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魔法少女リリカルなのはANSUR~CrossfirE~

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悪夢(笑)

――ルシルちゃん親衛隊(非公式)活動記録書(ボロボロかつ赤いシミがある)――

読みますか?

YES◀
NO

4月7日:快晴

我々、機動六課男性隊員地位向上委員会(非公式)の前に天使が現れた。
なのは隊長とフェイト隊長、その御息女である高町ヴィヴィオ嬢。
そして我らが機動六課に協力者として籍を置いているシャルロッテ様と共に現れた天使。

雪のように白い肌、足元近くまで流れる美しい銀の髪、瞳は紅と蒼のオッドアイ。
シャルロッテ様と同様に機動六課に籍を置いている、身長と髪の長さを除けばルシリオン氏と同じである。
その愛くるしく幼い外見からしてフライハイト姉弟の末っ娘と判断。
何と可愛らしい子だろう。あの純粋無垢そうな瞳に見つめられては、我々男は虜になること間違いない。

いつしか我々、機動六課男性隊員地位向上委員会は、名も知らぬ彼の少女を敬い護る為の組織へと変わった。
その時間わずか1時間30分。天使(仮名)ちゃんの目撃情報が出回る頃にはすでに親衛隊(非公式)となっていた。
『機動六課男性隊員地位向上委員会』改め『天使(仮名)ちゃん親衛隊』の誕生である。

まずは天使(仮名)ちゃんを真の名を知ることから始めることにした。なのは隊長たちはファーストネームを呼んでいるようだが聞き取れないからだ。
名前を呼ぶ時に限って、同志たちが側には居ないのだ。まるで我々を遠ざけているかのように思う。気の所為だろうが・・・。

この重大任務は当初容易なものであると思われた。何せあの小さな愛くるしい体で、隊の仕事を手伝うというのだからだ。
なんと健気なロリッ娘だろうか。お兄さん達は涙で視界がボヤけてしまっているよ。

さて、あらゆる部署の同志に手を回し、天使(仮名)ちゃんが働いているところの隠し撮りを実行。
しかしその任務はまさに命がけといえよう。
何故なら天使(仮名)ちゃんには、あの外見が幼女な副隊長、ヴィータ三尉がついているのだから。
もしこの任務がヴィータ副隊長にバレれば、文字通り・・・いや、考えないようにしよう。
親衛隊内からは、むしろスリルがあって楽しいかも、という意見も出てきてもいるし、ヴィータ副隊長からお仕置き・・・グヘヘ、という同志もいることだしな。

まずはトテトテと歩きながら、お茶の入ったコップをいくつかトレイに載せてオフィスを歩く天使ちゃん(仮)を優しき見守る。
ただその行為だけで、我々男性隊員はもちろん女性隊員も落ちた。女性隊員にお菓子を貰って喜ぶ姿がもう堪らない。

この隊にはヴィータ副隊長、リインフォースⅡ曹長、キャロ三等陸士、ヴィヴィオ嬢の4人の幼女がいるが、そんな彼女たちにはないモノを、あの天使(仮)ちゃんは持っている。
それは御奉仕精神。それだけでお兄さん達はもう・・・いっぱいいっぱいだよ。

それにしてもヴィータ副隊長、先程から天使(仮)ちゃんをセインテストとしか呼ばない。
まったく、使えない幼じ――ゲフンゲフン、いやいや、そんなヴィータ副隊長も素晴らしいものを持っているので許そうと思う。

オフィスでのお茶くみを手伝った後、天使(仮)ちゃんはこの隊のフォワードの午後訓練へと向かった。問題発生だ。親衛隊の手を回せない。
天使(仮)ちゃんが汗をかいているフォワード陣にタオルと水を渡すというシーンが見れない。
何ということだろう。くそっ、私もフォワードとして訓練に参加できれば良かったのに。

親衛隊員からの報告があった。
なんと前述のフォワードの1人、ライトニング3であるエリオ三等陸士と天使(仮)ちゃんが男性浴場へと向かったというではないか。
どういうことだ? 何故天使(仮)ちゃんは男性浴場へと、エリオ三等陸士と共に・・・?

