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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  風呂場での出来事

フェアリーヒルズ、大浴場にて・・・

「あー♡やっぱりお風呂は気持ちいいですねー。」

大きな風呂に妖精の尻尾(フェアリーテイル)の初代マスター、
メイビスは湯に浸かっていた。
ここにはメイビスだけでなく、フェアリーヒルズにいる者、
そうでない者がいる。
湯に浸かっているのはメイビスだけで、他の者達は体を洗っていた。

「前から気になっていたんだけど、初代はお風呂に浸かるんですか?」

「!」

そう尋ねたのはルーシィであった。
メイビスはルーシィのその言葉に反応する。

「確かに・・・・・・幽霊である初代が、
 現世の物に触れられるのは不思議ですね。」

そう言ってきたのはウェンディである。
その横ではシャルルとミントが頭を洗っていた。

「うう・・・。」

何かを言いたげなメイビス。

「不思議なものか。幽霊だって湯にも浸かるだろう。」

そう言ってきたのはエルザであった。

「エルザさんの常識の方が不思議です。」

「確かに・・・。」

「ほっときなさい。」

エルザの言葉にウェンディ、ミント、シャルルがそう言う。

「ごめんなさい、雰囲気なんです。
 本当はお風呂に浸かれないです。」

メイビスはそう言った。

「そんな・・・・・・!!」

「「やっぱり。」」

メイビスの言葉にエルザは驚き、
ルーシィ、レビィは案の定だとわかっていた。

「何て残念な・・・」

エルザは涙を流してそう言う。

「いえ・・・・・・いいんです。
 雰囲気を楽しんでますから。」

メイビスはそう言う。

「湯の、体の芯にしみる感覚!!!」

エルザはそう言い、湯に入る。

「体の汚れを落として、さっぱりできる快感。」

「エルザさん、そこは・・・・・・」

エルザはそう言い、ジュビアの太ももを洗う。

「そして女子ならではのちょっぴりスキンシップ。」

「やん!」

エルザはそう言い、ミラの胸を少し揉む。

「お風呂を体感できないなんて・・・・・・初代が可哀想過ぎる。」

「うう・・・全然・・・全然、泣いてなんかないですし。」

エルザの言葉にメイビスはそう言うが、涙を流している。

「あーあ、泣いちゃったぁ。」

ルーシィがそう言う。

「エルザのせいよ。」

「私か!?」

シャルルの言葉にエルザが驚く。

「・・・・・・あれ?」

「どうしたの、ミント?」

何かを思い出したミントにウェンディが問う。

「うん・・・・・・今、思い出したんだけど、この前・・・」



































数日前、妖精の尻尾(フェアリーテイル) 新ギルドにて・・・


「あう!」

「ありゃりゃ・・・・・・。」

メイビスが転ぶのを見たミント。

「幽霊でも転ぶんだ。」

ミントはそう言う。

「うう・・・」

「あーあ・・・またですか初代。」

メイビスにそう言ってきたのはコージであった。

「ほら。」

コージはメイビスの手を握り、起こして上げた。

「しっかりしてくださいよ初代。」

「ううぅ・・・すみません・・・。」

メイビスはコージに謝罪をする。

「あれ・・・?何でコージ、初代の手、握れたの・・・?」

ミントはそこに疑問を持った。

















































「てな事があって・・・コージ、後で仕事が入って来たから聞けなかったけど・・・」

ミントは前にあった事をそう話した。

「成程!コージならなんとかできると!!
 よし!!今すぐコージを呼ぼう!!!!」

エルザはそう思いつき、コージを呼ぼうとする。

「ウェンディ、シャルル、ミント!急いでコージを呼べ!!!」

エルザはウェンディ達に向かってコージを呼ぶように言う。

「ねぇ・・・それってさぁ・・・」

「コージをここに連れて来いって事!?」

「む?そうだが・・・?」

ミントとシャルルの言葉にエルザはそう言う。

「だ、だだだだ、ダメですーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

ウェンディが大声でそう言った。

「お兄ちゃんは男の人ですよ!!!!
 そ、そそそそ、そんなの、絶対にダメですっ!!!!」

ウェンディは必死にそう言う。

「別に変ではないだろ?私はナツやグレイとも入ったぞ。」

「それはアンタだけでしょ。」

エルザの言葉にシャルルがそう言う。

「だいじょ~ぶじゃな~い?コージって女みたいだしぃ~。」

「何言ってんのよカナ!!・・・・・・て、酔ってる!?」

カナの言葉にルーシィはそう言い、
彼女が寄っている事にも気づく。

「カナ、またお前は風呂で酒を飲んだのか。」

「だぁってぇ~~~。」

「ダメだこりゃ、完全に酔ってる。」

エルザは一言をそう言い、ミントはカナの様子を見てそう言った。

「つう訳でぇ~~~、おーーーーい、コーーーーージーーーーー!!!
 初代を洗ってやってくれ~~~~!!!
 ウェンディが~、何でもしてくれるよぉ~~~~~~~~~!!!!」

