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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2173話

 炎獣の件があってから、数日……現在の俺は、ミロンガ改に乗ってジンやシグー、ストライクダガーといった機体と戦っていた。
 勿論それは、本当の意味での戦いという訳ではない。
 あくまでもペイント弾を使い、模擬戦用のシステムを組み合わせてのものだ。
 ……ミロンガ改で模擬戦と言われて思い出すのは、シーマ艦隊と戦った時の模擬戦だろう。
 俺達とシーマ艦隊の面々くらいしか知らないが、この世界で初めてシャドウミラーの機体の性能が公にされた戦い。
 もっとも、当時はビームマシンガンはともかく、ジオン軍で使っていたシステムではエナジーウイングの能力だったりを使う事は出来なかった。
 そもそも、エナジーウイングであるとすら、システムの方では認識出来なかっただろう。
 そうである以上、あの時に見せたミロンガ改の能力はあくまでも限定的なものであって、そういう意味では今回の戦いこそが本物の戦いという事になるのだが。
 とにかく、何をするにしても、色々とストレスがあった以前の戦いとは違い、今回の戦いはやはりその辺りが自由なのが非常に嬉しいし、助かる。

「っと! そっちは甘いぞ!」

 そう言いつつ、エナジーウイングによる刃状のエネルギーを射出する。
 次々に放たれるその攻撃は、ミロンガ改を包囲しようとしていたジンとストライクダガーの集団に降り注ぎ、次々に撃破判定を下していく。
 動力炉はUC世界のミノフスキー粒子を使った核融合炉となったので、出力自体は上がっているのだが……それでも、MSの操縦には必ずしもそれだけで十分という訳ではない。
 ただ、模擬戦の相手はルナ・ジオン軍。……つまり、シーマ、ラル、ゲラート、ダグラス、アンリ、ガトー……といった者達の部下で、当然のようにその能力は高い。
 とはいえ、それはあくまでも一般人としてはの話であって、精鋭と言っても結局はそこまで極めて強力……という訳でもない。
 であれば、こちらとしてはそこまで手こずったりはしない。
 まぁ、俺と戦って生き残る事が出来れば、正直なところそれはかなりの強さを持つという事を意味してるので、頑張って貰いたい。