こうしてはいられない。事の真偽を確かめるために、私も浴場へと赴き、天使(仮)ちゃんと一緒に・・・。エへへ、いいではないか、いいではないか。
ちなみに私はロリ〇ンではない。断じてない。絶対にない。神に誓おう。私はロ〇コンではない!

一応、仕事中ということで上司(男)に注意されたが、そんな事知ったものか。
適当に嘘をつき、男性浴場へと向かう。もうすぐたどり着くというところで、件の男性浴場から悲鳴らしきものが。
まさか、エリオ三等陸士、天使(仮)ちゃんの愛くるしさに我慢できずに襲ったのか!?
許せん、断じて許せん、絶対に許せぇぇぇん!

私が着いたときには、すでになのは隊長たちがその場にいた。なんて早い行動力。感服します。
今発見されるのは非常にまずいので、陰に身を潜めることにした。
エリオ三等陸士がかなり慌てながらフェイト副隊長に説明しているようだ。
上手くは聞き取れないが「ルシルさん」、「女の子」、「子供化」、「記憶」などが聞こえる。
エリオ三等陸士の説明を聞き終えたなのは隊長たちは青褪め、天使(仮)ちゃんを連れて寮へと走っていった。
あの慌てよう、かなり気にはなるがこの場に残り続けるのは危険と判断し、オフィスへと戻った。

親衛隊員から信じたくない情報が届いた。あの天使(仮)ちゃんの正体についてである。
彼女の名前はルシリオン。そう、ここ数時間姿を見ないルシリオン氏と同じ名前である。
そう、そのルシリオン氏こそが、我々が親衛隊として護ろうとした天使(仮)ちゃんだったのである。
ショックである。泣きたいのである。下手すれば自殺ものである。というかもう死んじゃおうかなぁ。

だが、天は、神は、我々を裏切らなかった。今のルシリオン氏には記憶がないということ。そして性別が男性から女性に変わってしまっているということである。
元々はシャルロッテ様の料理が原因ということらしい。数時間前に起きた隊員の一部が巨大化したという話。アレの今度は逆で、幼児化&記憶障害&性別転換という笑えないモノだ。

私は仕事でフォワードの昇級祝いパーティに出れなかった。
最初は出たかったという気持ちがあったが、ルシリオン氏の事を聞くと行かなくて良かったと思う。

いや、そんなことはどうでもいい。
天使ちゃん・・・違う、今からはルシルちゃんと呼ばせていただこう。あぁいい響きだ。
ルシルちゃんが女の子であるのであれば、親衛隊として活動するのに問題はない。
親衛隊員も満場一致で、ルシルちゃんの為の活動を良しとした。
誇り高き同志諸君、そんな君たちに私は感動を覚えた。ありがとう。


4月8日:快晴

親衛隊発足2日目。
今日もルシルちゃんが元気にオフィスで仕事を頑張っている。
なんと微笑ましいことだろうか、なぁ諸君。可愛いは絶対正義であるっ。
彼女の今の服装はフリルの多い白のエプロンドレス。おとぎ話に出るような愛らしさ。
服装を決めているのはどうやらシャルロッテ様らしい。
ナイスチョイスでございます、シャルロッテ様。一生ついていく所存でございます。

しかし新たな問題が発生した。
なんとルシルちゃんの姉君シャルロッテ様が、ルシルちゃんを元に戻すために何かしら行動しているというではないか。
さっきの尊敬の念を粉々に砕かれてしましました。実に残念ですシャルロッテ様。

いや、それ以前にどうする? 本来ならお手伝いするべきだ。
しかし、我々にはルシルちゃんのような刺激がまだ欲しいというのもある。
あの可愛い幼女を愛でるという、この職場での生きがいを失いたくはない。

