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オズのエリカ

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第六幕その十一

 アン達はそのうえでミツバチ達と別れて元の黄色い煉瓦の道に戻りました、ですがその時になのでした。
 ふとです、エリカがアンに言いました。
「薔薇の棘が動くとかね」
「そのことはね」
「何でそう思ったのかしら」
「風か何かで動いたのを見てね」
「それでなの」
「思い込んだじゃないかしら」
 アンはこうエリカに答えました。
「それでじゃないかしら」
「そうなの」
「よくあるお話でしょ」
「ええ、オズの国では自分から動く植物も多いしね」
「そのこともあるしね」
「風が吹いて動くのを見れば」
 それこそとです、エリカも言いました。
「そう思うこともね」
「有り得るわね」
「そうよね」
「だからあのミツバチ達もね」
「棘が刺してくると思って」
「怖がってね」
 そしてというのです。
「私達が来るまでね」
「近寄らなかったのね」
「それで薔薇の蜜が採れなくて」
「蜂蜜も物足りなかったのね」
「そうだと思うわ、まああの巣の蜂蜜はああしてね」
「色々なお花から蜜を採って」
「そうして作っているからね」
 それならというのです。
「あそこで薔薇もないとね」
「よくないのね」
「一種類のお花から採る蜂蜜もあるけれど」
「そこは色々ってことね」
「ええ、オズの国ならではね」
 そうした蜂蜜の採り方だというのです。
「そこは」
「そうね、本当にね」
「いや、しかしね」
「これで解決してね」
「よかったわ」
 笑顔で言うアンでした。
「本当に」
「そうよね」
「それでね」
 エリカにさらに言いました。
「これからね」
「ええ、蜂蜜もご馳走になったし」
「それもたっぷりとね」
「だからね」 
 蜂蜜を舐めたからというのです。
「今私凄く元気よ」
「そうでしょ、蜂蜜は元気が出るのよ」
「舐めたらね」
「だからね」
「元気よくね」
「先に進んでいきましょう」
 是非にというのでした。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「さて、何だ咬んだでね」
「あと少しでグリンダのお城だね」 
 臆病ライオンと腹ペコタイガーはこのことをここで言いました。
「今回の旅も色々あったけれど」
「目的地まであと少しだね」
「そうね、物凄く一杯あったけれど」
 アンも二匹に応えて言います。
「今回は順調にいってるわね」
「うん、有り難いことにね」
「そうなってるね」
「トラブルもなくて」
 それでというのです。
「もう少しでグリンダさんのお城ね」
「さて、グリンダに伝えるわよ」
 エリカも言います。
「カドリングに猫の国を建てたいってね」
「そうするのね」
「ええ、そしてね」
「女王は貴女ね」
「そこは決まってるわ」
 エリカにとっては当然のことでした。
「だって私が建国するって思って動いてるんだから」
「それでよね」
「ええ、私以外には誰も務めらないわ」 
 オズの国の他の猫達にはというのです。
「それこそね」
「そうした考えが貴女ね」
「私ならではでしょ」
「ええ、じゃあグリンダさんにお許しを貰って」
「建国するわよ」
 猫の国、自分が女王の国をというのです。こうしたお話をして意気揚々とグリンダのお城に向かう一行でした。 
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