| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

FILE50 オズマとレイナ救出!再び動き出すガチャモンとモック

オズマ、ついに半年以上もの間、レイナに対して溜め込み続けた劣情を発散!迷宮区の小さな空洞内で、他者の眼が届かぬことを良いことに、幾度も――幾度も――幾度も!!溜め込み続けた欲望を吐き出し続けるオズマ!そして、それをひたすら受け止め続けるレイナ!

繰り返し、繰り返し行われ、既に水に濡れた二人の装備は乾いていたにもかかわらず、オズマはひたすらレイナの白く、か細い肢体を味わい尽くし――――すでに日付も変わり、早朝となった!!



レイナ「…………」

俺「……やり過ぎたか?」

俺は既にとっくに乾いていた装備を身に付け直した状態で、そう呟いた。レイナの方は未だに一糸まとわぬ姿の状態で、床に倒れ込んだままだった。
こんな事でHPバーは減ったりはしないが、流石に疲労感は感じるようで、レイナは息遣いをしながら、普段に比べて格段にゆったりとした動きで、よろよろと起き上がったのだった。

レイナ「……ここまで付き合わされるなんて予想外だわ」

ジト目でレイナは俺を見ながら、呆れ混じりな、そんな事を言って来たのだった。

俺「そう責めるなよ、お前だって了承してくれた上での事だったろ?」

レイナ「……別に、後から文句何て言わない」

そんな、何とも言えない微妙なやり取りの中でも、何度か空洞の外からはカオスフォームドックの鳴き声が聞こえてきた。

俺「おいおい、とっくに日付変わってるってのにまだ、あの犬いやがるのかよ……」

レイナ「……どうあっても、ここから私達から離れる事はないみたいね」

俺「やっぱり、多少の危険は覚悟のうえでここから出るっきゃないかもな」

俺もレイナもHPはポーションで回復済みだった。HPがフルの状態であれば、空洞の穴から出て、ハシゴを伝った直後に襲われたとしても、HPを全損するような事は流石に無いと言える自信はあった。
そうすれば、そのまま逃げ切ると言う選択肢もあり得るのだが―――

レイナ「……空洞の外に出て、どうやって移動して逃げ切るか判断が付き難いわ」

俺「こんなところに来るのは初めてだからな」

ここが既に一度訪れた事のある、マッピング済みのエリアであれば、それを頼りに逃走ルートを事前に確定させた状態で行動できるのだが、ここは始めてくる場所なのでどこに逃げれば良いのかが全く分からない。

俺とレイナと外の犬は下水路を流されてここに初めて辿り着き、その後すぐにハシゴと、その先にある空洞に入れる穴を発見したので、周囲を確認している余裕など無かった。

レイナ「……私の方が防具の強度は高いから、私が先に出て、カオスフォームドックを相手にする」

俺「そりゃ、頼もしいがな。それでそれじゃあ頼むぜって、すんなりと任せるのは――――」

気が引ける、と俺が言う直前だった。外から俺とレイナが同時に聞いたのは、犬型Mobがダメージを受けた時にあげる悲鳴のような鳴き声だった。

俺「なんだ?誰かが来て、カオスフォームドックを攻撃したか?」

俺はそれなら、この上なく助かると思い、そう口走ったが、直後にレイナが――

レイナ「……けど、カオスフォームドックに攻撃は一切効かないはず」

レイナの言う通り、奴にはあらゆる攻撃が効かないはずだった。だとしたらカオスフォームドック以外にもラビリンスドックが湧出(リポップ)して、そいつを攻撃しているかだろうか?

キリト「その中の人、誰かいるんだろ!?もうカオスフォームドックは倒したから、出て来ても大丈夫だ!」

空洞の外から聞こえてきたのは、キリトの声だった。誰かに助けられたのはありがたいが、まさかキリトがこんなところを訪れた事や、こちらの攻撃が一切通用しないカオスフォームドックを倒した事に驚きつつも、俺とレイナはそのまま穴を通り、梯子を下りて空洞から脱出すると、俺達の目の前で待ち構えていたのは、たった一人の黒衣の剣士――キリトだった。

キリト「オズマにレイナ――だったのか?」

俺「見ての通りだよ。取りあえず、助かったぜ。ありがとな」

レイナ「……ありがとう」

俺とレイナがキリトに恐らく初めて、礼の言葉を口にすると、キリトは『別に大したことじゃない』と俯き加減気味にそう答えていた。

今年の4月頃に何の前触れも無く最前線から姿を殆ど見せなくなり、フロアボス戦にも参戦しなくなったキリトだったが、それから2か月後の6月の後半ごろに、またしてもキリトは何の前触れも無く戻ってきた。

何となくだが、キリトの雰囲気は以前と異なり、元々明るい性格でもなければ、活発に人付き合いをするタイプでもなかったキリトだったが、今のキリトは以前にもまして近寄りがたい雰囲気を出しており、以前はキリトとコンビを組んでいたアスナも容易に声を掛け難い状態だった。

キリト「取りあえず、2人とも無事でよかったな……オズマとレイナはMBTの主力で、攻略組に必要なプレイヤーだしな」

俺「実力やレベルを見てそう言うなら、お前もその攻略組に必要なプレイヤーって事だな」

キリト「いや――別に俺なんかは」

キリトは相変わらず、俺に目を合わせないまま妙に自分を卑下するような言葉を口にしていた。そんなキリトに対して、珍しくレイナの方から自発的に口を開いたのはその時だ。

レイナ「……どうやってカオスフォームドックを倒したの?」

俺「ああ、そうだよな。あの犬っころ、どんだけ攻撃しても剣が身体をすり抜けてまるで効きやしねーんだけど、どうやったんだ?」

キリト「ああ、俺のカーソルを見てみろよ、神聖属性のアイコンがあるだろ?」

俺とレイナはキリトのカーソルを確認してみると、確かにそこには神聖属性を現すバフが掛かっているアイコンが表記されていた。

俺「それが、カオスフォームドックを倒すのに必要だって事か?」

キリト「ああ、第31層に教会があっただろ?あそこの神父にそこそこの金を払えば神聖属性のバフを一定時間掛けてもらえるから、その状態ならカオスフォームドックにダメージを与えられるんだよ」

