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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE125 地獄の合コン!

ALOで央都アルンを目指す一方で、相変わらず現実(リアル)では怠惰で自堕落な日々を謳歌しているオズマだった!
そんなオズマの元に幼馴染でノミ屋の少年の柏木充(かしわぎあたる)に声を掛けられ、オズマは女性たちを集める為に合コンへ参加!by立木ナレ



夜の7時前、充がセッティングした合コン会場は台東区のとあるカラオケボックスだった。既にカラオケボックスには参加者である俺と充、そして充の知り合いである小太りの男子一人、更に二人の女子が来ていた。

充「っしゃ――――!結構顔面偏差値タケェ―――!!っしゃ――――!」

始まる前から両手を握り締めてはしゃぐ充だった。確かに充は初めから誘う相手の顔を見て判断していたようで今この場に来ている二人の女子は中々の美少女っぷりだった。
年齢は俺達と同じ10代半ばから後半といったところだろう。

歩美「始めまして~、歩美(あゆみ)で~す」

哀「(あい)で~す」

充「哀ちゃんに歩美ちゃんね!いや~、君等みたいな可愛い女の子と合コンとかテンション上がってしょーがねーよ~、な?弭間に熊井(くまい)

俺「そーだな、充の誘いだから最初はどーなるかと思ったが……この娘ら見たら来てよかったって思えたぜ」

歩美「ええ~、弭間君ったら~」

哀「今日はよろしくね弭間く~ん」

俺の言葉に歩美と哀の二人は早速気を良くしていた。今のところは俺の思う通り!充の奴は俺を使ってこの女たちを釣ったんだろうが、俺を呼ぶことによって充がこの女たちを持ち帰れる可能性は激減したと言っても良いだろう。
悪いがこの合コンは俺が制覇する!

熊井「えへへ……な、なんかさ、急に良い匂いがしてきたよねぇ~」

ちなみに、熊井と言うのが充が呼び出したもう一人の男の参加者だった。小太りで頭にべったりと張りつた髪形で如何にも冴えないモテない男子の典型だ。
大方、充はこいつなら自分よりもモテる事は無いだろうと考えたのだろうが、俺を呼んだ時点でモテなくなるのはお前も同じなんだよ!


オズマ…圧倒的勝利宣言!この合コン、2人の男参加者を易々と出し抜き…2人の少女を我が物にする事を確信! by立木ナレ


俺「んで、確か女子の参加者も全部で3人だからもう一人来るんじゃなかったっけか?」

充「うん、ちゃんと時間は伝えてあるはずだから…そろそろ来るはずなんだけど―――」

充がそこまで言いかけた時だった、カラオケボックスの一室に扉をノックする音がコンコンと音を鳴らした直後、扉の向こうから女の声でこちらに声を掛けてくる。

「あの~、恵梨香(えりか)ですけど。こちらで合コンやってないでしょうか~?」

充「あ、恵梨香ちゃん?この中で良いよ、入って入って!」

どうやら、三人目の参加者がやって来たようだったが――なんか聞いたことのある声だったな……と言うか下の名前が恵梨香……恵梨香だと?


オズマの背中に走る悪寒…楽しい狩場となるはずの合コンが修羅場になるかのような予感…そして、扉が開かれると同時に……地獄の門も開かれる事となった!!by立木ナレ


エルダ「沢井恵梨香(さわいえりか)で~す。お待たせしちゃってごめんね~」

充「いいよいいよ、今丁度7時になったところだから時間的にギリセーフ!」

俺「…………」

これは、一体何の嫌がらせだろうか?沢井恵梨香(さわいえりか)……もといエルダだと?あの如何にも遊んでなさそうなエルダが?レイナの事しか考えてない様なシスコンのエルダが……合コン……合コンだと?
しかも寄りにもよって俺の参加する合コンに何でアイツまで!内心焦りまくりの俺の心中とは裏腹に、エルダは俺に対して向ける事などまずはあり得ないはずの楽し気な笑顔を向けてくる。

充「やっべーよ恵梨香ちゃん……!むっちゃ綺麗なサラサラ金髪のロングヘアーとか本日一番の大目玉決定だぜ!!」

充が俺の耳元に口を近づけてそう囁いてくるが、俺はもはやそんな大はしゃぎしていられる気分ではなかった。
そしてエルダはそんな長い金髪をなびかせながら俺に早速声を掛けてくる。

エルダ「小田桐弭間(おだぎりはずま)君よね?始めまして、今日は楽しみにしてたからよろしくね」

俺「ああ、よろしくな……」

我ながらなんて白々しい挨拶をしてるんだ俺は?てか、何が始めましてだよ!会ってるじゃねーか俺達、SAOで第5層で会ってからほぼ毎日、そしてリアルの方でもレイナの病室で既に対面済みだろうが!んでもってその時はむっちゃ手厳しい態度で応対してくれただろうが!


