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下着へのこだわり

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第三章

「今日のお昼食べるのはね」
「お昼?」
「お昼っていうと」
「何食べるの?」
「ハヤシライスよ」
 それだというのだ。
「それ食べるつもりなの」
「食堂のあれね」
「荒れ食べるつもりなのね」
「今日のお昼は」
「そう考えてるの」
「カレーもって考えたけれど」
 それがというのだ。
「何か気分的にね」
「ハヤシライスなの」
「そっちの気分なの」
「だからそうするの」
「ええ。ハヤシライスってね」
 こうも言う源菜だった。
「いいわよね」
「あれはあれでね」
「カレーとはまた違った味でね」
「私好きよ」
「私もよ」
「お母さんが言うには」
 そのアフリカ出身で自分に褐色の肌を与えてくれた彼女がというのだ。
「アフリカの何処にもないお料理らしいわね」
「まああれはね」
「実はカレーもインドにないっていうし」
「日本独自よね」
「日本以外にはないお料理よね」
「そうしたお料理で」
 それでというのだ。
「味もね」
「凄くなのね」
「美味しいっていうのね」
「源菜のお母さんも」
「そうなの、お家もよく作ってくれるし」
 その母がだ。
「今日はね」
「食堂で食べる」
「そうするのね」
「ええ、そうしようってね」
 笑顔での言葉だった。
「思ってるのよ」
「そうなのね」
「じゃあ私達も食べようかしら」
「いいわね、じゃあね」
「今日は皆でハヤシライスね」
「それじゃあね、ハヤシライス食べて」
 そうしてと言う源菜だった、今度は。
「午後も頑張っていこうね」
「そうね、じゃあ」
「午後も元気よく」
 友人達も源菜の言葉に頷いてだった。
 彼女に引っ張られる様に元気よく学瑛生活を送った、それは実に楽しいものだった。


下着へのこだわり   完


                  2018・10・20 
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