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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE46 再開を誓って――茅場晶彦の旧友?


連続!怒涛!そして―――圧倒的!オズマと重装戦士プレイヤーのデュエルは、オズマのソードスキルを4連続で発動するコンボにより、オズマの完膚なきまでの勝利を収めたのであった!

仲介人が見ている手前。形式上ではあるが、ホームはオズマらが手持ちのコルをはたいて購入。――そして、それをケイタとマオが同額のコルで買い取り、2人はオズマらに転移結晶と回復結晶を提供したのであった!! by立木ナレ



ケイタ「オズマ君だっけ、本当にありがとう。君のおかげで、迷宮区に潜ってる仲間達に最高の報告が出来るよ」

リーダーのケイタは何度も俺に礼の言葉を述べていた。ギルドメンバー全員で金を溜めて、手に入れようとしていたホームとだけあって、是が非でも手に入れたかったのだろう。

マオ「もしかしてさ、オズマ達ってその―――攻略組の一員だったりする?」

俺「ああ、そうだな」

流石にあんな戦いを見せれば、俺達が攻略組である事に気が付くのは無理もないだろう。別に特に隠す必要も無い事なので、俺は即座に認めた。

マオ「やっぱり攻略組って凄いわね、ねーケイタ。この分だと、アタシ達が攻略組に入るって言う目標は、はるか遠いんじゃないの~?」

マオがからかう様に笑いながらケイタの肩を叩くと、ケイタは苦笑しながら『た、確かにな』と言ってから話を続ける。

ケイタ「う~ん。ぶっちゃけ僕も心配になってきちゃったな~……攻略組に入るには、あれくらいの腕前が求められるんだと思うと」

レイナ「……心配し過ぎよ」

攻略組に入るまでの道のりを不安に感じるケイタに対して、初めてレイナの方が、この二人に対して自発的に口を開き、そう言い、更に言葉は続く。

レイナ「……オズマは、攻略組の中でも飛び抜けて強い人だから……普通は幾らなんでもあそこまで強くなるまでも無いわ」

エルダ「だってさ、オズマ君。レイナちゃんがこんなに褒めてくれるなんて、良い事あったじゃない」

妙にエルダがニヤついた笑顔で俺の肩を掴んでじっと見てくる。そのニヤニヤとした笑顔はイラつくが、確かにレイナが人の戦いや実力をこのように称賛するなんて今までなかった事だ―――そして、その異例がまさか俺になったわけだが。

レイナ「……別に、事実だからそう言っただけ」

レイナは素っ気なく目を反らして、そう呟いた。

ケイタ「とにかく、本当にありがとう。僕たちが攻略組に入るのはずっと先になるかもしれないけど、それでも地道に精進しようと思ってるよ。ギルドホームを買うためのお金を仲間たちと一緒に協力して溜め続けたようにね」

ケイタはそう言いながら、ついに我が物になったマイホームを感慨深そうな表情でじっと見上げていた時だった―――

ガチャモン「くすす、ケイタ君ったら手に入れたばかりのマイホームを見て、感傷に浸っちゃってる。本当におじさん臭いな~」

モック「家の内装の事でしたら、内装に軽くハマってる私、コーディネーターモックにお任せくださいですぞ――――!!料金は後払いのローン支払いでも結構ですからな~」

騒々しいテンションで騒がしく現れたのは、SAOの自称マスコットのガチャモンとモックだった。それまでマイホームを手に入れて、感傷に浸っていたケイタは明らかに嫌そうな表情を浮かべ、マオは敵意の籠った視線を向けるのだった。

マオ「な、なによアンタ!ていうか内装とかアンタに頼まないわよ!アンタなんて、見るからに趣味悪そうじゃない!」

モック「し、し、失礼なぁ!私のセンスを先入観でバカにするなんて聞き捨てなりませんぞ!」

モックは内装を考えるコーディネーターを自称していたが、マオから露骨に馬鹿にされて、憤慨して地団太を踏んでいたのだったが――

ガチャモン「ああ、それに関しては僕もぶっちゃけ、向いてないと思うんだよね」

モック「が、ガチャモン!?」

ガチャモン「だってさ、家の玄関の前にサボテンとか、天井にむさ苦しいgiant馬場の上半身裸体のポスターとか貼ってるんだよ~、むしろ迷惑料を取りたくなるくらいだよありゃ~」