昼休み、恒例の格納庫会議で採決。ルシルちゃんを元に戻すことに賛成か否か。
分かれた。やはり偽物の幼女ではいつか破綻するという意見や、六課の解散日4月28日まで何とか今のままでいてもらおうという意見。

結局この日は意見が分かれたままだった。

格納庫会議を終え、食堂へと同志と共に赴いた。
そこでは、シャルロッテ様がルシルちゃんを元に戻すために動いていた。
何でも、ルシルちゃんが幼児化した原因であるサクランボの効果を消すための料理を作っているということだ。

どうすればいい? 今から邪魔をするか? しかしそんな事をすれば、この場にいる隊長たちを全員敵に回すことになるかもしれない。
さすがに命は惜しい。くそっ、ここまでか。さようならルシルちゃん。好きだったよ。
あ、俺はロリ○ンじゃないですよ。本当です、誓います。ロリコ○じゃないっす。

ここからは食堂で繰り広げられた会話が記録されています。
聞きますか?

Yes◀
no

「よぉッし出来た! カースドチェリーの効果を打ち消す食材リセットベリーのタルト!」

「シャルちゃん、今度は大丈夫?」

「絶対大丈夫! 何せ英知の書庫アルヴィトの資料を読み漁ったんだから! 見て、この目の下のクマ。あんまり寝てない証拠だよ」

「まぁ何はともあれ解決か」

「ほう、少し寂しそうじゃないかヴィータ。もう少しお姉ちゃんと呼ばれたかったか?」

「そうじゃねぇよ!」

「ヴィータちゃんは素直じゃないですねー」

「うっせぇ」

「じゃあルシル。これ食べて」

「あ、はい。いただきます。・・・・」

「「「「「「・・・・??」」」」」」

「ねぇシャル。ルシルが元に戻らないんだけど・・・」

「おかしいなぁ。これ食べれば元に戻るはずなんだけど」

「ルシルさん・・・?」

「ルシルパパ?」

ドサッ。

「きゃぁぁぁぁ! 大丈夫ですか、ルシルさん!」

「は、早く医務室へ!」

ここで音声記録は終わっています。

シャルロッテ様の目論見は潰えた。やはり天は我々を見捨てるつもりはないようだ。
そのまま昼休みは終わりとなり、我々もオフィスへと戻った。
オフィスで書類を整理していると、我らがルシルちゃんが私のいる区画へと来た。
ルシルちゃんは何も手に持っていない。この場合、頼めばお茶を運んでくるということだ。
だから私は天使のような可愛いルシルちゃんにお茶をお願いした。

「は? お茶? わたくしに頼みたいのなら跪いて乞うがいいわ、この豚」

女王様ぁぁぁぁーーーー!!
あの純粋無垢で可憐で穢れを知らないルシルちゃんが女王様に!?
何故だ!? 午前中は確かに昨日と同じ天使ちゃんだったのに・・・。
ここで気付く。先程のシャルロッテ様の料理。あれこそが原因だ。

「どうしたの? 跪くの? 跪かないの?ていうか話しかけないで、この豚。次に話しかけたらお仕置きよ?」

そう言って去ろうとしたので、つい私は声をかけた。

「あら、失礼で下賤で野蛮なクセしてわたくしの行く手を邪魔するの? いいわ、今すぐそこに跪きなさいな、この豚。ぶーぶーと鳴いてごらんなさいな、ほら」

今までにない威圧感に飲まれ、私は跪いた。周囲の視線は何故か気にならない。何故なら今、私は、私とルシルちゃんだけの世界にいるのだから。
そしてルシルちゃんに足蹴にされる私の頭。これはこれでいい。ご褒美です、嬉しいです、もっと踏んでください。あぁ、最高です女王様!!

