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『A.H』

作者:零那
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『願い』



『声にならない叫びが聞こえるようで胸が張り裂けそう』
貴女はいつだって苦しそうで...私は貴女の心の内側を少しだけ解った気で居た。
そして救われていた。

『どうしてこんなに私はひどく無力で愚かで...』
私は貴女に何も出来ない。
涙を拭うことも、抱き締めることも、其の手に触れることさえ不可能で...

『強くありたいと願うあまりに君は涙と共に何かを隠した。私だけの為に』
貴女も私達の為に何かを隠した。隠し続ける気でいる。

それは貴女が貴女で在る為に?
それとも私達の為だけに?

今貴女が見る景色は『とびきりの景色』になったかな?
それとも絶望的な景色だったりするのかな?

少なくとも、貴女が笑顔で居られる瞬間が在れば...なんて願わずにはいられない。


 
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