「ちょ、ちょっとカナさん!!?」

「そんな事がコージがくるわけ・・・」










































「本当にウェンディ、何でもしてくれるの?」

「やって来たぁぁっ!!!??」

タオルを腰に巻いてコージが現れた事に、ミントが驚く。

「何アンタ入って来てんのよ!!!!」

「いやウェンディが何でもしてくれるって言うから。」

シャルルの言葉に俺はそう言う。

「・・・・・・・・・。」

「どうしたの?」

何故かウェンディがこっちを睨んでる。何故・・・?

「「ハァ・・・」」

「?何だ?どうしたんだ?」

「アンタねぇ・・・」

「いくら何でも女湯に来ちゃったらねぇ・・・・・・。」

シャルルとミントがそう言ってくる。

「まさか、俺が他の人達を見ると思ってんの?」

「・・・・・・。」

ウェンディはプイっと視線を向けなかったが、
これはどうも俺が言った事が当たったみたいだ。

「マカオさん達と一緒にしないでくれよ。」

「・・・だって・・・。」

「自身が無いとでもいうのか?」

「・・・いくらお兄ちゃんでも・・・女湯に入るなんて・・・」

「・・・・・・あーー、悪かったよ・・・。」

俺はウェンディに謝るしかなかった。

「ただ・・・・・・」

「ただ?」

「何か・・・みんなが、俺を見てる気がするんだが・・・」

俺はどうも視線が気になって仕方ない。
ここに居る人の殆どが俺を見ている。

「いつまで見てるんですか。というか何で俺を見るの?」

男だからか?

「いや・・・」

「コージ君って・・・・・・本当に男の子?」

「・・・ああ?」

その言葉に俺は怒り出す。

「それは一体どういう意味でしょうかねぇ・・・・・・。」

「いや、だって・・・」

「体は色白だし、肌も綺麗・・・」

リサーナさんとレビィさんがそう言う。

「男って見えないからね!」


































ビキィ!!!


「あ・・・。」

「こ、これは・・・」

「どうしたのよ?」

先程のあの言葉を言ったエバーグリーンが
ミントとシャルルの様子がおかしい事に気づく。


ジリジリジリ・・・・・・


「ん・・・何か熱い・・・・・・熱っ!!!!」

エバーグリーンの背中から高熱が襲い掛かってきた。

「何!!何!!?ひぃっ!!!!」

後ろを振り向くと、怒りのコージがそこにいた。
指から光線を放った。しかも太陽の光で、かなりの高熱である。

「そう言えばエバーグリーンさん、
 日焼けをやってみたかったって言ってましたよねぇ~。
 俺がさせてあげますよ~。かなりの熱さですが、まぁ、大丈夫でしょ?」

俺はそう言い、光をもっと強く、広範囲にした。

「熱い!!!熱い!!!熱い!!!熱い!!!熱いぃぃっっ!!!!」

「今度は前からでもしましょうかぁ~?」

「ひぃぃ~!!!」

必死に逃げるエバーグリーンだが、速さではコージの方が上、
すぐに追いつかれたり、先回りされたりする。

「他の人達もどうですか~?無料でやってあげますよ~。」

「「「え、遠慮します!!!!」」」

近くにいたルーシィ、レビィ、リサーナがそう言う。

「あ~あ・・・」

「またコージが怒ったわ・・・・・・。」

ミントとシャルルはそう言う。

「まあ、よかったね、ウェンディ!
 コージ、ウェンディ以外は完全に女として見てないみたいだし!!!」

「あれは・・・違うと思うけど・・・」

さすがのウェンディもこの状況に、呆れるのだった。

「ウェンディ!!!助けて!!!!」

「え?」

ルーシィがウェンディに助けを求める。

「今コージ君を何とか出来るのはウェンディだけだよ!!!」

レビィがそう言う。

「お願い!!!お願いします!!!!」

エバーグリーンはかなり必死に頼んでいる。

「あ、ええっと・・・は、はい!!」

ウェンディは急いでコージを止めに入る。

「お兄ちゃん!!!」

「!」

「これ以上はダメ!!!」

「どいてくれ!俺の怒りはまだ治まってない!!!」

ウェンディは俺を止めよとするが、ダメだ!!!
今回は許せないからな!!!!

