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『A.H』

作者:零那
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『華』



貴女は其処に咲いていた。
たった独りきり、凛と美しく。
例え孤独だったとしても、救われた私がいる。
そしてそれは決して私1人なんかじゃないってこと。

貴女に出逢えたのは必然。
いつか貴女に伝えたかった。
貴女は命を救える人なんだと。
私は貴女に救われたんだと。

貴女が赦してくれた。
『泣きたいだけ泣いてもいい。
涙枯れてしまう位』
『大声で叫んでも良い。
声が枯れてしまう位』

私は、産まれて暫くして失ったものを、探す旅をはじめることにした。


 
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