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仮面ライダーエグゼイド この手の中

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第十七章

「このことを約束する、ではだ」
「これからですね」
「明日の決戦のことを話していこう」
「あっ、そういえば」
 ここで天空寺があることに気付いた、その気付いたことはというと。
「画材眼魔と音符眼魔に連絡していなかったよ」
「僕も日向審議官さんに」
 宝生も日向恭太郎のことを思い出した。
「連絡していなかったよ」
「それじゃあその人達にも連絡してね」
 明日那が二人に応えて述べた。
「そうしてね」
「はい、そのうえで」
「皆で黎斗さんから詳しいお話を聞こうね」
 天空寺と宝生は明日那の言葉に応えすぐに連絡して宝生達が勤務している病院に向かった、そしてライダー達が普段集まっているその部屋で檀からの話を聞いた。
 その話を全部聞いてだ、日向は腕を組み言った。
「そこまでのことになっているとは」
「スサノオのことはなりか」
「想像していなかったであるか」
「私も考えていなかった」
 日向は画材眼魔と音符眼魔に正直に答えた。
「正真正銘の神が関わっているとは。しかし」
「納得出来るなりな」
「日向さんもそうであるな」
「出来る」
 納得がとだ、日向は二人の眼魔に答えた。
 だがここでだ、こうも言った日向だった。
「しかし神が相手となると容易な戦いにはならない」
「はい、恐ろしく辛く激しい戦いになります」
 アカリが日向にすぐに答えた。
「これ以上はないまでに」
「そうだね、これまでの戦いよりも遥かに」
「そしてです」
「長い戦いになる」
「スサノオは本当に世界を征服するとか滅ぼすとかはどうでもよくなっているんです」
 アカリは日向にこのことを話した。
「もうそれよりも」
「自分が人間、つまり仮面ライダー達と戦うことで人間を見て楽しむ」
「そうすることに退屈から逃れることだけを考えています」
「退屈、それは人間にとって最悪の災厄の一つである」
 日向はアカリの言葉を聞いて述べた。
「だから人間はあらゆることにその全てを注ぎ込んできているのだから」
「ゲームも然りだ」
 全て話した檀が述べた。
「人間は退屈を忘れる為にゲームを製作し楽しんでいるのだからな」
「そうだな、そうした意味ではスサノオは俺達と同じだな」
 九条も檀のその意見には同意だった。
「退屈を逃れるということではな、しかしな」
「俺達の退屈は今の人生だけだがあいつは永遠だな」
 花家はスサノオが神あることからこのことを指摘した。
「神だから死ねない、永遠に異次元の牢獄の中にいる」
「出ることは出来ない、だからだな」
 鏡も会話に加わった。
「俺達との戦いに退屈を紛らわせる手段を見出して戦っているんだな」
「その通りだ、今この男が話した通りだ」
 アランは九条達にその通りだと答えた。
「スサノオは全てその為に動いている」
「だから俺達を生み出したか。しかしだ」
 パラドは面白そうに笑ってアランの言葉に応えた。
「俺達もライダー、つまり人間となるな」
「どんな姿形でも心が人間なら人間だ」
 こう答えたのは深海だった、身体がバグスターのものであってもというのだ。
「オルフェノクでもアンデットでもワームでもな」
「じゃあ私も人間なのね」 
 明日那は深海のその言葉からこのことに気付いた。
「そうなるわよね」
「はい、その通りですぞ」
 御成は明日那の今の言葉に即座に答えた。 
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