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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE35 公開処刑!選ばれ死!

 
前書き
今回は公開処刑のやり取りだけなので、短めになっております。 

 


ガチャモンとモックが新たに持ち掛けた悪魔的誘惑!全てのプレイヤー達参加型の投票により、ログアウト希望者が全プレイヤー中の500人以下であった場合は、その中から20人をログアウトすると言う内容であった!

しかし、無論そこは悪魔の罠が存在する!ログアウト希望者が500人を超えた場合は、逆にログアウト希望者の中から一人を公開処刑すると言う条件下の中で、最終的にログアウト希望者は1078人にも及び―――その中から一人が公開処刑の罰ゲームに決定!そして、オズマ達の目の前で斧使いの男性プレイヤーが突如として姿を消したのであった!




目の前で自分を鼓舞するように、『大丈夫だ』と叫んでいた斧使いが消えた直後に、プレイヤー達のガチャパットが強制的にオブジェクト化したのだった。
既にガチャパットの画面にはガチャモンとモックが映っている状態だった。更に――

ユッチ「う、うわぁ!こ、この人……さっきの!さっき消えた人っす!」

エルダ「ええ……さっきまで私達の目の前にいた人よね」

ガチャモンとモックの間には、小さなオリに閉じ込められている斧使いの男がいた。

斧使い「な……なんだよこれ!?お、俺、俺……ここ何処だよ!?」

自分の状況が飲み込めないようだった。だが無理もない、さっきまで第14層の宿屋にいて、他のプレイヤー達に対して大丈夫だと叫んでいた直後、まさか自分が檻の中に強制転移しているなんて――考えれば自分が公開処刑のターゲットに選ばれたと否応でも理解してしまうのだから。

ガチャモン「はいは~い。栄えある公開処刑に選ばれたロックス君です。皆さん、これから華麗な最期を遂げる彼に黙祷!」

ガチャモンはそう言うと、両手をパンパンと叩いてから、首を軽く床に向けて、モックもそれを真似していた。

ロックス「公開処刑……?華麗な最期……う、う、うわあぁぁぁ――――!!や、止めてくれぇ――――――!!し、死にたくねーよ!お、俺はまだ……死にたくねぇんだよぉ―――――!!」

自分がこれからすぐにでも、死を迎えると理解したロックスは、その大柄で強面な姿からは想像の付かないような、泣き顔を晒し、泣き喚き散らし始めていた。

ガチャモン「ま、仕方ないよね。僕たちは最初に全部説明したはずだしね~」

モック「ですなですな、ログアウト希望者が500人を超えたら、その中から一人を公開処刑と予め警告しておきましたですしな~」

ガチャモン「と言うわけで、クレームの受付はしておりません。それでは―――罰ゲーム、開始ぃ――――――!!」

ロックス「嫌だぁぁぁ―――――!!死にたくない、死にたくない、死にたくないよぉ―――――――!!」

そして、檻に入れられたロックスの頭上から、巨大な機械音が響き渡ってきたのは、ガチャパット越しからでも十分に聞こえてきた。

ガチャパットの映像が檻の真上を映し出しすと、その機械音の正体は檻の真上から徐々に地上に向けて降りて来る、巨大なプレス機だった。

ロックス「な、なんだよあれ!?だ、出せ出せ!出せよ!早く出してくれぇ――――――!!」

ガチャモン「はい、圧力10tの油圧プレス機だよ~。不要な大量のごみもあら不思議、あのプレス機で何もかも綺麗にぺしゃんこにして処分出来ちゃいま~す」

モック「え~、プレス機何てソードアート・オンラインの世界観に似つかわしくないとか思っておられる方も多々いると思いますですが~、細かい事はお気になさらず、どうぞゆっくりとご覧くださいな~」

自らの頭上から徐々に迫りつつあるプレス機の恐怖に怯え続けるロックスとは対照的にガチャモンとモックは楽し気に、その様子を少し離れた場所で眺めて、悠長な解説をしていた。

そして、プレス機はついにロックスを閉じ込める檻の僅か数十センチ頭上まで迫り―――そこで急に止まった。

モック「あ、あれ!?ど、どーなってんですかガチャモン!?プレス機が止まっちゃったじゃないですか!!」

ロックス「た、助かった……お、俺、た、助かった……のか?」

急に止まったプレス機を指差してモックが焦りを露にしながら、ガチャモンに対して声を上げて、ロックスは目から涙を流し続けたまま、プレス機が止まった事に気が付き、付かぬ間の生の喜びを実感していた。

ガチャモン「う~ん、ここでマシントラブルだなんて、困っちゃったなぁ~」

モック「困っちゃったって、アンタどうするんですか!?どうせログアウト希望者は500人くらい余裕で超えるから無駄にならないとかアンタが言うから、私が苦労してあれを用意したってのに無駄になっちゃったじゃないですか!!プレス機の最終メンテはガチャモンがやる手はずでしょうが!」

ガチャモン「残念だけど、予定通りにいかないのが世の常って奴だよモック、仕方ないけど、止まっちゃったのは仕方が無いからさ―――」

いつの間にか、ガチャモンの手には何かのコントローラーのような、灰色の四角い形状の物があったのだった。

ガチャモン「リモコンを使ってプレス機を動かすしかないよね」

ロックス「は、はぁ?」

ガチャモン「ぽちっとな」

ガチャモンが、気軽にリモコンのボタンを一つ、一瞬だけ押しただけで、それは始まった―――いや、終わったのだった。

ユッチ「うわぁ――――――!!」

レイナ「……最初から、こうするつもりだったのね」

ロックスが檻ごと、プレス機で潰された光景を目の当たりにしたユッチは、ガチャパットを床に落として叫び声をあげて、レイナはこのやり取りが結局すべて、ガチャモンとモックの手筈通りだと見抜いてそう呟いていた。



静寂!ガチャモンとモックが持ちかけたログアウトのチャンスと言う甘い誘惑に乗せられたが為に、公開処刑によって命を散らした斧使いの姿をガチャパットを通じて見ていたプレイヤー達は言葉を失い、誰もが背筋を冷やす事となった!だが―――一方でロックスと同じように、ログアウトを『希望』したプレイヤー達はこうも思っていた。―――自分達が処刑に選ばれなくて良かった―――他の1077人のプレイヤー達は唯一の犠牲者となった斧使いの末路を見て、生きていられる事への悦びを感じ、死ぬことの怖さを学び、自らの命に勝る命など存在せぬと言う、当然の事を実感したのであった!! by立木ナレ







 
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