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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE78 第二回リアルマネーゲームはロッククライミング

ガチャモンとモックにより第二回リアルマネーゲームの開催が決定!参加希望者の中から無作為に選出された8人のみが、1000万円を掛けたゲームへの挑戦権を得る事となる……そして、ゲームの参加者が決定するまでの48時間、参加希望者達はその時をただ只管、今か今かと待ち侘び続ける……圧倒的待機!それまで生きてきた人生の中で圧倒的に長く感じる48時間を耐え続ける、そして! by立木ナレ


ガチャモンとモックによる第二回、リアル真似ゲームの開催が発表されてついに48時間が経過していた。俺自身、参加者決定を待ち侘び続けてようやくその時が訪れて、強制オブジェクト化されたガチャパットに視線を向けていた。

ガチャモン「もぐもぐもぐもぐもぐ」

モック「むしゃこらむしゃこらむしゃこら」

自分のホームでレイナと共にガチャパットの映像を見ていた俺だったが、映し出された映像のガチャモンとモックはひたすら親子丼を食い続けていた、しかもモックに至っては訳の分からぬ擬音を発しながら食い続けると言う異様な光景……

俺「お前らが親子丼食ってる光景なんて見たかねーんだよ……!」

この二日間、ひたすら参加者決定を待ち侘びていた俺はようやく始まると思っていただけに、苛立ちをぶつけるように語尾を強めてそう言い放っていた。
すると、まるでガチャモンは今さら、この映像を見ているプレイヤー達の苛立ちに気が付いたかのように食べるのを止めると、カメラ目線になり急に立ち上がった。

ガチャモン「あ、モック!始まってるよ!第二回リアルマネーゲームの参加者決定の時間時間!」

モック「どわっしゃ――!わ、私たちとした事がこれは失敬!SAOとなか卵がコラボした記念にお持ち帰りメニューで親子丼(並)+小冷やしうどんのセットを食べていた所でした!」

ガチャモン「そうそう、せっかくだからさ、描き下ろしカード目当てに頼んでみたんだけど、思った異様においしいもんだから食べるのに夢中になっちゃってたよ~」

一体何の話をしてるのかまるで分らん、というかいい加減にさっさと参加者を発表してもらいたいもんだ。

ガチャモン「さてと、僕たちは多数応募があった参加希望者の中から、厳選に厳選を重ねた結果……ついに8人のリアルマネーゲーム参加者を決定しました!」

モック「ぐほほっ!まさに人生の一発逆転を掛けた、大金ゲットのチャンスに挑むに相応しい8人が探せばいるもんですな~」


オズマに限らず、参加希望を出したプレイヤーのすべては、自分達は選ばれているか否か、その一点を注視し、ガチャパットで繰り広げられるガチャモンとモックの不快で要領を得ないじれったいやり取りをひたすら見ながら、耐え続ける! by立木ナレ


モック「ではガチャモン。そろそろ見ている人達もイライラしてるようですから、ここいらで8人の参加者の皆さんを発表しちゃいましょうじゃありませんか?」

ガチャモン「しょうがないなぁ~、せっかちで堪え性の無い皆に配慮して、早速8人の選ばれし勇者たちを発表しちゃいますか」

その瞬間、ガチャパットの映像が真っ黒に切り替わる。何かの不具合を一瞬疑ったが、その直後に一瞬にして、画面内にゲーム参加者となる8人のプレイヤーが一斉に表示された。

1 ハスタ
2 アリウス
3 マリーヌ
4 バスター
5 ミリル
6 オズマ
7 ディンゴ
8 ザザ

ガチャモン「はーい、以上の8名が第二回リアルマネーゲームの参加者に決定しましたー!」

モック「まさに選ばれし8人の勇者の活躍には人生の大逆転の為にも張り切ってもらわなければですな~」

俺「俺にも、まだチャンスはあるみたいだな……」

6番目に俺の名前がハッキリと表示されているのを見て、俺は自然とそんな言葉を口から漏らしていた。前回のリアルマネーゲームでは100万円を得るチャンスを三度全て逃した俺が今度は1000万円と言う破格の大金獲得を掛けたゲームに挑む事が出来るのなら―――これはもう、何としても勝つ以外ありえないだろう!

レイナ「……オズマ以外にもリピーターがいるわ」

俺「ディンゴ、それに赤眼のザザだな」

レイナの言うリピーターとは、前回のリアルマネーゲームにも参加した者たちを差しているのだろう。そして、その名前の中には前回のリアルマネーゲームで俺が終盤で助ける事になったディンゴの他に、前回のゲームで100万円を獲得し、今現在は地下牢にぶちこまれているだろう、ラフコフの幹部プレイヤーの赤眼のザザの姿まであった。

ガチャモン「さてと、早速だけど8人の参加者の皆には今からゲームステージに強制転移してもらうね」

モック「ぐほほっ。そこでゲームの内容をご説明いたしますですぞ~。無論、参加者以外の皆さんには、ガチャパットを通じてゲームの内容をご確認して頂く事が可能でございます。ゲーム開始と同時にゲーム中の様子を中継した動画を見れるようにしましたので、ご自由に勇者たちの戦いを見てくださいですぞ~」

ガチャモン「それでは、ここで一旦映像を切らせてもらうね、参加者の皆は60秒後に強制転移するからそのつもりで~」

そこで、ガチャパットの映像は一旦途切れるのだった。そして俺は60秒後に奴らが用意した、当然大金獲得のチャンスと引き換えに命を掛けたゲームの舞台へと召集される事になる。