モック「とほほ……こ、ここまでボロクソに言われると、もう、本当に内装コーディネーターの看板は下ろそうかと思っちゃうじゃないですか~」

悲し気に床に顔を向けるモックだったが、別に誰も奴の事を内装コーディネーターだなんて思っちゃいない。

ガチャモン「そんな事よりもモック!ついにケイタ君がギルドメンバー達の協力もあって、ギルドホームを買ったんだから、お祝いしてあげなくっちゃ!」

モック「おお、それはおめでたいですな!マイホームのご購入、おめでとうございます!何かコメントはございますでしょうか?」

モックはすぐに立ち直ると、まるで取材でもしているかのように、マイクをケイタに向けるが、ケイタは当然迷惑そうな表情でマイクを押し返していた。

ケイタ「お前たちに祝ってもらっても嬉しくないよ……それとコメントもノーコメントで」

マオ「せっかく最高の気分なんだから邪魔しないで!」

マオからは露骨に嫌悪されて邪険に扱われるガチャモンとモックだったが、2人はまるで楽しそうに、お互いに顔を見合わせると―――

ガチャモン「くすくす、最高の気分だってさモック」

モック「ぐほほ、さぞ清々しい気分でしょうなガチャモ~ン」

気持ち悪くお互いに笑い合いながら、意味の分からない会話を始めていた。そんなガチャモンとモックに対してエルダが訝しむような表情で口を開く。

エルダ「なにが言いたいのかしらね?言いたい事があるなら、勿体ぶってないで言って見せたらどうなのよ?」

ガチャモン「いやいや、本当に喜ばしい事だと思ってるよ僕は。楽しみだよね~、これから迷宮区から戻って来る仲間達に念願のギルドホームが購入できたって報告してさ。買ったばかりのホームにみんなで一緒に入るんだよね~」