「っと!」

 そんな風に考えていると、こちらにザクマシンガンを向けているシグーに気がついた。
 本来ならシグーには専用の武器があるのだが、このUC世界においてはザクマシンガンの方が入手しやすいし、何より自分が使い慣れている武器というのも大きい。
 結果として、シグーの持つ重突撃機銃やバルカン砲を内蔵した盾よりもザクマシンガンの方が好まれる事になった訳だ。
 一瞬前までミロンガ改のいた場所を通りすぎていくマシンガンの弾丸の数々。
 それを、俺はエナジーウイングを使った普通では到底出来ないような機動をしながら回避していく。
 向こうもそれには驚いたらしく、攻撃の手が緩められる。
 だが、ミロンガ改を前にその選択肢は自殺行為以外のなにものでもない。
 一瞬だけ動きを止めた的に向かい、俺はビームマシンガンを次々に撃ち込んでいく。
 その攻撃で数機が撃破扱いとなり、その機体は大人しく戦場から去っていく。
 さて、次……っと。
 こっちに飛んでくるヒートホークをスラスターで機体を回避し、仕返しとばかりにそちらに向かってビームマシンガンを撃ち込む。
 にしても、まさかヒートホークを投げてくるとは思わなかった。
 いやまぁ、ヒートホークはそこまで場所をとる物じゃないし、それこそ投げつけるような真似をして純粋に消耗品として考えれば、そこまでおかしな話でもない……のか?
 そんな風に考えつつ、こっちに攻撃してくる敵を次々に撃破していく。
 そうして、残ったのは10機に満たない数の敵。
 当然のように、この時点でまだ生き残っているという事は、相当の強さを持つ敵な訳だ。
 こっちとしても、油断するような真似をすれば足下をすくわれかねない程に。
 そんな中、3機の黒いシグーが一斉にこっちに向かって突撃してきた。
 その3機は一糸乱れぬ様子で一直線に並び……正面から見る限りでは、完全に1機のMSにしか見えない……訳ではないが、かなり見にくい。
 まぁ、ここはクレイドルで重力のある場所だ。これが無重力なら、動きを合わせるのも簡単だったのだろうが……基本的に走りながら、時には背後のスラスターを使っての移動となれば、黒い三連星といえども、完全に動きを一致させるのは難しいだろう。
 そう、現在俺に向かってきているシグーに乗っているのは、黒い三連星だ。
 本来ならS型に乗っていたのだが、こっちに乗り換えたのは、やはりSEED世界のMSにUC世界の核融合炉を積む事が出来るようになったのが大きいだろう。
 その出力に耐えられるように機体構造も若干改修され、結果として単体でザクと同程度の性能を持つようになった。
 これなら、技量の差でカバーしなくても、普通に戦えるという事で、黒い三連星もS型からシグーに乗り換える事を許容したのだ。
 ルナ・ジオン側としても、やはり自分の国のエースパイロットの3人がジオン軍のMSに乗っているというのは歓迎出来る事ではなかったので、そんな黒い三連星の判断を喜んで受け入れた。
 ガイア達は、MSの黎明期からMSを開発してきた者達だ。
 そうである以上、ザクという機体に思い入れはあったのだろうが……それでも、ルナ・ジオンの為を思って乗り換えてくれたのだ。
 ……うん、もしツィマッド社との交渉が上手くいってヅダを入手出来たら黒い三連星用のMSとしてもいいのかもしれないな。
 この場合、幸いという表現が正しいのかどうかは分からないが、ヅダというのは基本的に宇宙空間での戦闘を前提としている機体らしい。
 地上で戦闘が出来ない訳ではないのだろうが、それでも結構性能が落ちるとか。
 そうである以上、やはりヅダを入手したら宇宙で使うべきだろう。
 もっとも、ルナ・ジオンの本拠地は月で、若干ながら重力がある以上、もしかしたら地球程ではないにしろ、月面での戦闘ともなれば性能が落ちる可能性は否定出来ない。
 とはいえ、そうなったら別に無理に月で使わなくても、宇宙空間で使えばいいだけの話だ。
 こっちとしては、ジオン公国や連邦軍と戦う事になる可能性が高い訳で、そうなれば当然のようにこちらとしては本拠地の月よりも遠い月周辺で迎え撃つのが最善なのだから。
 とはいえ、月の周辺にはバルジやリーブラ、ニヴルヘイムといった機動要塞が配置されている。
 そうなれば、やはりと言うべきか当然と言うべきか、戦いそのものは月ではなく宇宙で行われる事になる可能性が高いのだが。

「っと、甘い!」

 考え事をしている間に近づいてきたガイアのシグーの攻撃を回避する。
 一応ミロンガ改の能力は基本的に問題なく使ってもいい事になっているのだが、それでもバリアは許可されていない。
 ジン、シグー、ストライクダガーの持つ武器で、ミロンガ改の持つバリアを防ぐのは不可能だというのが、この場合は大きい。
 攻撃を完全に無効化するというのであれば、それこそ模擬戦をする意味はない。
 だからこそ、こちらとしてはバリアを使わないようにとしている訳だ。
 スラスターを使い、3機のうち前の2機が行うマシンガンとバズーカの攻撃。
 その一撃を回避しつつ、俺は再び前に出る。
 ジェットストリームアタック。この攻撃は、以前S型に乗っている黒い三連星と模擬戦をした時も見た。見たが……今回それと違うのは、敵が3機だけではないという事だろう。
 黒い三連星の攻撃を回避した俺に対し、まだ残っていたエース級の面々が攻撃を集中してくる。
 特に鋭い一撃を放ってきたのは……ラルか?
 基本的にラルの戦闘は、射撃に特化してるとか格闘に特化してるとか、そういうのではない。
 双方、どちらも得意なのだ。
 なので、結局のところは万能型と言ってもいいのかもしれないが……いや、ラルの容姿を思えば、万能型、もしくは天才型という言葉はちょっと似合わないような気がしないでもない。
 そんな風に考えつつ、俺はミロンガ改のエナジーウイングを使って、とにかく攻撃を回避し続ける。
 こっちに攻撃をするのは、別にラルだけではない。他にもこちらとの間合いを詰めて、ヒートホークを振るおうと考えているような奴も決して少なくはない。
 ……それこそ、ガトーとか、な!

