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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE42 閑話・現実世界の小田桐家

 
前書き
今回は閑話なので短めです。 

 
西暦2023年4月上旬、デスゲーム、ソードアート・オンラインが開始されてから既に5カ月が経とうとしていた。
現実世界では未だに連日、各メディアがSAO事件と呼ばれるようになったその事件に関する報道を行い続け、警察によるSAO事件の黒幕とされる茅場晶彦の捜索は続いていた。

そして――当然言うまでもないが、茅場晶彦が開発部長を務め、ソードアート・オンラインを発売した企業であるアーガスへの責任追及も行われ続けていた!

事件の黒幕である茅場晶彦の行方が未だに掴めぬ以上、彼が勤めていた企業であるアーガスに対して被害者家族の恨みや怒りが向くのは必然!アーガスは最早ゲームメーカーとしての正常な機能を失いつつある状態であった!

そして――ここ、オズマこと小田切弭間(おだぎりはずま)の故郷である東京都台東区山谷の自宅アパートにて―――



恭史郎(きょうしろう)「ったく、なんだあの女はぁ!19歳だぁ~?―――んなわけあるかクソったれが!あの女はどう見たって30歳手前じゃねーかよ!」

オズマの祖父、小田桐恭史郎は怒り狂っていた!限られた生活保護費を浪費して楽しんでいる一ヶ月に一度のデリヘル嬢を呼んだ恭史郎だったが。新人で年齢が19歳の娘がいる事を知った恭史郎は早速、その女性を呼んだのだったが―――あからさまな年齢詐称であった!この手の水商売は、店側が雇っている女性の年齢を従来よりも低く公表する事はよくある事なのだが、今回恭史郎が呼び寄せた女性は19歳と公表していながら、その外見年齢は30歳手前!恭史郎は久々に未成年の娘を抱く事を楽しみにしていた分、凄まじい喪失感を味わったのであった!

時生(ときお)「俺が帰ってきた時から、そればっかだなエロ親父が。アンタがデリヘル呼ぶたびに家から出される俺―――俺と弭間の身にもなってみやがれっつーの!」

恭史郎「生意気に説教垂れてんじゃねーぞ!つーか、今は弭間は病院だから関係ねーだろうが!―――所でオメー、またハズマの病院に行ってきやがったってか?」

時生「まーな、相変わらずアイツの隣にはデカい黒人の兄さんが寝たきりで、迫力ある構図だったぜ。確か―――去年できたばっかりのダイシーカフェとか言う店のマスターとかだったか?」

時生は、恭史郎が家にデリヘル嬢を呼んでいる間に台東区にある、息子の弭間が入院している病院に見舞いを見に行っていたのだった。

小田桐時生、恭史郎の親子は息子や孫がSAO事件の被害者となり、病院のベットで寝たきりになっているにもかかわらず、病院でギャンブルの話や金の話ばかりので、病院の看護師や医者、そして他の入院患者及びその家族たちからは白眼視されているのである。

そんな時であった、特に理由もなしに付けっぱなしにしていたテレビでとあるニュースの報道がなされるのであった。

NK(ニュースキャスター)「速報です。先ほど、東京都八王子市の八王子駅で、アーガスの社員である男性が刃物を持った少年に襲われる事件が発生しました」

時生と恭史郎は、自分の孫や息子である弭間も関わっているSAO事件のニュースにふと、目を向けるのだった。

NK「事件を起こしたのはSAO事件の被害者を兄に持つ17歳の少年で、少年の兄は2週間前、八王子市の病院内でナーヴギアによって脳を焼かれ死亡し、その事に対する怨恨で事件を起こしたと思われます」

恭史郎「なんだよ、またアーガスの人間が襲われたってか?これで何度目だってんだ」

時生「どーせ、今回襲われたアーガスの社員とか言う奴だって下っ端だろうよ。何せ黒幕の茅場とか言う奴は相変わらず行方知れずで、上層部の連中は体調不良で辞任しただの、入院しただので雲隠れしちまったからな」

恭史郎は胸糞悪そうに、台所に唾を吐き捨てて、口を開く。

恭史郎「ったく、これだから企業ってのは気に食わねー!特に大企業ってのは、何かあるとすぐに下の連中に何もかも押し付けて、自分らは安全なところに逃げ隠れしやがって!なんだってそんな奴らが俺よりも何倍も高い給料もらってやがるんだ、ああーん!!」

時生「アンタが貰ってるのは給料じゃなくって、生活保護費だっつーの」

恭史郎「うるせー!公務員の連中だって国民の税金から給料もらってやがるんだろ?だったら俺らの貰ってる金だって国民の税金なんだから給料で良いんだよ!!」

時生「にしてもだ―――泥棒市で弭間の奴にナーヴギアを格安で売ったとか言う爺さん、何処の何者だ?俺も少しだけ見た気がするが、帽子で顔が隠れててよく見えねー上に、あんな状態の良いナーブギアをよくもまぁ、格安で売ってくれたもんだな」

恭史郎「どーせ、その辺で盗んだ盗難品だろうが!正規の店舗じゃうれねーから、この辺りの連中に売り付けようって考えただけの事だろ?俺だって何度もやった事だっての!!」

時生「察の世話になって20年以上貰ってる生活保護費を打ち切られるなんて事になっても知らねーぞ、俺は……」

 
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