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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE39 第24層フロアボス、ザ・ジャンボ・スノーマンとの戦い!

2023年3月某日。第24層フロアボス戦が幕を開けた!フロアボスの固有名は『ザ・ジャンボ・スノーマン』名前の示す通り、全長が3メートルを超す巨大な雪ダルマであり、その巨体と雪で出来た身体を利用した、雪玉の連続投擲攻撃や、転がり攻撃を得意としているボスモンスターであった。

配下には定期的に小柄な雪ダルマ型モンスターの『プリチー・ザ・スノーマン』が出現し、ジャンボ・スノーマンの護衛、援護をするのであった!

部隊の編成は、A~Cがキバオウ率いるALSの部隊、D~Fがリンド率いるDKBの部隊、G隊がオズマ率いる部隊、H隊がエギルを始めとした4人組にキリト、アスナを加えたメンバーとなった! by立木ナレ



キバオウ「出てきおったで雪だるま共が!雑魚に気ぃ付けながら、デカい雪ダルマぶっ壊したれ!けど、転がっとる最中は迂闊に手ぇ出したらあかんでぇ!!」

今回のレイドあパーティーのリーダーを務める事になったキバオウが全プレイヤー達に改めて、大まかな指示を出して、戦闘が開始された。
偵察戦の情報通りであれば、ジャンボ・スノーマンは転がり攻撃をしている最中はこちら側のほぼあらゆる攻撃が通用しない、無敵状態になってしまうのだが、その攻撃が終わった後は一定時間、無防備な状態となるので、その時こそ、ソードスキルを思いっきりぶつけてやる時だろう。

ユッチ「へへ、なんだか弱そうなボスモンスターっすね!さくっとやっちゃいましょうよオズマさん」

俺「さくっと倒せる相手かどうかはまだ分からないだろ、何せ相手はフロアボスなんだからな」

ユッチはジャンボ・スノーマンの外見で大した手合いではないと決めつけて、余裕を見せ始めていた。ジャンボ・スノーマンは全長3メートル以上と、フロアボスらしく巨体ではあるが。
その見てくれは、丸い球体状の胴体の上に同じ様に球体状の顔の上に青いバケツ、適当なマジックで書かれたような眼と眉毛と言う、単なるデカい雪ダルマにしか見えなかった。

そして、ジャンボ・スノーマンの周囲にはボスを守るように複数体のプリチー・スノーマンが現れていた。その姿はそのままジャンボ・スノーマンと瓜二つで、サイズがだいたい三分の一程度になったくらいだった


カレラ「デカい雪ダルマだか何だか知らないけど、上等じゃん!ここでLA決めて、アタシがALSのエースに相応しいって認めさせてやるよ!」

ボクスター「待つんだカレラ、僕たちG隊はあくまで優先して倒すのは取り巻きのプリチー・スノーマンの方なんだよ!」

俺達と同じパーティーに入っているALSからのゲストメンバーのカレラは曲刀を構えて、早速戦意を高めていたが、本来の目的を兄であるボクスターが指摘して、宥めていた。

カレラ「分かってるっての!雑魚どもを始末したら、ボスに好きなだけ攻撃して良いってわけでしょ?だったらさっさと周りのチビ雑魚雪だるま共皆殺しにしてやるぅ!」

そう叫びながら、曲刀のソードスキルの3連続範囲攻撃であるトレブル・サイズでコマのように回転しながら右から左へと3連続斬りを放っていた。
攻撃範囲の広さで近くで固まっていた二体のプリチー・スノーマン二体にいっぺんにダメージを与えていた。

が、その一撃だけではプリチー・スノーマンは倒し切れず、HPを残したプリチー・スノーマンは当然、ソードスキル発動直後のカレラに攻撃の狙いを定めていた。

俺「アッチの二体を倒すぞ!ボクスターさんも頼むぞ!」

ボクスター「分かりました!」

カレラに向かってジャンプしながらの体当たりをしようとしていたプリチー・スノーマンに対してボクスターが片手剣で上段からの斬り下ろしで妨害し、更に俺が突進しながらの突きで止めを刺してやった。