「せ、セインテスト君!? な、なななな何してるの!?」

「あ、シャマル先生! 何でもないですよー♪!」

あぁ、私の頭からルシルちゃんの足が離れていく。結局、この日はもうルシルちゃんが隊舎を闊歩することはなかった。


4月9日:曇り

今日のルシルちゃんは男装のようだ。水色の帽子にシャツ、青色のハーフパンツ。なかなか似合っていますよ。
ん? 少し待ちたまえ。それ以前に今日のルシルちゃんはおかしい。
何故なら頭の横から動物の耳のようなものが生えている。
その耳のようなものを揺らしながら廊下の奥からトテトテ駆け寄ってくるルシルちゃん。
その姿が愛らしく、ただ私は挨拶をしようとした。おはよう、と。ただそれだけを言った。

「ワッフー! ワッフー! ルプルドゥー!」

私の挨拶に対してルシルちゃんは、どこの言語とも解からない言葉で何か喋った後、ものすごい勢いで走り去っていった。
それからすぐにエリオ三等陸士とキャロ三等陸士とリインフォースⅡ曹長がルシルちゃんを追い駆けるかのように走り去っていった。
3人が過ぎ去った後、さらに小さく丸い赤い生物が「ムゥムゥ」と鳴きながら、大群でルシルちゃん達を追って行った。

「なんて足の速さ!」

「ティア、エリオ達から連絡が途絶えた! 何かあったっぽい!」

今度はスバル二等陸士とティアナ二等陸士だ。
彼女たちは私に気付くと、ルシルちゃんがどこへ行ったかと尋ねてきた。
私は正直にルシルちゃんの向かった先を指差し、彼女たちを見送った。

何とも騒がしい朝だが、ルシルちゃんを見れただけで十分だ。
再びオフィスへと向かおうとした時、今度はエリオ、キャロの両三等陸士、スバル、ティアナの両二等陸士、そして最後にリイン曹長が逆走してきた。
その表情は必死ともいえる険しいものだった。
遅れて地響きとともに廊下の奥からやって来たのはルシルちゃん。と、ルシルちゃんが乗る大きなサル?の群れ。

――オコリザル×20&猿回しルシルが現れた――

「ワフィ ユゥートゥ リラナ ワフィ ルプー ルラナ セアヴィドゥ♪」

ものすごい勢いで迫る、不思議な言語でノリノリで歌うルシルちゃんとサルの群れ。私は群れに飲まれる寸前で廊下の壁にへばり付くことで回避、難を逃れた。その日、ルシルちゃんは1日寮で休んだとさ(泣)


4月10日:雨

朝起きて、元気よく隊舎に出勤。雨だろうが雪だろうが嵐だろうが関係ない。
何故なら今日もルシルちゃんが見れるから。だから苦手な早起きも容易だ。
おはよう!と元気にオフィスへ到着。
さぁ今日もルシルちゃんと会えるかなぁっと思っていた時、見てはいけないモノを見た。
信じたくはないもの。あってはいけないもの。

「良かったねぇ、ルシル君。元に戻れて♪」

「ああ。とは言っても、ここ数日の記憶はないけどな。一体、何をやっていたのかが判らない事が不安でしょうがないよ」

ルシリオン氏がなのは隊長と一緒にいた。大人の、男のルシリオン氏が目の前にいる。
それはつまり・・・

「ルシルちゃぁぁぁぁーーーーーん!」

いない。あの子がいない。あの可憐な幼女がどこにもいない。
嘘だ。挨拶をしていない。別れも言っていない。私だけお兄ちゃんと呼ばれてない。
走る。ルシルちゃんを探して。さっき見たルシリオン氏は幻だ、偽物だ。
それからどれだけ走っただろう。もう判っている。あの子はもういないんだ。
外に出て雨に打たれる。頭がスッキリする。

「さようなら、ルシルちゃん」

泣いてなんかいない。そして私はロリコ〇じゃない。

『マーク・クオリス一等陸士。至急ヘリ格納庫まで来てください。繰り返します。マーク・クオリス――』

放送が流れる。リインフォースⅡ曹長が私を呼んでいる。
何だろうか? 制服や体が濡れてしまっているが、至急ということは急ぎの用事だ。
仕方がない。急いで格納庫に・・・あれ? ない。
ルシルちゃん親衛隊(非公式)活動記録書がどこにもない。確かに朝はちゃんと手に持って出勤・・・・あ。

