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ずんだ餅は最高

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第三章

「だからよ」
「食べものも大事だけれど女の子もだからね」
「皆そっちにも興味いくから」
「CMだって人気のアイドルの娘起用したら売り上げ上がるでしょ」
「それと同じよ」
 こうずん子に話すのだった。
「だからずんだ餅もって思ったけれど」
「大成功だったわね」
「じゃあもっとね」
「ずん子ちゃんと一緒に出していこう」
「ううん、私が出るとこんなに人気が出るなんて」
 ずん子自身の言葉だ。
「ずんだ餅も人気が出たけれど」
「だから女の子よ」
「これが貴重な要素だったのよ」
「宣伝にはね」
「それが出来たから」
「いいでしょ」
「最近私個人の人気が出てるのかしら」
 ふとこうも思ったずん子だった。
「まさか」
「そのまさかよ」
「ずん子ちゃん自身大人気よ」
「もうちょっとしたアイドル並だから」
「色々依頼来るかもね」
「それよりずんだ餅の宣伝になればいいのに」 
 自分のことにはこう思うずん子だった、それでだった。
 自分にも色々宣伝の話が出るとその度にずんだ餅も出した、するとこのことは彼女の狙い通りにだった。
 ずんだ餅の人気アップになった、それで友人達に言うのだった。
「やっぱり私よりもね」
「ずんだ餅を推していく」
「そうしていくのね」
「それが私のやるべきことだから」
 それ故にというのだ。
「これからもそうしていくわ」
「自分のことよりも」
「まずずんだ餅」
「そうしていくのね」
「ええ、こんな素晴らしいお菓子はないから」
 だからだと言ってだ、そうしてだった。
 ずん子はずんだ餅の宣伝を続けていくのだった、自分がどれだけ人気が出てもそれはどうでもよくだ。愛するずんだ餅の為に働くのだった。


ずんだ餅は最高   完


                2017・10・28 
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