「やるな!」

 ヒートホークを振るうというその一撃だけなら、そこまで気にするような事ではない。
 だが、ガトーと思しき相手は、こっちの回避運動に合わせるようにして、ヒートホークを振るってきたのだ。
 その一撃は、まさに強力極まりないと言ってもいい。
 ただ、そうなればそうなったで、その一撃に対処するのも決して不可能……という訳ではないのだ。
 向こうがこっちの動きを予想して動いてくるのであれば、こちらもそれに合わせて行動してやればいいだけだ。
 勿論、それがそう簡単な話ではないというのは分かっているし、言われてはいそうですかとそのような真似が出来るのであれば、それこそエースパイロットが量産される事になるだろう。
 だが、それが出来るからこそ、俺はエースパイロットとして……いや、シャドウミラーの中でも最高の力を持つパイロットとして、この場に存在しているのだ。
 こっちに向かって伸びてくるヒートホークを、それこそ命中する直前に更に機体を加速させ、その動きを回避する。
 これは普通のスラスターの他にエナジーウイングという2つの推進装置を持っているからこそ、可能な事だ。
 ……別にこれに関しては、精神コマンドの加速とかそういうのを使った訳ではない。
 正確には、この2つ以外にも幾つかスラスターの類は存在するんだが……取りあえず、今はそれは関係ない。
 ヒートホークの一撃を回避し、そのまま左手に持っているビームサーベルでガトーの乗るシグーの胴体を切断――といっても模擬戦のシステム上での事だが――する。
 当然のようにその一撃でガトーはその場で撃墜判定を受けてその場から待避していくのだが、それで残っている者達の戦いが止まる訳ではない。
 ガトーを倒した俺を狙い、黒い三連星が距離を縮めてくる。
 向こうにしてみれば、ガトーを倒した今がチャンスだと、そう思ったのかもしれないが……生憎と、こちらとしてもそんなやり方には慣れている。
 ガトーを倒した左手のビームサーベルではなく、右手のビームマシンガンを向ける。
 殆ど狙いをつけてないような一撃ではあったが、俺のパイロットの性能……PPを消費して上げた能力値やスキル、そして何より幾多の戦場をくぐり抜けてきた俺にとっては、この状態で敵に攻撃を当てるのはそう難しい話ではない。
 黒い三連星の先頭は、リーダーのガイア。
 普通なら敵の攻撃が集中するような場所にリーダーがいるのはどうかと思うが、今回に限ってはそれは問題ではない。
 何故なら、向こうにしてみれば今まで戦ってきた相手というのは、あくまでも連邦軍でしかないのだから。
 それこそ、MSに比べると一段……場合によってはそれ以上に落ちる兵器の数々。
 だからこそ、こうして俺の前にも立ったのだろうが……それが間違いだったというのは、次の瞬間に判明する。
 何故なら、放たれたビームマシンガンの弾丸が、次々にガイアの乗る黒いシグーの身体を貫いた。……これもまた、模擬戦用のシステムの判断だが。
 そうしてジェットストリームアタックをしている途中で、ガイアは撃墜扱いとなり……黒い三連星の中で残っているのは、マッシュとオルテガの2人のみ。
 そして、マッシュはガイアが脱落したにも関わらず、特に気にした様子もなくこちらに攻撃をしてくる。
 両手に持ったザクマシンガンの連射。
 まるで、俺がガイアを倒したビームマシンガンの連射の仕返しだと言いたげなその行動だったが……

「甘い」

 短く呟きつつ、俺はテスラ・ドライブとエナジーウイングの両方を稼働させて、空に大きく飛び上がっていく。
 ミロンガ改にあって、ジンやシグー、ストライクダガーといった機体にない機能。
 それは、ミロンガ改は自由に空を飛べるという事だ。
 バリアと違って、空を飛ぶという能力は禁止されていない。
 ……もっとも、空から延々と一方的に攻撃をするのは禁止されているが。
 だが、それは短時間なら認められているということだ。
 つまり……こういう風に!
 空を飛んだミロンガ改のエナジーウイングから放たれる、刃状のエネルギー。
 次々に放たれるそれは、マッシュとオルテガの二人が操るシグーを急速に傷つけていく。
 そうして十分に弱らせたところで、俺は一気にミロンガ改を下降させていき……ビームサーベルを振るう。
 こうして、俺はルナ・ジオン軍のエースパイロットや精鋭達との模擬戦を続けるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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