俺「それ、アルゴに金払って買った情報か?」

キリト「ああ、まーな」

その後、キリトにここからは壁際の細い道を伝って出られる事を教えられて、俺とレイナはしばらくはキリトについていき、そこから脱出したのだった。

そして、数日後に攻略組は第31層のフロアボス戦に挑む事になった。道中出現するカオスフォームドックを倒す為に1パーティー6人の内、最低でも一人は教会に依頼をして、神聖属性のバフを得た状態で、カオスフォームドックの討伐を担当する事になったのだった。

同日中に第31層のフロアボスは攻略組の手によって討伐されたのだった。



※ ※ ※


ユッチ「いや~、フロアボス戦お疲れっすオズマさ~ん。それはそうとオズマさん、僕がシリカちゃんを紹介したあの日、ずっと迷宮区に籠ってた見たいっすけど……何かしてたんっすか?」

第31層のフロアボス戦が終了し、第32層の転移門を開放した直後、早速第32層の主街区にやって来たユッチが興味津々に、俺とレイナが初めて如何わしい行為に及んだ、あの日の事を問いただしてきた。

俺「あの、カオスフォームドックってのに追い詰められてて、安全地帯の空洞に籠ってたんだよ。俺もレイナも神聖属性のバフが無かった状態だから手の打ちようが無かったんでな」

レイナ「レイナさんと二人っきりで一晩!?」

ユッチが、鼻の穴をデカくして、大声でそう叫ぶ。言ってから俺は、余計な事を口走ってしまったと軽く後悔した。

ユッチ「一体何があったんすかオズマさん?ここだけの話、僕にだけ二人きりで過ごした一夜を聞かせて下さいっすよ~」

俺「だから丸一日、籠城してただけだっての。つまらねー事で詮索するなっての」

ユッチ「えぇ~、本当に何にもなかったんっすかオズマさ~ん?僕がレイナさんと二人っきりで狭い場所で一晩過ごすなんて事になったら、頭の中パニックになっちゃいそうっすよ~」

その気持ちは俺も分かるつもりだ。今思えば、レイナが俺の目の前で下着姿を晒した時からの俺の思考はかなり平常時とは変貌していたと、今思えばつくづく実感している。

ユッチ「あ~あ、オズマさんにはレイナさんがいて、キリトの野郎には―――認めたくないけどアスナさんがいて!僕の希望はやっぱりシリカちゃんだけじゃないっすか~」

俺「いつシリカがお前の希望になったんだよ」




一方その頃、ガチャモンとモックの二人は、プレイヤー達が決して自発的に立ち入る事の出来ぬ例の体育館にて――― by立木ナレ

ガチャモン「ねー、モック。僕が提案した身内動画part2はちゃんと作ってくれてるんだよね?僕は長々と待ち続けるってのが大嫌いだってモックも知ってるでしょ~?」

モック「はいはい、ちゃんと作ってますですよ。こちとら不眠不休で作業してるって言うのに、アンタて人は何もかも人任せで―――その癖、目立つ場面ではアンタばーっかり持ってくんですから、全く脇役ってのは辛いもんですな~」

ガチャモンはモックに対して全プレイヤー達へ向けた身内動画の第二段の政策を促し、モックはその作業に追われ続けていた。 by立木ナレ

モック「生き残ってる人達も前に比べればある程度減ってるもんですから、作るのも少しは楽になってはいますけどね、何せ身内たちがプレイヤーの人達に対して意外な事を言ったり、信じられないような行動に及んでるネタを掴むのが中々大変でして―――ぬおっ!?」

ガチャモン「もぉ~、急になんなのさモックぅ~。急に変な声上げちゃって、真面目に作業してくれないと、コブラツイスト決めて泣かせちゃうからね!」

モック「いやぁ~……こ、このネタはプレイヤーさんが一人泣く可能性が高いかもしれませんですな~。何せ大切な妹さんがゲーム内の事とは言え、こ、こんな事になっちゃってるんですからな~、下手したら殺意に憑りつかれて血を血で洗う惨劇になっちゃわないか心配ですぞ……」

ガチャモン「おお~、いいねいいねそれ!これだから身内動画は面白いんだよ~。自分達がこのSAOの世界に囚われている間、家族や友人たちに様々な事が起きて、中には取り返しのつかない事態に発展してるケースだってあるってのにさ、プレイヤーの皆は何もできないって言うジレンマが最高なんだよねぇ~」

モック「そ、そうなんですがね―――こればっかりは、プレイヤー当人が直接介入できちゃう問題でもありますからな~……本当にこのネタ使っちゃって大丈夫なのかどうか心配になってきちゃいましたですね~」

ガチャモン「良いの良いの、僕たちの目的はこのソードアート・オンラインの内部データを収集するだけじゃない。プレイヤーの皆に対して精神的な揺さぶりを掛けられるだけかけて―――貴重な実験データも集めなくっちゃいけないからね」

モック「そうですな~、ボスの目的は色々とややこしくて、身の丈に合わない位に壮大ですからな~」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