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オズのエリカ

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第二幕その十二

「ここにね」
「カドリングの地図ね」
「魔法の地図よ、魔法使いさんから貰った」
 そうした地図だというのです。
「オズの国の見たい場所を見せてくれるの」
「そうした地図なの」
「ええ、いい地図でしょ」
「オズの国ならではの地図ね」
「海図にも使えるっていうわ」
 見せてくれるのは陸地だけではないというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「ええ、いい地図でね」
「この辺りのこともなのね」
「ちゃんとね」
 それこそというのです。
「見せてくれるわ」
「有り難いわね、じゃあね」
「今からね」
「この辺りの地理を確かめるわ」
 その地図でというのです。
「そうするわ」
「お願いするわね」
「さて、それでね」
 さらに言うアンでした、地図を見ながら。
「明日辺りになると思うけれど」
「そこになのね」
「この煉瓦の道を少し東に行ったらね」
 そうすればというのです。
「様々な元素の妖精達の国があるわ」
「妖精達の国があるの」
「ええ、地水火風木金のね」
 そうした元素のというのです。
「妖精達の国があるわ」
「そうなのね、それじゃあね」
「その国になのね」
「行きましょう」
 是非にと言うのでした。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
 アンも応えました、そしてでした。
 アンはここでこうも言いました。
「まあ急がない旅だから」
「特によね」
「ええ、だからね」
 それでというのです。
「その国にも行きましょう」
「それじゃあね」
「美味しいものも食べてね」
「テーブル掛けで出して」
「木の実もあるし」
 オズの国にある様々な木の実が成る木のこともお話します。
「だからね」
「そうしたものも楽しみにしながら」
「旅をしていきましょうね」
「わかったわ」
 エリカも頷きました、そうしてです。
 皆はカドリングの国も先に進んでいきました、旅はまだはじまったばかりですがもう楽しいものになっています。 
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