「あーもう!!コージ!!!」

ミントが大声を出してきた。

「ウェンディが、体を洗ってほしいって!!!」

「ふぇっ!?な、何を言ってるの!!?」

ミントの言葉にウェンディは驚く。

「昔はよく洗ってあげたし、久々にやったらいいと思う!!」

「・・・・・・・・・それもそうだな。」

「ええっ!!」

「さ、洗ってやるよ。」

俺はウェンディを手首を握り、先程座っていた場所でウェンディの頭を洗い始めた。
ちなみに、俺はもう1枚バスタオルを持っていたからウェンディはすぐに巻いた。
後で他の人達も巻いていた。


わしゃわしゃわしゃ


「どうだ?これぐらいが丁度いいか?」

「う・・・うん・・・。」

「そうか。」

俺はそれを聞いて安心する。

「・・・・・・・・・。」

「何だ?まだ焼いてんのか?それとも別の心配?」

「ど、どっちも違うよ!!」

どーだかな・・・。

「まー・・・まだ女と勘違いしてくる人もいるし。」

俺はそこだけを強く言う。何人か、怯えているがほっとこう。

「そこは・・・・・・もう許してあげたら・・・」

「ダメだ!!!絶対許せん!!!!」

これはどうしても引けない!!!!

「・・・どーしてもそう思ってんなら・・・・・・こうするしかないか?」

俺は湯を入れて桶を持ち、ウェンディの頭を洗い流した後、そう言う。

「何を・・・」

「こうするの。」

振り返ったウェンディに俺は・・・・・・













































ちゅ


「んんっ!!?」

「なぁっ!?」

「WAAO!!!」

「「「「「!!!??」」」」」

俺はウェンディにキスをした。
他の人達やシャルル達がいようがお構いなしに。

「お、お兄ちゃん!!!!//////////」

「まだ不十分なら・・・もっとしようか?」

「も・・・もう!!!バカッ!!!!/////////////」

そう言いながらも顔は真っ赤だった。可愛い奴。

「アンタは何やってんのよ!!!!」

シャルルが怒ってそう言ってきた。

「好きな子とキスして何が悪い?」

俺はそう返した。

「いやぁ~、羨ましいですなぁ~。」

酔ってるカナさんがそう言ってきた。

「確かに・・・」

「あーっ!!アタシも彼氏ほしいーーー!!!!」

「き、ききき・・・・・・ッ////////」

「私も・・・グレイ様と・・・・・・ああんっ!!!」

何か騒がしいけど、無視しよう。

「まぁーこれでコージが大丈夫なのはわかったから、安心でしょ?」

「もう・・・・・・否定はしませんけど・・・・・・」

カナさんの言葉にウェンディがそう言う。

「・・・ありがとうな、ウェンディ。」

「か、勘違いしないで!!!
 その・・・それでも、勝手に入って来たから、何かおごってね!!!」

「別にいいぞ。あ、そうだ。さっき買ったアイスでも食べるか?
 冷蔵の方も大丈夫だから、美味しく食べれるぞ?」

「あー・・・うん・・・じゃあそれで・・・」

「それでいいんだ。」

俺とウェンディの会話を聞いたミントがそう言う。

「ねぇ・・・みんな・・・。」

ミラさんが俺達全員に声を掛けて来た。

「初代の事・・・忘れてない・・・?」

「「「「「「「「「あ。」」」」」」」」」

ミラさんを除く女性達が、思い出したかのようにそう言う。

「気にして・・・いませんから・・・・・・」

初代はそう言っているが、涙を流している。
























































「だから初代を洗えと?」

「そうだ。」

俺はエルザさんから風呂での初代の事や俺が初代に触れれる事を聞いた。

「う~~~~~~ん・・・・・・。」

「どうしたんだ?」

「いや・・・ちょっと難しいかもしれませんよ・・・。」

俺はそう言うしかなかった。

「何っ!?お前は唯一、初代に触れる事ができるだろ!!!」

エルザさんが大声でそう言う。

「確かに触れる事はできて、体を洗う事は出来るかもしれませんが、
 洗い流す時どうするんですか?」

「ぬぅ・・・。」

どうもそこは考えていないようだ。

「それじゃ・・・」

「うん・・・ある意味無理だね。」

できる事とできない事がある為、ある意味無理である。

「というか、どーして幽霊に触れれるの?」

ミントが疑問に思い、そう言った。
他の人達も気になっている様子。

「まあ、俺の闇竜の力だよ。昔、父さんが言っていたんだ。
 『闇竜の目は他の竜より特殊だ。目には見えないモノを見る力がある。
 人の気配や透視を見れ、さらには霊を見る事さえ可能。
 そしてそれに触れる力も持つ』って。」

