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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う

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町を散策することに-6

 “神殿”に来ていただけないでしょうか?
 そうキャサリンに俺は言われてしまったが俺としては、この状況自体がよく分からない。
 それにルーシーが今回の買い物を楽しみにしていたので、

「ルーシーが今日は服を見たりするのを楽しみにしていたので、少し時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「……普段はこちらの都市にいらっしゃらない方なのですか? わかりました。少し外で待っております。その間に服などを見ていただければと思います」

 といってキャサリンは、この店から外に出て待っていてもらうことに。
 よかったよかったと思っているとそこで、エリカが蒼い顔をして立っているのに気付いた。

「どうしたんだ?」
「ど、どうしたって……“神殿”の“預言の巫女”にお待ちいただくのは……」
「でもルーシーが服は見たいみたいだし。こっちが優先じゃないのか?」
「……間違ってないけれど、この状況自体が……女神様が……うう」

 そう呻くエリカだが、そこでエリカの襟首が再び掴まれて、

「時間がないわ。優先順位を決めましょう。服は……まずはこれからよ」
「え? さっき五着も着たんじゃ……」
「あれではダメなのです。もっと華やかにもっと華麗に、すべてを魅了する完璧なコーディネートを……やはり、ここはエロに走るしかありませんか」
「! ま、待ってください。一体何を……あーーーーーー」

 といったような会話をして試着室にエリカが、ルーシーによって引き込まれていく。
 とりあえずカーテンが閉まるのを確認してから近づいて、一応背を向けながら俺は、エリカの悲鳴を聞きながら、大丈夫かな? と心配しつつ、

「それで、“預言の巫女”って何なんだ? ルーシー」
「ああ、あれは、特定範囲でこれから起こりうる出来事を“推定”する能力を持った人間、といった所でしょうか? 女神である私では全体を見回せる分、細かい範囲の確認がおろそかになってしまうのです。ですのでその範囲で起こる出来事を、“探査”に似ていますがかなり限定的に情報を圧縮して演算し、これから起こりうる出来事の“可能性”を“預言として発露”させて事前の防災に役立てる……そういう意図があって与えた能力だったはず」
「そうなのか。となると真っ先に俺を見つけたのは……うまく機能している、ということか?」
「そうだね。でも、“預言”なんかに頼らずに今回の事は短期間に秘密裏に解決できれば、もっとお買い物もできたのにな~」
「先に全員倒しておいた方が良かったな、これじゃ」
「うんうん、次からは面倒な用事は先に済ませてからにしよう……できた!」

 そこでルーシーが何かを終わらせたらしく、同時にエリカの悲鳴が何も聞こえなくなっていることに気づく。
 大丈夫かな、と俺が思いながら振り向くとカーテンが開かれて、

「どう? これ!」
「肩は出ていてミニスカートで可愛いと思います。そして動きやすそうか?」
「そうそう、スタイルが良いからこういった服もいいと思うの、エリカはどう?」

 そこでルーシーはエリカにそう問いかける。
 するとエリカが消え入りそうな声で、

「……これは、許容外です」

 そう言ったのだった。 
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