モック「いや~、仲間の力を合わせて手に入れた麗しの我が家……お仲間の皆さんが帰って来るのがもう待ち遠しくて待ち遠しくて仕方ないんじゃないですかね~」

再びガチャモンとモックは『くすす』『ぐほほ』と鬱陶しく笑い合っていた。そして、勝手にしばらくの間笑いあった後、2人とも同時に姿を消したのだった。

ケイタ「やれやれ、折角念願のホームを手に入れて、もうすぐ帰って来る仲間達に最高の報告が出来るってのに、邪魔な横槍が入ったもんだよ」

ケイタが額に手を当てながら、やれやれと言った様子で首を横に振りながらそう言った。

マオ「もう、あんな奴らどうだって良いわよ!そんな事よりも、転移門前で待とうよケイタ。テツオたちにホームを見せて、大騒ぎさせてやりましょう!」

俺「そうしてやれ、仲間たちで協力し合って、手に入れたホームだからな―――仲良くお前らのアジトとして使ってやれ」

俺がそう言うと、ケイタは改めてこちらを振り向くと、改まった表情で綺麗な姿勢で直立し、そして腰を深く下げたのだった。

俺「おいおい……もう、そんな事良いって」

ケイタ「いや、本当に助かったよオズマ。君のおかげで、無事にギルドホームを買う事が出来たんだ。この恩はいずれ帰させてもらうよ」

俺「恩なんてあるかよ、俺等が買ったホームを、アンタらが同額のコルと二つの結晶アイテムで買い取った、それだけの話だ―――だよなエルダ?」

俺はこの話を最初に持ち掛けたエルダの方を向きながらそう聞くと、エルダは片目を閉じて笑みを浮かべて口を開く。

エルダ「そー言う事ね、私達だって得したんだから恩返し何て良いわよ」

ケイタ「けど、それじゃ―――」

俺「もし、恩義に感じてるんなら。いずれ攻略組になって、戦いで貢献してくれ。何時になるか分からないが、フロアボス戦で一緒に戦えるのを待ってるからよ」

少々臭いセリフだったかな―――が、ケイタとマオはそれを聞いて、納得したのか、清々しい表情で頷く。

マオ「本当にサンキューだよ。いつか必ず……アタシらも攻略組に入って、オズマ達と一緒に戦うからさ」

俺「ああ、楽しみに待つとするか」

レイナ「……私も、何時か貴方達が来るって信じるわ」

俺達はケイタ、マオの二人と転移結晶の前で別れる事になった。二人はその場所で、もうすぐ戻って来るだろうギルドの仲間達に真っ先にギルドホームを購入したという報告をする事だろう。

レイナ「……そう言えば、ギルドの名前を聞いてなかった」

俺「あ、そー言えばそうだっけな―――ま、次に会った時に聞けば良いだけだろ」

エルダ「そうね、何れ彼らが攻略組に参加した時にね」




そして、俺達がその後―――マオと再会したのは一年近くが経ってからの事になるのだった。だが、それはギルドとして攻略組に加わったのではなく―――マオは個人として、ソロプレイヤーとして攻略組に加わる事になったのだが、それはまた別の話だ。




一方その頃、現実世界。オズマこと、小田桐弭間の住まいがある、東京都台東区、山谷の事であった 
by立木ナレ


倉崎「オイ、ナマポ爺!テメェま~た、生活保護使ってデリヘル呼んだんだろうが?相変わらず俺らの税金で下らねー事してやがるなくそったれ!」

恭史郎「ナマポ爺に寄生してやがるテメーが何言いやがる!テメェは寄生虫だ!虫けらは虫けららしく地べた這いつくばって、適当なところでくたばりやがれ!!」

オズマの祖父、小田桐恭史郎は隣人である倉崎と馬鹿馬鹿しい喧嘩を今日も繰り広げていた!不毛!無駄!愚行!そんな救いようのない争いごとをこの二人の男達は何年も前から繰り広げていたのであった!

恭史郎「おい時生!テメーもこのクソ寄生虫に何か言ってやれ!なんなら殺虫剤買ってこい!こいつのキタねー面にぶちかましてやれ!」

時生「爺よぉ、殺虫剤買って来るのと、懸賞金ゲットのチャンス、本腰あげるなら、どっちにするよ?」

恭史郎「懸賞金だぁ?どこのどいつを捕まえろってんだよああん!?」

時生「こいつだよ」

時生はスマホの画像を恭史郎とついでに側にいる倉崎にも見せる事になった。その顔を見た――正確には顔と一緒に表記されている名前を見た恭史郎が大声を発する。

恭史郎「茅場晶彦だぁ!?奴がついに賞金首になったってマジなのか!?」

時生「ああ、警察からの正式発表だとよ。これで奴は警察からだけじゃなくて、金目当ての連中からも血眼で追われる事になっちまったわけだ」

時生が他人事のようにそう言い捨てた直後だった、その話を聞き終えた倉崎が大声で笑い始めたのは。

倉崎「だーはっはっはっ!無駄だ無駄だ!警察がどうしようが、金目当てのハイエナ共がどんだけ必死こいたところで、茅場の野郎が捕まるかっての!アイツはそこの知れねー奴だからな!」

時生「んだよ、まるで茅場晶彦を知ってるような口振りじゃねーか」

倉崎「おう、俺と野郎は気に食わねーが、大学時代の同級生だったんだぜ。ま、俺は4年の頃に裏口入学がバレちまって退学になっちまったけどな、わっははははははっ!!」

恭史郎「んな事はどうでもいいんだよ!茅場の野郎を捕まえて懸賞金ったぁおもしれー!弭間の奴の敵討ちも兼ねて、やってやろうじゃねーか!」

時生「孫息子の敵討ちはあくまでついでかよ―――つか、まだ死んでねーよ」 
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