敢えてオズマは全てのオークを撃破していた! by立木ナレ


デレック「あ、出口が見えて来たよ」

俺「ようやくルグルー回廊は終わりか……ったく面倒だったな」

デレック「オズマは遅刻するしね」

俺「それを言うなっての……」

デレック「あ、それとあの出口から出た直後は足場が無いからすぐに飛行に移行してよ」

俺「あー、はいはい」

デレックの警告通り、回廊の出口を潜った直後足許から地面は消えていた。山脈の中腹に開いた出口から俺とデレックは同時に飛び出て、この時点ですでに直進するように飛翔していた。

デレック「はい、ルグルー回廊終了!長い洞窟探索の感想はどーだった~?」

俺「良いからさっさと央都に辿り着きたい気分だ、ここまで来たんなら勿体ぶるなよ」

デレック「んじゃ、取りあえず大雑把な位置をほうこ~く。はい、あれ見て~」

随分と雑なガイドだが、取りあえずデレックに言われた通り指さす方に視線を向けると、その先に見えてきたのは巨大な影……空を支える柱かと思うくらいに太い幹が垂直に天地を貫き、上部には別の天体であるかのように思えてならないほどのスケールで枝葉が伸び生えていた。

俺「あれって、世界樹って奴か……」

デレック「ご明さ~つ。あの世界樹が生えてる場所が央都アルンってわけだよ。ちなみに今の地点から大体リアル距離感覚で精々そうだね……20キロメートル近くはあるね」

俺「目の前で見たらどんだけデカいんだ……」

それだけ離れた距離からでもこうもハッキリと見えるとはな、思わず距離感が狂いかねないバカでかさだった。
実際にアルンに辿り着いて根元から見たらどんな光景になるんだ?


そして、しばらくの間オズマとデレックは世界樹を――央都アルンを目指して広大な空を飛び続ける。 by立木ナレ



※ ※ ※


俺「ルグルー回廊を出て結構な時間が経ってるはずだが、モンスターを見ねーぞ」

デレック「ああ、このアルン高原にはフィールド型モンスターはいないよ。特定の条件で出現するイベント型モンスターがいるくらいだね~」

そんな事を話している間に世界樹は大分大きくなっているように見えて来ていた。そして、実際に央都アルンへ近づく頃にはその世界樹は想像を絶する巨木である事を改めて知ることになった。


央都アルン……それは余りにも美しく荘重な、積層都市であった!古代遺跡のような石造りの建築物が、縦横にどこまでも連なり、黄色のかがり火や青い魔法光、桃色の鉱物燈(こうぶつとう)が列をなして瞬く様はまさに星屑を捲いたかのような光景であった!
そして更に、その明かりの下を行きかうプレイヤー達のシルエットは妖精九種族が均等に入り混じり合っており、ここが特定の種族によって占領されている領地ではない事は明らかであった! by立木ナレ


デレック「ようこそ、央都アルンへ」

巨大な世界樹をじっと見ていた俺の肩をポンと叩きながら、デレックが愉快そうに笑いながらそう言った。

デレック「ここがまさにアルヴヘイムの中心、このゲーム最大の都市だよ」

俺「やっと着いたか……ここを拠点に活動してる連中ってのは、だいたい自分の種族を出て自由にALOを楽しんでる奴らってところか?」

デレック「そうだね~、領地を出て活動してるプレイヤーの事をレネゲイドって呼んでるんだけど、ここはそんなレネゲイド達が種族とか関係なしに集まる拠点みたいなところでもあるのかもね。ま、レネゲイトは往々にして種族の領地で自分の種族全体に貢献する為にプレイしてる連中からは蔑まれる風潮にあるわけだけどさ……」