落とした。あのとき・・・落としてしまった。
ルシリオン氏を認めたくなくて走り出した時、そういえば手荷物すべてポイっと。
まさかアレが拾われて、だから呼ばれた・・・?
血の気が引く。何せ記録書にはルシルちゃんだけでなく、それまでの活動記録(映像&音声)のディスクが・・・。


重い足取りで格納庫へ向かい、そこで私は地獄を見た。


機動六課男性隊員地位向上委員会、機動六課解散予定日より早くに崩壊。

†††Sideシャルロッテ†††

「なんや、ホンマ災難やったなぁ、ルシル君」

「・・・私はもう生きていけない(泣)」

「げ、元気出してルシル。その、すごく可愛かったし可愛かったし可愛かったし」

「ちょ、フェイトちゃん!? ルシル君が、ルシル君の顔が!」

「セインテスト君。女王様になってる映像観てみる?」

『黙りなさい、この豚ども』

「っ!」

「おい、ヤベェぞ! セインテストが本格的にへこみ始めた!!」

「哀れを通り越していっそ清々しいな」

「・・・(号泣)」

「うわぁっ!? ルシルさんがシグナムの一言でマジ泣きです!!」

「えっと、ルシルさん! 僕たちすぐに忘れますから!」

「そ、そうです! ルシルさんが女の子になった事なんて忘れます!」

「いかなる努力でさえも出来ない事はある」

「・・・(血涙)」

「こらザフィーラ!」

「これなんかはどうや?」

『お姉ちゃん♪』

「「「「「「「ぐはぁっ!」」」」」」」

「わっ!? ルシルさんの口から何か出てきてはいけないモノが出てきてます!」

マーク・クオリス一等陸士及び機動六課男性隊員地位向上委員会から徴収したデータディスクの大鑑賞会。いやぁ、なかなかに良い仕事をしているなぁ。コピーしてもらおうかなぁ♪

「元はと言えば・・・」

「ん?」

「お前の所為だぁぁぁぁぁぁッ!!」

「うわあっ!!」

ルシルが本気で襲い掛かってきた。まずい。これはこっちも本気でかからないと狩られる。

「アカン! みんなルシル君を押さえて!!」

「「「「「ムリ!!」」」」」

「そうやな、無理やな。ちゅうことで失礼!」

「え? うそ・・・!」

「シャルロッテェェェェェェーーーーーーッッ!!」

「わ、私がルシルを止めるの手伝うよ!」

「あ、ありがとう、フェイト~!!」

「ゴスロリにしてやるーーーー!」

「フェイト以外が総逃げってありなぁぁぁーーーーい!!」

「はぁはぁはぁ・・・。フェイト、今すぐシャルを切ったら、君の言うことを何でも聞こう」

「はぁ? フェイトは私のなか――」

「シャル、覚悟してね」

「裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉッ!」

この後、ボロボロにされた私は、その日をゴスロリで過ごしました。クスン(泣)

































・―・―・―・―・―・

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

オルゴールの音色が周囲に満ちる。

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

「クスクス。あー楽しかったぁ♪」

その音色は、かつて機動六課を混乱に陥れた時のものと同じ。

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

「クスクス。もう十分夢は見れたよね・・・?」

精神転換という大混乱の元凶たるオルゴール。

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

「クスクス。もう十分良い思い出をつくれたよね・・・?」

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

そのオルゴールを手に、笑みを浮かべる少女が1人。
外見としては10代後半。大体16、7歳くらいだろう。髪はローズピンクのロングストレート。瞳はエメラルドグリーン。服装は黒のタートルネックトップにケルト十字が背に描かれている。そして黒のプリーツスカート、白のサイハイソックス、黒のブーツだ。

♫~♩~♬~♫~♬~♩~

「ねぇ、ルシリオン。早くあなたに会いたい。会いたい。早く会いたいなぁ。クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス・・・・・」

♫~♩~♬~♫~♬~♩~
 
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