俺「うおらぁっ!」

そして、もう一体のプリチー・スノーマンを、上段突進技ソードスキルのソニックリープで、胴体を突き刺し、HPを削り切ってやった。

そんな俺の傍に、別のプリチー・スノーマンが迫って来ていたのだったが、そいつが俺に攻撃する前に、巨大な両手斧のソードスキルで飛び掛かりながらの2連撃技が、スノーマンを瞬殺していた。

俺「そっか、アンタらもプリチー・スノーマンの討伐優先だったんだなエギル」

俺の傍にいた、プリチー・スノーマンを両手斧のソードスキルで粉砕した巨漢の黒人マッチョのエギルに対して、俺はそう言葉を掛けていた。

エギル「そっちこそ、良いフォローをしてやってたな。プリチー・スノーマンは数が多い上に次々と現れやがるみたいだが、今は12人で何とか抑えるっきゃねーな」

エギルのパーティーメンバーである通称アニキ軍団と、普段は二人で行動しているが、フロアボス戦の度にエギルのパーティーに入っているキリトとアスナも、ボス戦開始直後の時点で少なくとも10体以上はいたであろう、プリチー・スノーマンたちを次々と切り倒していた。

俺「一体一体は、攻撃も防御も大した奴らじゃないさ、プリチー・スノーマンの数が減ってきたら、俺達の隊からも何人かはボスへの攻撃に向かわせるとするか?」

エギル「了解した!お互いに、パーティーリーダー同士、メンバー達の残りのHPは気を付けようぜ!」

俺「分かってる、こっちには扱いに困る奴もパーティーに入ってはいるが……お目付け役も一緒だから何とかなると思うがな」

お互いにそれだけの言葉を交わしたら、俺とエギルは再びそれぞれのパーティーメンバーの元に駆け出し、戦闘を続行する。
俺が懸念している、じゃじゃ馬娘のカレラも、ボクスターの助言はなんだかんだで聞き入れたようで、それ以降はHPがフル状態のプリチー・スノーマンに対しては迂闊にソードスキルを使ったりはせず、ある程度弱らせた相手への止めとして使うようになっていた。

だが、焦りや慢心から、初歩的なミスをしてしまうのはカレラだけではない―――残りのプリチー・スノーマンが1体になった時だった。

ユッチ「最後の一体も、これで止めだ!」

ユッチは、最後に一体だけ残っていたプリチー・スノーマンに対して、中級突進技の『ラビットバイト』を食らわせたのだったが、その時のプリチー・スノーマンのHPはフル状態で、しかもダガーは比較的攻撃力が低めの傾向故に、ソードスキルの一撃と言えど、辛うじてHPを半分程度にまで削った程度だった。

ユッチ「あ、しま――って!」

ソードスキル発動後の硬直中に、プリチー・スノーマンは即座に反撃し、雪で出来た身体で体当たりをお見舞いしていた。
その攻撃を食らったユッチが軽くノックバックし、床に転倒するが、次の攻撃が来る前にレイナの2連撃の両手剣ソードスキルであるカタラクトによって、最後の一体のプリチー・スノーマンが倒されていた。

カレラ「おっしゃっ!今度こそボスをやっちまえる!」

レイナが最後の一体のプリチー・スノーマンを倒すと、真っ先に彼らがフロアボスのジャンボ・スノーマンに向かって走り出し、それをボクスターが追いかけていた。
H隊からも早速、黒の防具のキリトが颯爽と雪玉を広範囲に投げ飛ばし続けるジャンボ・スノーマンに向かって襲い掛かっていた。

俺「俺も、ボスへの攻撃に加わるとするか!」

ジャンボ・スノーマンのHPバーは全部で4本で、その内の一本目は既に半分以下となりイエローゾーンとなっていた。
それまでのA~F隊の36人に加えて、ここからは俺達G隊と、エギル達のH隊も攻撃に加わる為、更にジャンボ・スノーマンのHPは激しい勢いで減少する事になる。

だが――奴もこのまま一方的にやられ続けるわけではなく、残りのHPが2割を下回ったところで、例の発動中は無敵になると言う、身体を完全に球体化させての転がり攻撃を始めてきたのだった。

キバオウ「きおったで!デカ雪だるまの攻撃が終わるまで、全員退避と防御に専念や!迂闊に攻撃するんやないで!」

キバオウのだみ声の命令が、フロアボス中に響き渡ると、プレイヤーたちは一斉にそれぞれ、転がり攻撃を始めるスノーマンから逃げる者、盾を持っている者は防御で身を守るなどしていた。