レイナ「……オズマ、例えお金が手に入らなくても、生きて帰って」

俺「死なずに戻って来るのが一番重要なのは当然だ。けど、やっぱりこのチャンスを掴んだ以上、手ぶらで帰るわけにはいかないんだよ」

レイナなりに俺の事に気を使ってくれてるのか、それともギルドのリーダーがいなくなることで今後の事を考えての言葉なのか、どちらにせよレイナが俺の生還を望んでいる事には違いないのは分かり切っている。

俺「んじゃ、そろそろ時間だ……」

レイナ「……うん、絶対に負けないでオズマ」

そんなレイナのささやかな健闘の言葉を最後に俺はその場から転移させられたのだった。



※ ※ ※



転移直後に切り替わった俺の視界に広がっていたのは、高々とそびえ立つ崖だった。俺の周囲には他の参加者である7人の男女が一箇所に集められていた。
連中がゲームの参加者である事は言うまでも無いだろう。8人の参加者たちは崖に密着している横長の橋に並んでいるようで、よく下を見てみると、その橋は宙に浮いているのだった。

「下が見えねーぞ、どーなってんだ?」

参加者の一人である派手な髪形をした不良少年と言わんばかりの風貌のプレイヤーが橋の下を睨み付けてそう口にしていた。
その言葉通り、下は完全な暗闇に包まれてその先がどうなっているのか全く視認する見る事が出来ない。
万が一ここから落ちるような事があったら―――想像した先に待ち受ける文字は『死』意外に想像する事は出来なかった。
他のプレイヤー達も同じことを考えいたのか、暗闇に包まれた橋の下をある者は強張った表情で、ある者は敢えて視線を逸らしている。

ディンゴ「あ、オズマ君!オズマ君も本当に来てたんだ!」

そんな、息が詰まりそうな空気が漂っていた中で、俺に対して陽気に声を掛けてきたのは前回のリアルマネーゲームで俺が100万円のチャンスをフイにするのと引き換えに、結果的に助ける事になったプレイヤーのディンゴだった。

俺「そー言うお前もな……」

何でまた、こんな事に向いてなさそーなコイツが参加者に選ばれたのか?そもそも何故こいつはリアルマネーゲームなんかに二度も参加を希望したのか、まるで想像に至らなかった。
金欲しさに危険を冒すような奴には到底見えないのだ。

ディンゴ「オズマ君、前回は君に一方的に助けられて、迷惑かけちゃったけどさ――今回は大丈夫だよ!なんたって今回は君も僕も最初から仲間同士だからね!」

これから何のゲームを始めるかもまだ知らされてない中で、何を根拠にそんな楽観的な事を言ってられるんだこいつは?
そりゃ確かに連中は今回は、限られた賞金ゲットの権利を奪い合う様なのではなく、全員がそれぞれ1000万円を得られる可能性が、全員1000万円ゲットもあり得るなどと言ってはいたが、奴らの事だから裏がある可能性は極めて高く、少なくともその事を少し想像すれば浮かれてなどいられないはずだろうに。

ザザ「そんな馴れ合いなんかよりも……俺達はここで何を……やればいいんだ」

言葉を短く切りながら話しながらそう言ったのは、今は地下牢に閉じ込められているが、このゲームの為に強制転移で牢から出てこの場にいるラフコフの赤眼のザザ。
すると背の高い男のプレイヤーが眉をひそめて口ずさむ。

「そろそろ説明してもらわないとな、一体アイツらは僕たちにここで何をさせるつもりなのを……」

ガチャモン「あらよっと!」

モック「そらよっと!」

ようやく、俺達に遅れて転移で出現し、俺達が立っている橋の上に出現したのはガチャモンとモックだった。
こいつらから一通りの説明を聞かない限りは、俺達も何を始めればいいのか分かるはずもない。

ガチャモン「さてと、第二回リアルマネーゲーム『地の底からのロッククライミング』にようこそ!」

モック「その名通り、皆さんにはこれからロッククライミングをして頂く事になりますですな~」

ロッククライミング、つまり俺達はこの崖を登り、ここからでは中々見えない頂上を目指せと言う事らしい。

俺「ただ登るだけで1000万円くれるのか?」

ディンゴ「そ、そうだよ!競い合いとかじゃないとか言ってたけど、本当なの!?」

俺が訝しむ様に質問し、ディンゴがそれに追従するように気弱そうな口調で問い詰めると、ガチャモンとモックは数秒間、互いの顔を見合わせた後、俺達の方を再び振り返り口をそろえて言った。

モック「ええ、そりゃもう!競い合う必要も、先着順で賞金額が変わるような事もございませんですからな~」

ガチャモン「君達が、このゲームから生還した時、その人達はもれなく1000万円獲得の権利を正式に得る事になるから、安心してね」

ディンゴ「ほ、本当に!?」

奴らのそんな言葉、特にガチャモンの言葉に俺は妙に引っかかるのを感じた。俺達がゲームから生還した時、そいつはもれなく1000万円獲得の権利を正式に得ていると……すると、俺達の目の前に一斉にそれぞれ、一本の金の延べ棒が出現していた。

ザザ「こりゃ……一体何の……ガラクタだ?」

モック「ガラクタ何て言っちゃいけませんですぞ!これをもってこのゲームをクリアする事によって、この金の延べ棒一本に付き1000万円をSAO生還後に獲得すると言う、いわば証とでも言うべき代物なんですからしっかりと持ってるんですぞ!このアイテムをアイテムストレージに入れる事が出来るのはあくまで、ゲーム生還後ですからな~」

ザザ「下らねぇ……演出だな…」

ひとまず俺達は全員、金の延べ棒をそれぞれの装備や幾負の中にしまう事にした。ロッククライミングで1000万円を得る事が出来ると言っているが、そこには当然、何かの裏があるに違いない―――そして、奴らのやる事は何時だって俺達の想像を大きく裏切る事でもあるのだった。 
 

 
後書き
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