これぞまさに…天国から地獄!もはやこの合コンはオズマにとって、何時でも簡単にやらせてくれる少女をキープする為の楽しい合コンなどではなく…仮想世界とは言え、SAO時代に散々思うが侭に…好き放題に…自らに奉仕させたレイナの姉であるエルダが同席した事によって、彼氏持ちの男が軽い気持ちで参加した合コンに自分の彼女の姉と鉢合わせてしまったような気分だった! by立木ナレ


歩美「弭間君、一緒にデュエットしよーよ!ほら、こっちこっち~」

俺「あ、ああ……どんな歌にするんだ?」

哀「歩美ったら抜け駆け反則ぅ~、アタシも今、弭間君と一緒に歌おうって思ってたんだから~」

俺「わ、分かった……交互にデュエットで良いな?」


オズマ…モテる!容姿自体はイケメンと言えるオズマはその怠惰で自堕落な私生活さえ知られていない状態であればさほど苦労する事無くモテる……そう、まさに男は顔か金のどちらかである、故にそのどちらも持たぬ男は例え合コンと言うイベントに何度参加しようとも……by立木ナレ


充「そりゃさ、昔っから弭間は顔は良かったけどよ……この格差はあんまりじゃねーか?3対3の合コンだぜこれって?」

熊井「美味いっ!か、カラオケって始めて来るけどさ、意外と食事も上手いんだね!ドリンクも飲み放題だし!」

充「あいあい、オメーは結局美味い飯と飲み物さえありゃ良いんだよな、だからオメーを連れてきたんだけど、やっぱ弭間連れてきたのは失敗だったかな~」


結局モテない男は何処に行ってもモテないのであった!一方オズマも、エルダが常に自分を監視している状況故に羽目を外し過ぎる事が出来ぬ状況!
エルダさえいなければ……そろそろ二人のうちどちらか一方を、あるいは両方をお持ち帰りしてしまおうと考えていたのに!!by立木ナレ


エルダ「ホント、弭間君ってばモテモテね~。私も一曲デュエットお願いしちゃって良いかしら~?」

俺「ああ、分かったよ……何を歌いたいんだ?」

エルダ「残酷な天使のテーゼ!」


そしてオズマ、エルダとデュエット!レイナの姉であり、オズマにとってはいつの間にか余り会いたくない……出来れば側に居てほしくない天敵と化したエルダとのデュエット!傍から見ればそれは美男美女によるデュエットであるが、オズマにとっては地獄のデュエットでしかなかった! 結局オズマは夜の9時のALOでデレックと再会する為に速めに切り上げる、歩美と哀はオズマの早退を惜しみ、充はこれからが本番だといきり立つ!そして、オズマがカラオケボックスを後にして間もなくであった……by立木ナレ


エルダ「せっかくのチャンスだったのに早退だなんて……本当はあの女の子達をお持ち帰りデモしたかったんじゃないのかしらね~?」

俺「そう言うお前こそ、なんで付いて着てやがるんだよ……」

まるで俺に対して皮肉と嫌味を言いたいが為にエルダは俺の後ろから声を掛けてきた。そして案の定、からかう様な…嘲笑う様な表情でエルダは話し続ける。

エルダ「全くあの充って子からオズマ君の写真を見せられた時は笑っちゃったわよ、SAOでは私の妹を散々好き放題にやってくれちゃった癖に、現実世界に戻ったら今度は知り合ってほんの一時間とか二時間の女の子を手に掛けようとしてたとはね……私の予想を裏切らないクズっぷりね!」

にこやかな笑顔で俺の事を容赦なくクズといい放つエルダ。俺に対する接し方はSAO時代とはまるで大違いだな。

俺「小姑丸出しの嫌味と扱き下ろしはその辺にしてくれ、これから家に帰ってALOにログインしなきゃならねーからな」

エルダ「ALO……それってアルヴヘイム・オンラインの事よね?呆れたもんね、二年間もVRMMOの世界に捕らわれて、ようやく解放されたばっかりって矢先にもう別のVRゲームに浸ってるなんて……ま、それ位のゲーマーだからこそ補足転移使いのオズマになれたのかもしれないのかもしれないわね」

俺「じゃーな、その内またレイナにも会いに行くよ」

それだけ言い残し、俺は親父から勝手に拝借した原付に乗ってエルダに別れを告げたのだった。

※ ※ ※


エルダ「アルヴヘイム・オンライン……茅場先生の大学時代の後輩の須郷さんが主任研究員を務めるレクトがアーガスから引き継いだサーバーを使ってるって言う噂の人気VRMMORPG……私が見る限りだとあのALOはどう考えても……」
 
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