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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第十幕その十一

「華やかな舞台だったね」
「まさにベルサイユの薔薇」
「豪華絢爛な舞台だったよ」
「お金を節約していたっていうのに」
「それでも」
「やっぱりあれだね、お花を使うとね」
 例えそれが造花でもというのです。
「それだけでね」
「華やかになるのね」
「それだけで」
「特に薔薇を使えば」
「そうなるのね」
「そうだね」
 先生はまた皆に答えました。
「ああした風にね」
「まさに先生のアドバイスのお陰ね」
「今回にしても」
「本当にそうね」
 動物の皆は先生にこぞって言いました。
「こうした時って本当にね」
「先生の知恵って生きるわね」
「学問や芸術のことは」
「本当にそうね」
「僕は絵画や演劇は自分ではしないけれどね」
 先生ご自身ではないです、確かに。
「けれどそれでもだね」
「うん、先生って芸術にも詳しいじゃない
「学問のことなら何でも」
「それが芸術にも生きるから」
「だからいいんだと思うわ」
「そうなんだね、僕自身は意識していなくても」 
 実際に先生ご自身は芸術のセンスがあるとは思っていません、とはいっても実はこちらは普通に出来ます。スポーツとは違って。
「それでもね」
「学問が生きるのよ」
「芸術についてもね」
「とにかく先生はあらゆる学問に通じているから」
「文系でも理系でもね」
 医学だけでなく本当に様々な学問に通じています、それが先生です。
 そしてその学問の知識がなのです。
「芸術関係のアドバイスにもなっていて」
「それでいいのよ」
「だからこの舞台でもお花を使うことを出せて」
「成功させられたのよ」
「そうなんだね、そう思うと」
 本当にという先生でした。
「僕はこれからも学問をしていくべきだね」
「それが人の助けにもなるから」
「自分も学問をしていて楽しいから」
「だからだね」
「うん、本当にね」
 こう皆に答えるのでした。
「そう思ったよ」
「それじゃあね」
「これからも学問頑張ってね」
「どんどんね」
「そうしていってね」
「そうさせてもらうよ、さて」
 舞台のカーテンコールを観つつです、先生はまた皆に言いました。
「これで舞台も終わったし」
「うん、カーテンコールも終わったら」
「そうしたらね」
「お家に帰ろうね」
 そうしようというのです。
「その後でね」
「そうそう、カーテンコールまではね」
「劇場にいないとね」
「その最後まで観てね」
「帰るものよね」
「そうだよ、素晴らしいものを観せてもらったら」
 その時はというのです。
「そのお礼にもね」
「是非共ね」
「拍手をして」
「その好演や演出を讃えるべきね」
「そう、そして舞台裏の人達の活躍もね」
 それもというのです。
「全部を讃えようね」
「その為にもね」
「拍手を続けよう」
「そして声援もね」
「最後の最後まで」
「それが終わってからね」
「家に帰ろうね」
 こう言ってでした、そのうえで。
 先生は皆と一緒にカーテンコールを観て拍手を贈りました、そうしてからお家に帰ってそのうえでお家に帰ってくつろぐのでした。 
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