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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE95 ミニスカートの日!キリトのデュエル

西暦2024年10月18日……既にデスゲーム、ソードアート・オンラインの開始から二年近くが経とうとしていた!最前線は現在第74層で生存者は約6000千人強となった。
そして、朝からプレイヤー達の機嫌を悪くするだけでしかないガチャパットの強制オブジェクト化&ガチャモンとモックのやり取りが始まる! by立木ナレ


ガチャモン「じゃじゃじゃじゃーん!赤いミニスカートガチャモンだよ~。くるっと一回転して、ひらりとスカートが捲れるかもだけど、パンチラに期待しないでね~」

モック「ぐほほっ!私なんて緑のフリルスカート何て履いちゃってみましたですぞ!似合いますかな?私のスカート姿はどうですかな~?」

全プレイヤー達の怒号!罵声!そして吐き気を催す者たちが続出していた!だが、それも無理も無からぬ話であった……どちらも設定的には男で、恐竜と雪男と言う設定のガチャモンとモックが―――全プレイヤー達にとって忌々しい存在である自称マスコットキャラであるガチャモンとモックが、あろう事かスカート姿!見る者を片っ端から不幸に陥れかねないガチャモンとモックのスカート姿であった!

ガチャモン「じゃじゃーん!どうかなどうかな~?もっともっと色んなスカート姿を披露しちゃおうかな~?」

モック「何せ今日は10月18日、ミニスカートの日ですからな~。懐かしいですな~1967年にイギリスのモデルが来日した事で日本でもミニスカートが大ブームになったんでしたなぁ~」

ガチャモン「そーそ、まさに社会現象だったよありゃ~。確かあのモデルさん、ツインビーだっけ?」

モック「ツイッギーですぞ!ツインビーはゲームじゃないですか!」

どちらもソードアートオンラインのプレイヤー達にとっては自分達が生まれる前の出来事!ほとんど者達は一体何の話をしているのか全く分からず、余計に苛立ちを募らせるばかりだった!

ガチャモン「と言うわけで、ミニスカートブームを記念して、ガチャモン&モックもミニスカートバージョンになって見ました、僕らのミニスカ姿はそれぞれのガチャパットに転送した画像データで何時でも閲覧可能だから好きな時に見て良いからね~」

モック「あらやだ……私のミニスカ姿が何時でも皆さんに見られちゃうだなんて~、思い返すとなんだか照れ臭いですなぁ~」


※ ※ ※


ユッチ「オズマさんオズマさん!愈々アインクラッドも残り4分の1までになりましたっすね!こうなったら第100層までクリアして生還しましょうよ!そうすれば2000万円っすねぇ~」

俺「迷宮区の探索から帰ってきて早々にまたその話かよユッチ」

この日は迷宮区でフロアボス部屋を探してマッピング兼探索をしていた。流石にボス部屋の発見には至らなかったが、未踏破のマップエリアまで色々と探索できたので、このマッピングデータはそれなりの値段になりそうだった。

レイナ「……それよりも、迷宮区のリザードマンを倒してたらA級食材が手に入ったわ。どうするの?」

俺「ああ、それもあったな」

A級食材はS級食材に次ぐ、食材アイテムの中では貴重な高級食材だった。そもそも俺は今に至るまでS級食材にお目に掛かった事は一度もなく、今回レイナがドロップして手に入れたA級食材すら数える程度しか口にしたことの無い代物だった。

俺「滅多に食えるもんじゃないからな、お前の料理スキルで適当に美味い料理にしてもらおうか」

レイナ「……分かった、ホームに帰ったら作るわ」

レイナが習得スキルの中で唯一の戦闘外スキルである料理スキルの熟練度はコンプリートとまでは至らないものの、相当な高さに至ったようで、作る事が出来るメニューの種類もだいぶ豊富になっていた。

エルダ「じゃ、私はミリオンから行商の護衛を頼まれてるから、ここで失礼させてもらうわね。それとA級食材でどんな料理を作るか知らないけど、少しくらいは残しておきなさいよね」

俺「ああ、つまみ食い程度には残しておいてやるから楽しみにしてろ」

こんな感じで俺達は各々のホームに一旦戻る事になるのだった。

ユッチ「はぁ……オズマさんの未来はバラ色だよなぁ~。SAOをクリアしたら2000万円が自分の懐に入るだけでも超ラッキーな上に、レイナさんがいつも一緒なんて羨ましいな~。金の分け前かレイナさん……せめて僕にどっちか譲ってくれてもいいのになぁ~」

ユッチが何かブツブツと言っていた気がするが、俺は特に気にする事なく転移門で第50層のアルゲートに戻ったのだった。


※ ※ ※


翌日、俺とレイナはこの日も迷宮区の探索に向かうために午前の9時過ぎから第74層の転移門広場に来ていた。
エルダは今日もミリオンの行商の護衛の為に付き添う事になっていた。なんでも大きな商売をするためにどうしても午前中は外せないらしい。

俺「そんなわけで久しぶりに俺とお前だけの二人パーティーになるな」

レイナ「……問題ないわ、迷宮区のMobでも相手にするのはあくまで雑魚Mobだけだろうから」

無論、フィールドボスや中ボス級のMobと戦うとなると安全マージンを取る意味も含めて、6人パーティーを組んだ状態で挑む事が望ましい。
取りあえず、他に準備する事は特にない様なのでサッサと迷宮区に向かおうと思った矢先だった。