エルダ「私の盾の後ろに隠れたい人はいる?、正面からの攻撃なら、守ってあげられるかもしれないわ」

ユッチ「はいはいはいっす!エルダさんのご加護にあやからせて頂くっす!」

ボクスター「カレラ、君も僕の盾の後ろに隠れるんだ、急いで!」

カレラ「別にあんなの自力で幾らでも避けられるってのに……」

俺達のG隊で盾を持っているのはエルダとボクスターの二人だ。エルダの後ろにはユッチが嬉々として嬉しそうに隠れて、ボクスターの後ろには、兄によって促されて渋々と言った様子でカレラが隠れていた。

俺「レイナ、俺等は自力で奴の攻撃が終わるまで必死に避け続けるっきゃないみたいだな」

レイナ「……問題ないわ、あの攻撃の持続時間は長くないから」

レイナが言った通り、その辺りも偵察戦で概ね、把握済みの情報通りだった。ジャンボ・スノーマンの転がり攻撃はせいぜい10秒強程度の時間を経て終了し、その直後からジャンボ・スノーマンは元の姿に戻るのだが―――攻撃直後のペナルティのような物のせいで、一定時間は完全に無防備と化し、残りの一本目のHPバーが少ない、ジャンボ・スノーマンにとってはまさに命取りの状況が訪れたわけだった。

キバオウ「今やぁ――――!全員でソードスキルを遠慮なく叩き込んだれぇぇぇ!!」

キバオウの絶叫での命令に応じ、レイドパーティーメンバー達の武器が次々とソードスキルを発動し、眩いまでのライトエフェクトと、効果音が響き渡り続けていた。
フロアボスモンスターであるはずのジャンボ・スノーマンのHPバーが見る見るうちに減り続けていき、瞬く間に数ドットを残すまでになったところで、ようやくジャンボスノーマンの行動不能状態が解除されたのだったが。

キリト「でえやあぁぁぁっ!!」

そこから実際に攻撃行動に移る前に、キリトが放った、垂直4連撃ソードスキルのバーチカル・スクエアが一本目のHPバーを完全に削り切ったのだった。

一本目のHPバーを失ったジャンボ・スノーマンは、その場で巨体をこけしの様にフラフラとさせると、盛大に正面から転倒して、大きな音をボス部屋に響かせたのだった。

アスナ「ナイスキリト君!」

エギル「今日も活かした戦いっぷりだぜブラッキー先生よぉ!」

同じH隊のメンバーであるアスナとエギル、そして、アニキ軍団のメンバーが、一本目のHPバーに止めを刺したキリトの肩を次々と叩いて、その活躍を称賛し、キリトは照れくさそうに苦笑いを浮かべていた。

俺「アイツ、相変わらず良い所で決めるのが得意なんだよな……もはや狙ってやってるとしか思えねぇよ」

ユッチ「あー、クッソ!僕もアスナさんにあんな風に労われたいってのに~!」

キリトがボスのLAを掻っ攫うのが得意なのはベータテスト時代から色々と言われていた事らしいが、それは製品版―――いや、デスゲーム版である、このSAOにおいても変わらずで、今の所全てのボス戦にキリトは参戦しており、一週間ほど前に行われた第23層までのボス戦で最もフロアボスのLAボーナスを決めてるのはキリトである事は確かであり、同時に頭一つ飛びぬけてラストアタックボーナスを決め続けているキリトに対して嫉みを抱く者や、不快感を抱く者も少なからず存在し、キリト自身もその事は分かっているはずなのだが、それでも奴は変わらず、フロアボス戦では積極的にラストアタックボーナスを狙い続けていた。

キバオウ「喜ぶんはまだ早いで!デカ雪だるまはまだまだ襲ってくるでぇ!チビ雪だるま共にも注意せいやぁ!」

一本目のHPバーを大した苦も無く削り切り、軽い高揚感に沸き立っていたレイドパーティーだったが、キバオウの叱責で再び戦闘態勢に戻っていた。

確かに奴の言う通り、既にジャンボ・スノーマンは再び立ち上がり、周囲には再び10体を軽く超える数のプリチー・スノーマンたちが姿を現していたのだった。 
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