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『A.H』

作者:零那
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『絶望と幸せ』



『守られなかった約束にいちいち傷ついてみたりしてたんだ』

貴女に言われて気付く。
私は未だに傷ついてた。
あの頃に支配されたまんま。

『僕らはいつか幸せになるために生きて行くんだって思う日があってもいいんだよね』

幸せなんて何処に在るのか、何なのか、解らないけど、なれたらいいな...なんてたまに想ってしまうのも事実で...。

『目の前の悲劇にさえ対応できずに遠くの悲劇になど手が届くはずもなく』

どんな綺麗事を並べたって救えなかった悲劇が在る。そんな私は誰にも何も出来ない。救えない。たった1人の仲間さえ...。

絶望の中でも貴女だけは其処に在った。だから何とか生きる事を選べた。

夢や希望語る前に、目の前の悲劇を無くしたい。そう確かに強く想った。そんな矢先だった。

絶望と共に奮い立たす想いを連れてくる。生かされる。生きてなきゃ駄目だと想わされる。

貴女も、幸せになっていいんだよ。


 
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