「ご覧くださいアスナ様!私以外に護衛が務まる者など居ない事を証明しますぞ!」

微妙に狂気染みた叫び声が広場の向こうから響き渡って来ていた。そして、その叫び声の主は血盟騎士団の副団長であるアスナの名前を呼んでいた。
アスナの事を様付けと呼んでいる事を考えると、恐らく血盟騎士団のメンバーの誰かだろう。そして続けざまに、一箇所に集まっている人垣の中から大声で叫ぶ者が現れる。

「ソロのキリトとKoBメンバーがデュエルだとよ!!」

俺「キリトが血盟騎士団のメンバーとデュエルだって?」

レイナ「……さっきの叫び声の血盟騎士団のメンバーが多分デュエルの相手ね……そして、アスナが絡んでる」

俺「どーやら、街のど真ん中のゲート広場でおっぱじめてるみたいだな」

俺は人様の乱闘騒ぎでも見物する様な気分でギャラリーたちが集まるゲート広場に足を運ぶのだった。

レイナ「……オズマもたまに物好きね」

とレイナがつぶやきつつもレイナも後から付いてくるのだった。人垣を掻き分けて最前列まで何とか出ると、そこにはキリトと血盟騎士団の大剣を構えた男が対峙していた。

俺「アイツって……確かアスナの護衛役のクラディールだっけか?」

フロアボス戦などで何度か見た事のある顔だったので俺はそいつの顔を見てすぐに名前を思い出していた。
クラディールは同じ血盟騎士団メンバーで俺と以前にパーティーを組んだことのある盾持ち剣士のアギトと共にアスナの護衛を担っていたはずだ。

レイナ「……そうだけど、KoBの幹部には護衛が二人付けられるようになったって聞いたわ。もう一人がいないと言う事は―――多分アスナは今日は、ギルドの活動に参加していない可能性が高いわ」

俺「って事は、あの護衛がお節介でも焼いてアスナに付き添おうとして、それで側にいたキリトが何か言ったとかだな」

今頃キリトとクラディールにはデュエル開始までのカウントダウンが表示されてる事だろう。そしてさっきまで騒がしかったギャラリーの連中も徐々にそれを察するように静かになりつつあった。


そして、キリトとクラディールの間の空間に、紫色の閃光を伴い【DUEL!!】の文字が弾け、その瞬間にキリトは猛然と地を蹴る!
ブーツの底から火花を散らし、斬り割かれた空気が重く唸る! by立木ナレ


クラディールの動きはキリトに極僅か、一瞬だけ遅れての動きだった。

俺「あの顔、相当驚いてやがるな」

レイナ「……下段の受け身気配を見せていたキリトが、予想に反して突進して来たからね」

クラディールの初動は両手用の大剣の上段ダッシュ技のアバランシュだった。レイナも何度も使用した事のあるソードスキルなので俺彼見てもほぼ予想通りの動きだった。
あのソードスキルは生半可なガードでは受ける事に成功したとしても衝撃が大きいので優先的反撃に入れず、避けたとしても突進力によって距離が出来るので使用者に立ち直る余裕を与える高レベルなソードスキルでレイナも重宝している技だった。

レイナ「……あのソードスキルは確かに、モンスターが相手なら使い勝手が非常に優れているわ」

俺「モンスターが相手ならね―――」

レイナの含みのある言い方の意味は直ぐに現実となるのだった。キリトが使用したソードスキルは上段の片手剣突進技のソニックリープだった、技同士が交錯する軌道になる。

だが、技の威力そのものはアバランシュの方が高く、武器による攻撃同士が衝突した場合は、より重い技の方に有利な判定が下り、相手を押し退けて、相手の剣をはじく事が出来る。

しかし、キリトと言う奴は相変わらず従来の型に捕らわれない様な、かと言って俺の様にワンパターンなゴリ押し一辺倒な戦い方になりがちになるわけでもなく、システムの穴や裏を突いた荒業を披露する事が今までにも多々あった。


武器と武器が衝突し合った場合に怒り得るもう一つの結果、それは武器破壊!その武器の構造上に弱い位置・方向から強烈な打撃が加えられた場合のみそれが発生する可能性があるのだった! by立木ナレ


金属音を捲き散らし、クラディールの両手剣のその横腹から折れていた。爆発染みた派手なエフェクトが炸裂していた。

俺「今のがシステム外スキルの武器破壊(アームブラスト)とか言う奴か……俺も武器持ちのモンスター相手にたまにやるけど、流石にプレイヤーとのデュエルでやっても成功率は50%あるかないかってところだな」

レイナ「……けどキリトは、それを狙って――折れると言う確信をもってやったに違いないわ」

そして、しばらくの間、沈黙が広場を覆った。見物人の殆どは口を開けて立ち尽くしていた。だが、キリトが着地姿勢から体を起こし、剣を左右に振り払うと、大きな歓声が沸き起こった。

レイナ「……これだけではデュエルの勝敗は決しないけど、キリトの強さを思い知るには十分だわ」

俺「だな、これ以上デュエルが続くかどうかは知らねーが、俺達は先に迷宮区に向かうとするか」

レイナ「……熱しやすいかと思ったら、飽きるのも速いのね」

去り際に、クラディールの喚き声が聞こえてきたが、それ以上デュエルが行われた様子が無く、恐らくデュエルはそれ以上は行われなかったのだろうと察しながら俺とレイナは迷宮区へと向かったのだった。

後にオズマ達はクラディールがアスナから直々に護衛の任を解任されたと言う話を聞いたのだったが、それはオズマ達にとってさほど気になる事ではなかったのであった。 by立木ナレ 
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