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麗しのヴァンパイア

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第八十二話

第八十二話  夏の朝
 今田先生と今日子先生は着替えが終わると二人でオートミールを作った、そうして使い魔達の食事を出そうとしたが。
 その使い魔達がだ、二人に言ってきた。
「それには及びません」
「私達の食事は私達で出しますので」
「そうして食べますので」
「お気遣いは無用です」
「そういうことで」
 こう言ってだ、自分達で実際に用意してだった。
 そうして食べる、先生達もその彼等を見てだった。
「皆がそう言うなら」
「それじゃあね」
「はい、それでは」
「私達は私達で」
 こう言ってだ、そしてだった。
 二人でテーブルに座ってオートミールを食べた、今田先生は銀の食器の中のオートミールを銀の食器で食べつつ言った。
「こうした朝食もね」
「いいわよね」
 今日子先生も銀の皿と銀のスプーンを使っている、そのうえで食べつつ言うのだった。
「フルーツも用意したし」
「林檎をね」
「それも食べて」
「気持ちいい朝になるわね」
「和食もいいけれど」
 今日子先生はにこりと笑ってこちらもと述べた。
「それでもね」
「こうした朝御飯もいいわよね」
「本当にね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「寝不足の身体に優しく入ってきていて」
 今田先生はこうも言うのだった。
「いいわね」
「栄養が。よね」
「特に牛乳が」
 その中にある栄養がというのだ、牛乳は栄養の塊でありしかも身体が非常に吸収しやすい様に出来ているのだ。
「そうなっていて」
「いいわね、じゃあね」
「このオートミール食べて」
「後で林檎も食べて」
「今日も一日ね」
「頑張りましょう」
 二人で話してだ、そのオートミールを食べてだった。その後で林檎も食べて朝食を仲良く食べてだった。
 その後でだ、今田先生は今日子先生にあらためて言った。
「じゃあ今日もね」
「頑張りましょうね」
 今日子先生も応えた、そうして二人で一日をはじめるのだった。


第八十二話   完


                 2018・8・22 
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