デレック自身はレネゲイド達の事をどう思ってるのか知らないが、苦笑交じりに沿う説明をする。だがSAOでもそれと似た感じの事はあるにはあった。

俺「SAOでもな、ギルドってのがあるんだよ」

デレック「ああ、それならALOでもあるよ。けど、ALOは種族ごとに分かれてプレイする風潮があるから実際にギルドを設立してるのはやっぱりレネゲイドの連中とかが中心だね~……で、それがどうかしたの?」

俺の方からいきなりギルドの話を持ち出したのはデレックにとってもなんか興味を惹かれたらしく、楽し気に笑みを浮かべたまま聞き返してくる。

俺「SAOじゃ種族なんてのは無いからな、最前線のトッププレイヤーも一般の中層プレイヤーも大抵はどこかしらのギルドに所属してるのが普通なんだが……少数派ではあるがどこのギルドにも所属してないプレイヤーもいるにはいるんだよ」

俺はSAO時代に常に最前線で剣を振るい続け、ゲーム攻略に大きな貢献をしながらも周囲からはさほど称賛も尊敬もされていなかった黒衣のソロプレイヤーの事を思い浮かべながら語り続けていた。

俺「ま、ギルドに所属してる大多数のプレイヤーはソロで活動してる奴を―――特にゲームの攻略に積極的なトッププレイヤー達の間ともなると変人扱い。攻略のトップギルドや大ギルドに属してるプレイヤーがソロプレイヤーに対してソロってだけで見下したり、軽く見たりする事もよくあったもんだよ」

デレック「へぇ~、それって何かALOのレネゲイドと種族に帰属してるプレイヤー達の関係に似てるの?」

俺「まだALOのその辺りのプレイヤー同士のしがらみとかについてはよくわからねーから何とも言えねーけど――なんとなくそうなんじゃねーか?」

俺がそう答えるとデレックは無言で、少しわかったかのように『ふんふん』と声を鳴らしながら頷くと、一言聞いてきた。

デレック「んで、オズマはSAO時代はどうだったの?」

俺「俺は小規模の攻略ギルドのリーダーだったよ。ソロだと他の大規模な攻略ギルドに舐められて不利益を被るかもしれねーし、かと言ってデカいギルドの舵取りは面倒で難しいと思ったからな……てか、何でこんな話をお前は興味深そうに聞くんだよ?」

俺が訝しむような視線をデレックに向けながらそう尋ねるとデレックは一瞬キョトンとした表情を浮かべてから答えるのだった。

デレック「そうだね……やっぱ気になるじゃん。悪魔のデスゲーム『ソードアート・オンライン』の貴重なお話とかさ」

その笑顔は一見すると無邪気だが、腹の奥底ではどんな事を考えてるのかまるで分らない薄気味悪さも感じる笑みに見えた俺だった。

俺「ともかく、ようやくアルンに付いたんだから当初の目的を果たすとするか」

俺は話を切り上げてアイテムストレージを開き、ウインドウを操作して、その中からすぐにSAO時代から唯一バグによる文字化けを免れて持ち越す事が出来たアイテム『ふしぎな飴』をタッチしてオブジェクト化を選択する―――が、オブジェクト化したふしぎな飴はオブジェクト化した瞬間に、その姿を強い紫色の光を放ちながらその姿を変異させたのだった。

デレック「え?ナニコレナニコレ!?なんか不味そうな飴がもはや食えそうにもない石コロになっちゃったんだけど!?」

俺「別にあのふしぎな飴は不味くはねーよ……けど、確かにこいつはもう食えそうにねーな」

紫色の輝きを放ち続ける石と化したふしぎな飴だった。どんなアイテムとなったのかヘルプメニューを使って調べてみると、変化したアイテム名は『インプの血晶石(けっしょうせき)』となっていた。そして、アイテムの詳しい詳細はこう書かれている。

『インププレイヤーのみ使用可能。スキル『ワープビジョン』を習得する』

俺「ワープビジョンか……」

デレック「へー、どんなスキルなんだろーね?俺もこんなスキル聞いたことないから分からないけどさ」



 
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