俺はそう説明をした。

「成程・・・。」

「というか、霊が見えるって・・・私達、ギルドメンバーだけだけど、
 初代見えるから意味ないんじゃあ・・・・・・」

「いや、初代以外の幽霊も見えるぞ、俺は。」

俺の言葉に全員が驚いている。

「まー、これが見えるようになったのは、
 最近になって少し修業の時間があったので、
 その結果ですけどね。」

俺はそう言う。

「ただなぁ・・・・・・」

「ただ?」

「見える様になって、厄介ごとが増えてねぇ・・・・・・」

「厄介ごと?」

「ああ・・・・・・」



























































「よく女性の部屋などに男の幽霊がいるんですよね・・・・・・。」

「「「「「「「「「「え・・・。」」」」」」」」」」

俺の言葉に殆どの人達、全員が絶句した・・・・・・。

「見た時は本当に驚きましたよ・・・あー本当に・・・・・・
 俺の大事な妹の全てを見ようとしていようとしたからね・・・・・・
 当然、ただじゃあしませんよぉー。
 幸運にも俺には光竜の力もあって、
 光竜には、ああいう悪霊を退治する力があったんですよー。
 聖なる光の力も扱えるようになりましたよ~。
 あ、これもその時の修行で得ましたー。
 いやー幽霊でも、やっぱ許せねえ・・・!!!!」

俺は握り拳を強く握ってそう言う。

「あ!じゃあ最近女子寮の近くに来ることがあったのって・・・!!」

「ああ。ウェンディにも会いたいけど、
 ウェンディの部屋にいたり入ろうとしたりする幽霊の退治です。」

レビィさんの言葉に俺はあの部分だけは強く言った。

「ええっと・・・ついでに聞くけど・・・」

「ああ・・・皆さんを見ていた見ようとしていた幽霊もついでに退治しました。
 ルーシィさんの所にもいましたから、ついでですが・・・・・・」

「「「「「いえ、大変感謝します。」」」」」

何人かが俺に礼をする。

「ついでに言うと・・・グレイさんの所にも・・・・・・」

「大変感謝します!!!コージ君!!!!」

ジュビアさんは俺の手を握り、ブンブン振る。

「コージ、すごく感謝されてるねー。」

「全てはウェンディの為にやって、おまけでやった事でしょ。」

「愛されてるねー、ウェンディ~。」

「もはや、いつもの事ね。」

「ちょ・・・あ・・・うぅ・・・/////////////」

シャルルとミントがウェンディに何かを言っており、
ウェンディは顔が赤くなっている。

「では、話を戻すが、やはり初代を洗うのは無理か?」

「はい、無理です。」

俺はエルザんさんの言葉に、キッパリ言う。

「だ、大丈夫です。少しくらい温かさや冷たさは感じるんですよ。」

「!いい事思いついたぞ!!」

初代の言葉にエルザさんは何か閃いたようだ。

「ナツの炎とコージの太陽の光で超高温にしてもらうんだ!!!
 そしたら、初代にも風呂の気持ちよさが伝わるかもしれん。」

エルザさんの言葉に初代は「おお。」と言う。
というか、俺もやるの!?

「ナツ!!!」

「呼ばないでよ!!!」

「というか、ナツさんがいるわけ・・・」





















































「呼んだか?」

「入ってくんなーーーーっ!!!!」

ナツさんが女湯に入って来た。しかも全裸で。
他の人達は騒ぎながら出て行った。

「何でこの人、入って来れるんだ。」

俺はウェンディの目を隠し、そう言う。

「お兄ちゃんがそれを言う・・・。」

ウェンディが呆れてそう言ってきた。

「かくかくしかじか。」

「成程。俺とコージと初代の勝負って事か。」

「いや誰もそんな事言ってないから。」

エルザさんの説明に何故かナツさんは勝負の話になったので、
俺はツッコミを入れる。

「よ・・・よろしくお願いします。」

「初代も何言ってるんですか。」

初代があいさつした事に俺はツッコミを入れる。

「アイツのモラルってどうなってるの!?
 何で堂々と女湯に・・・・・・」

「ルーシィさん、早くこっちに。」

ウェンディ達はすでに近くの壁の裏に隠れており、
ルーシィさんは急いで行く。


つるん


「きゃうん!」

しかし床に落ちていた石鹸で滑り・・・


ドン!!


