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ツインテール命

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第三章

「かなりね」
「二日酔いで苦しくて」
「それでサウナに入ったら」
「お酒が一気に抜けてきて」
「効いてるっていうのね」
「そうなの、いいわね」
 こう言うのだった、気持ちよさそうな顔で。
「やっぱり二日酔いにはサウナよ」
「何かおっさんみたいなこと言うわね」
「というか女子高生がウォッカ一本空けるとかね」
「それも大概よね」
「自分でもそう思うけれど」
 それでもと言うのだった。
「いや、お酒好きで」
「それで飲んだの」
「ウォッカ一本」
「そうしたの」
「そう、それでね」
 今はというのだ。
「二日酔いなの」
「そうなのね、まあ私隊tも飲むけれどね」
「お酒好きだしね」
「二日酔いになる時もあるわ」
「今の智美ちゃんみたいにね」
「けれどウォッカ一本はないわね」
 一日でそれだけ飲むことはというのだ。
「流石にね」
「まあそうよね」
 智美自身こう返す、サウナ室の中で汗をかきながら。
「普通は、それで今ね」
「サウナに入って」
「それでなのね」
「まずはお酒を抜く」
「それですっきりするのね」
「そうなるのね」
「そう、水風呂にも入るわよね」
 サウナで汗をかいた後にだった。
「やっぱり」
「さもないと身体熱くなったままだしね」
「まずは冷やさないとね」
「何といっても」
「ええ。お酒を抜いてそれから」
 さらに言う智美だった。
「私の秘密を言うわね」
「ツインテールのそれね」
「それを教えてくれるのね」
「いよいよ」
「ええ、そうするわ」
 こう言ってだ、そしてだった。
 智美はまずは友人達と共にサウナで汗をかいてから水風呂に入ってからだった、後はスーパー銭湯の様々な湯の風呂に入った。
 そうしてだった、遂にだった。
 智美は友人達と共に身体と髪の毛を洗う時にだ、まずはこう言った。
「私髪の毛から洗うから」
「髪の毛からね」
「そのツインテールから」
「そうするのね」
「ここは」
「ええ、見せるわ」
 こう言ってだ、そしてだった。
 智美はツインテールのリボンを解いた、すると友人達は皆唖然とした。
「えっ、何それ」
「それが秘密?」
「智美ちゃんのツインテールの秘密だったの」
「そうだったの」
「そうなの」
 こう言うのだった、見ればだった。
 智美の髪の毛は四方八方にまるで放射能の様に拡がっていた、友人達は智美のそのあまりにも衝撃的な髪の毛の有様を見て言った。
「こうなるからね」
「それでだったの」
「いつもツインテールにしてるの」
「そうだったの」
「そうなの、ツインテールじゃなかったら」
 その時のことも言う智美だった。
「ポニーテール考えてるわ」
「そうなのね」
「どっちにしろ縛るのね」
「そうするのね」
「そう考えているわ」
 実際にと言うのだった。
「縛らないと髪の毛がまとまらないのよ」
「難儀な髪の質ね」
「これはまた」
「無茶苦茶な髪の毛ね」
「ほどいたらそうなるなんて」
「子供の頃からそうで」
 それでというのだ。 
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