「!」

後ろまで滑って、エルザさんにぶつかってしまい・・・


バシャン!!


「わぁっ!!」

風呂の中に入ってしまった。しかも、そのタイミングで・・・

「行くぞォーーーーーっ!!!!」

ナツさんが炎を出そうしていた。

「うわっ!ヤバ!!!」

俺はその場から逃げた。

「ま・・・待て・・・!」

「いやぁああ!!!!」

スミマセン2人共、今回は見捨てます!
ウェンディが暑さでどうにかなるかもしれないので!!!!

「逃げるよ!!!」

「あ、あぁ・・・!!!」

「ちょっと!!」

「待ってよぉ~~~!!」

俺達は急いで風呂場から出て、更衣室に移動した。

「火竜の・・・湯沸かし!!!!」

ナツさんはそう言い、風呂場全体を炎で覆った。

「おお・・・お・・・!」

「ぬぐ・・・」

「熱熱熱っ!!!!死んじゃう!!!!」

ルーシィさんは熱がっており、エルザさんは我慢しているのかな?
初代は平気みたいだ。

「オオオオーーーーー!!!!」

ナツさんは炎をさらに強くさせた。

「温かい・・・。」

「ふぅ・・・ぐ、んんん・・・!!!」

「た・・・助け・・・」

エルザさんはまだ耐えてるし、ルーシィさんはもうヤバいな・・・
そんな中で初代は、少し嬉しそうな顔をしていた。

「あ、あ、あ、あ・・・!!!!」

「うわぁ・・・。」

「灼熱地獄ね。」

これを見てミントは恐れ、シャルルは思った事を言った。


















































「美味しい~~~♪」

ウェンディは俺が勝ってきたアイスを食べて
うまそうな顔でそう言う。

「これってあの最近できたアイス屋の?」

「そうだよ。」

ウェンディの問いに俺は答える。

「あそこのアイス屋、人気があるって有名な店だよ!!!
 他の街にも店舗はあるって聞いたよ!!!」

ミントがアイスを食べながらそう言う。

「悪くないわね。」

シャルルも満足そうだ。

「あ、ウェンディついてる。」

ウェンディの口元にアイスがついていた。

「え?どこ?」

ウェンディはわかっていないようだ。

「ここ。」


ちゅう


「ひゃあっ・・・!!///////」

俺はキスで吸うようにウェンディの口元についてたアイスを吸った。

「お、お兄ちゃん!!!!////////////」

「ふふ・・・気づかない方が悪い。」

顔を真っ赤にしているウェンディに俺はそう言う。

「あーあー、またいちゃついてる・・・。」

「やれやれね・・・。」

ミントとシャルルは呆れていた。


ガラガラ


「おや?」

「出て来たみたい、だね。」

風呂場のドアの音が聞こえ、ナツさん達が出てきたようだ。

「あーーーーーー、気持ちよかったです。」

姿は見えないが、声だけが聞こえる。
 
「久しぶりにお風呂というものに浸かった気分です。」

初代は満足そうに言った。

「さ・・・・・・さすが初代だ。全力でやったのに・・・。」

ナツさんは魔力を使い過ぎで少し疲れるかな。

「良かったですね初代。」

そう言ったのはエルザさんだった。あの暑さの中でよく耐えましたね・・・。

「ありがとうございます。」

「強ぇーんだな、幽霊って。」

「ふふふ。」

3人は笑いながらそんな事を言っている。

「よかったわね・・・・・・あはは・・・」

ルーシィさん、無事みたいだな。

「あれ?いたのかルーシィ。」

「服着なさいよ!!」

「自分の姿を棚に上げる程、混乱していますね。」

「可哀想に。」

いやアンタらなぁ・・・・・・(汗)

「1番哀れなのって、ルーシィだね。」

「確かに。」

「そうだな・・・。」

「う、うん・・・」

ミントの言葉に俺達は頷くのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
今回はOVAや漫画の番外編(短編集)からナツVSメイビスを出しました。
結局大した勝負でないので、タイトルはああしました。
そしてコージ、更なる能力を身につけていました。
全てはウェンディの為の行動になりましたが・・・。
次回はどうしても出したオリジナルを出しますので、
また時間が掛かると思います。お許しください。
お楽しみに!! 
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